野球

広島のドラ1新人・常広 新井監督の前でいきなり150キロ

ブルペン投球で150キロを計測した広島の常廣羽也斗(撮影・上山浩也)

 2軍キャンプで始動している広島のドラフト1位・常広羽也斗(青学大)が、視察に訪れた新井監督の前で最速150キロをマークした。「(力感は)まだ7、8割」という最速155キロ右腕は「緊張するのは分かっていたので、自分のできることをしっかりやろうと思った」とうなずいた。

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 4人いる大学生の支配下登録新人投手の中で、1人だけ2軍キャンプを過ごしている。1月に新人合同自主トレが始まった後、卒業に必要な試験を受けるために一時、上京した。その調整不足を配慮されてのことだったが、常広は「それも含めて、自分の今の実力が足りていなかったということです」ときっぱり言う。

 ブルペンでは、ゆったりとしたフォームから豪速球を投じた。途中から打席に立った末包は、「力感無く強い球を投げていた。前評判通り」。投球後に改めて体調などを確認した新井監督も、「いい球を投げていた。本人は、体調は問題ないということだった。まだいつかは決めていないけれど、1軍合流も考えていきたい」と目を細めた。

 「いい意味で焦っていきたい」と言う新人右腕が、遅れを取り戻し、上をめざしていく。=日南(上山浩也)

=朝日新聞デジタル2024年02月07日掲載

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