野球

昨年の甲子園を沸かせた選手に、佐々木朗希の弟も! 東都1部に進む予定の新入生たち

昨年の甲子園を沸かせた選手たちが今年も「戦国東都」に挑む(すべて撮影・朝日新聞社)

東都大学野球1部リーグ6校の主な新入部員が各校から発表された。春夏の甲子園を経験した選手や昨年のU18ワールドカップで世界一に輝いた高校日本代表「侍ジャパン」の選手、NPBスカウトが注目した逸材が顔を並べる。「戦国」と呼ばれる東都でルーキーたちの躍動に注目したい。

昨秋優勝 青山学院大学

2023年は春秋連覇を果たし、全日本大学選手権も優勝した青山学院大学。8人の精鋭を迎え、今年は明治神宮大会を加えた「四冠」を狙う。北條慎治(花巻東)は昨夏の甲子園でチームを8強に導いた最速145キロ右腕。盛田智矢(報徳学園)は昨春選抜高校野球大会(以下、センバツ)で4試合に登板し、準優勝に貢献した。強打の遊撃手・山口翔梧(龍谷大平安)はセンバツで本塁打を放っている。青山達史(智弁和歌山)は下級生の頃から主軸を任され、2度の甲子園を経験した強打者だ。

花巻東では投打の柱として活躍した北條(撮影・滝沢美穂子)

投手
北條慎治(花巻東)
盛田智矢(報徳学園)
村上洸星(天理)

捕手
南川幸輝(大阪桐蔭)

内野手
山口翔梧(龍谷大平安)
森沢拓海(履正社)

外野手
稲垣渉(帝京)
青山達史(智弁和歌山)

昨秋2位 日本大学

昨年は春秋ともに2位だった日本大学。大きな飛躍を遂げた投手陣に、今年は新戦力の加入で得点力アップを図る。星野泰輝(山梨学院)は昨春のセンバツ優勝に貢献した俊足・好打の外野手。森山太陽(日大三)は昨夏の甲子園で3本の二塁打を放った強打者だ。香取蒼太(土浦日大)も昨夏の甲子園で同校初の4強進出に貢献した。内野手・池口奏(日大三島)は下級生の時から中軸を任され、2年の春夏連続で甲子園を経験している。

4番打者として土浦日大の甲子園4強進出に貢献した香取(撮影・林敏行)

投手
直江新(九州学院)
齋藤悠世(成田)
新庄空(鳥取城北)
中山敬斗(明豊)
吉川慧(加藤学園)
菅澤宙(中京)
新田遥輝(広島新庄)
辻晶太(敦賀気比)

捕手
押切康太郎(二松学舎大付)
義経豪(明豊)
篠塚大雅(浦和学院)

内野手
森下叶太郎(岡山学芸館)
荒谷龍ノ介(広島商業)
鈴木勇司(國學院久我山)
池口奏(日大三島)
朝倉暖(木更津総合)
齋藤健介(千葉学芸)
山口直次郎(大垣日大)
米津煌太(大垣日大)
森山太陽(日大三)
村田雅道(有明)

外野手
星野泰輝(山梨学院)
香取蒼太(土浦日大)
川原崎太一(智弁学園)
上田莞丸(天理)
篠崎大耀(市立船橋)
岡崎右京(千葉経済大付)

昨秋3位 中央大学

高校日本代表「侍ジャパン」の一員として昨秋のU18ワールドカップ優勝に貢献した選手が3人入学する。東恩納蒼(沖縄尚学)はプエルトリコ戦で5回参考ながら完全試合を達成。橋本航河(仙台育英)は9番レフトのレギュラーとして活躍した走攻守そろった外野手。新妻恭介(浜松開誠館)は強肩強打の捕手だ。佐々木朗希(現・千葉ロッテマリーンズ)の弟、佐々木怜希(大船渡)は打者としても非凡な才能を持つが、中大では投手として勝負する。

佐々木朗希の弟・佐々木怜希は投手として勝負する(撮影・山口裕起)

投手
熊谷陽輝(北海)
子安秀弥(東海大相模)
佐々木怜希(大船渡)
高橋蒼人(帝京)
高橋史佳(日本文理)
東恩納蒼(沖縄尚学)
平井智大(駿台甲府)
松田真拓(今治西)

捕手
齋藤陽貴(昌平)
関根貴春(東農大二)
新妻恭介(浜松開誠館)
松井大空(静清)
米倉凜(桐蔭学園)

内野手
小田島泰成(前橋育英)
武井仙太郎(鎌倉学園)
那賀球道(臼杵)
武藤匠海(作新学院)
山岸裕弥(松山)

外野手
橋本航河(仙台育英)
堀田晄大(北海)

昨秋4位 亜細亜大学

正村公弘新監督を迎え新体制でスタートする亜細亜大学。投打で旧チームを引っ張ってきた4年生が卒業したこともあり、素質の高い1年生が春からレギュラー争いに加わりそうだ。黒木陽琉(神村学園)は昨夏の甲子園でチームを4強進出に導いた最速147キロ左腕。後藤陽人(土浦日大)は昨夏の甲子園で5試合連続安打、計10安打を放った。東海大相模で主将を務めた及川将吾の強いキャプテンシーにも注目したい。

神村学園から亜細亜大に進む黒木は最速147キロを誇る(撮影・林敏行)

投手
山口喜貴(横浜隼人)
尾関晃輔(愛知)
野川新(綾羽)
岡部凌大(福井工大福井)
山ノ内俊亮(武相)
村山龍成(鳥取城北)
黒木陽琉(神村学園)
小宮快(健大高崎)

捕手
須藤拓海(東京学館船橋)
山崎健翔(佐賀商業)
及川将吾(東海大相模)

内野手
中村咲斗(愛工大名電)
柴田嵐(延岡学園)
梅谷将輝(京都翔英)
森田光希(健大高崎)
後藤陽人(土浦日大)
平野太智(明秀日立)
藤森一冴(駒大苫小牧)
本郷翔大(学法石川)

外野手
酒井俊輔(東海大菅生)
中里柾斗(日大藤沢)
小林凛(日本航空石川)
佐伯琉月(岩国)

昨秋4位 國學院大學

國學院大學は昨年、春秋ともに4位と苦戦した。高い素質を持つ新入生を迎え入れ、覇権奪回を目指す。緒方漣(横浜)はもともと遊撃手だが、U18ワールドカップでは二塁手として出場し、首位打者と大会MVPを獲得した。堅守の遊撃手・横田悟(近江)は甲子園に4度出場し、2年春には準優勝に貢献。遊撃のポジションを巡るハイレベルな争いに注目だ。昨夏の甲子園で4強進出に貢献した左腕・藤本士生(土浦日大)をはじめ、投手陣も逸材がそろう。

ジャンピングスローで打者をアウトにする近江時代の横田(撮影・金居達朗)

投手
山北一颯(東邦)
盛永智也(國學院栃木)
岩崎鈴音(前橋育英)
児玉迅(大分商業)
藤本士生(土浦日大)

捕手
近藤真亜久(星稜)
衛藤冴仁(関東一)
小柳啓誠(佐賀北)

捕手兼内野手
坂根葉矢斗(履正社)

内野手
佐藤夢樹(大阪桐蔭)
金子和志(東北)
古賀也真人(日大三)
金子晄也(昌平)
横田悟(近江)
緒方漣(横浜)

外野手
中村祐斗(大崎)
中園拓明(東福岡)
石野蓮授(報徳学園)

1部昇格 駒澤大学

昨秋、東洋大学との入れ替え戦に勝って1部復帰を果たした駒澤大学。駒大苫小牧を率いて2004、2005年夏の甲子園連覇を果たした香田誉士史新監督のもと、大学日本一を目指す。好打の外野手・知花慎之助(沖縄尚学)はU18ワールドカップの韓国戦で4打点の活躍。齊賀壱成(星稜)は3度甲子園を経験した堅守の遊撃手。谷佳知さん(元・オリックス・バファローズなど)と亮子さん(オリンピック柔道金メダリスト)夫妻の長男・谷佳亮(東京学館浦安)はパンチ力が魅力の外野手だ。

知花は沖縄尚学の中軸としてだけでなく、高校日本代表でも活躍した(撮影・田辺拓也)

投手
安東慶真(高知中央)
伊藤洸史郎(岡山学芸館)
鯉川晴輝(福岡大大濠)
村田次朗(中央学院)

捕手
中道柊二(寒川)
渡邊怜斗(相洋)

内野手
生田一希(岡山理大付)
石原琉輝(倉敷工業)
齊賀壱成(星稜)
武富航佑(向上)
辻田剛暉(報徳学園)
羽田野颯未(大分商業)
堀内蓮生(倉敷工業)
眞邉麗生(東邦)

外野手
柿原漣(久留米商業)
谷佳亮(東京学館浦安)
知花慎之助(沖縄尚学)
長澤元(大阪桐蔭)
永野陽大(日大三島)

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