野球

慶應―仙台育英 昨夏甲子園決勝カード、神宮で続きを 期待のルーキー・東京六大学編

慶應義塾大に進んだ丸田湊斗(撮影・田辺拓也)と早稲田大に入った髙橋煌稀(撮影・竹花徹朗)

東京六大学野球の春季リーグが4月13日に、明治神宮野球場で開幕する。各校のホームページでは加盟する6校の主な新入部員が発表された。昨夏の第105回全国高校野球選手権大会で優勝した慶應(神奈川)から多くの部員が慶應義塾大学に進み、準優勝の仙台育英(宮城)からはバッテリーが早稲田大学へ。甲子園決勝カードの再現が近い将来、神宮で見られるかもしれない。

2023年、神宮大会優勝 慶應義塾大学

決勝で先頭打者本塁打を放つなど、昨夏の甲子園を沸かせた慶應の丸田湊斗、神奈川大会決勝で逆転3ランを放った渡邉千之亮らレギュラー選手のほとんどが、そのまま慶應義塾大に進学した。服部翔(星稜)、中塚遥翔(智弁和歌山)といった甲子園の経験豊富な選手も加わり、上級生になったときの成長度が楽しみな選手がそろった。

服部翔も昨夏の甲子園を経験しており、実績は十分(撮影・土井良典)

◆投手
飯田康太郎(慶應)
魚返真瑚(小平南)
奥本翼(大分舞鶴)
勝倉拓海(東京都市大付属)
金子大也(アメリカンスクール・イン・ジャパン)
川瀬泰樹(慶應)
鷲見旺宥(岐阜)
髙垣空逢(慶應湘南藤沢)
堤遼太郎(済々黌)
松井喜一(慶應)
村上迅太(慶應)

◆捕手
井谷友亮(慶應志木)
市橋慶祐(小野)
渡辺憩(慶應)

◆内野手
安達英輝(慶應)
池田誉賴(済々黌)
井上雄貴(岐阜)
大久保凛汰朗(長崎西)
大村昊澄(慶應)
北川昂政(広島新庄)
斎藤開地(県立前橋)
貞包健勝(城北)
須藤周祐(東京都市大付属)
田川遼(慶應志木)
中塚遥翔(智弁和歌山)
延末藍太(慶應)
服部翔(星稜)
林純司(報徳学園)
福井直睦(慶應)
水野敬太(札幌南)
八木陽(慶應)

◆外野手
伊藤煌太(慶應志木)
大西浩介(横須賀)
大森陽向(宇都宮東)
亀井真拓(県立浦和)
河合佑真(滝)
木戸脇光(時習館)
竹村昇悟(土佐)
丸田湊斗(慶應)
山本海(慶應)
渡邉千之亮(慶應)

昨秋2位、昨春優勝 明治大学

2022年に夏の甲子園で初優勝を果たし、昨夏は準優勝だった仙台育英(宮城)から右腕の湯田統真、昨春の選抜高校野球大会を制した山梨学院からエースの林謙吾が加わった。明治大学は昨年の春季リーグまで3連覇を果たした当時の柱、村田賢一(現・福岡ソフトバンクホークス)や蒔田稔(JFE東日本)が抜け、投手陣はフレッシュな布陣となる。そこへ割って入れるか。

山梨学院時代に春の選抜大会を制した林謙吾(撮影・滝沢美穂子)

◆投手
浦久響(日本航空石川)
大室亮満(高松商業)
波田瑛介(浜田)
林謙吾(山梨学院)
湯田統真(仙台育英)
渡邉聡之介(浦和学院)

◆捕手
佐仲大輝(山梨学院)
髙橋慎(大垣日大)
豊田喜一(長崎日大)

◆内野手
磯圭太(作新学院)
河田凌太郎(愛工大名電)
半田真太郎(健大高崎)

◆外野手
田上夏衣(広陵)
萩宗久(横浜)

昨秋3位 早稲田大学

仙台育英(宮城)から髙橋煌稀、尾形樹人のバッテリーが入部。2人とは昨夏のU-18ワールドカップでチームメートだった安田虎汰郎(日大三)も加わった。エース格の伊藤樹(3年、仙台育英)に続く存在として期待がかかる。

早稲田大に進んだ尾形樹人、最後の夏は甲子園で準優勝だった(撮影・白井伸洋)

◆投手
池淳史(早稲田実業)
伊藤櫂(早稲田)
岩﨑龍太郎(高鍋)
岡村遼太郎(早大学院)
小野田詔太(早大学院)
河児真人(佐賀西)
齋藤士龍(早稲田実業)
白畑優吾(早稲田実業)
末次健斗(早稲田佐賀)
髙槻晴宇(早稲田実業)
髙橋煌稀(仙台育英)
西山恒斉(早大学院)
松本宗二郎(國學院久我山)
松本優哉(済々黌)
松本凛太郎(早稲田実業)
安田虎汰郎(日大三)
藪下颯(早稲田佐賀)

◆捕手
石津智希(高志)
大串海晴(佐賀西)
尾形樹人(仙台育英)
小熊憲志郎(会津)
笠尾一登(早大学院)

◆内野手
金子大智(松本深志)
今野秀太朗(大船渡)
柴崎翼(日大三)
荘川真基(広島城北)
髙橋海翔(山梨学院)
中井晴太(早稲田佐賀)
中村旭伸(早稲田佐賀)
深谷空(早稲田実業)
舟橋立葉(早大学院)
箭原裕太郎(早稲田実業)
山本蒼空(早稲田実業)
渡邊康平(岡山城東)

◆外野手
新井晟矢(小山台)
江﨑大耀(早稲田実業)
黒須真太朗(日大鶴ケ丘)
児玉陽悠(大分舞鶴)
小松龍騎(早稲田実業)
佐藤寛也(早大学院)
道家大亮(大府)
長崎瑞己(小松川)
原口汰士(早稲田摂陵)

昨秋4位 法政大学

昨夏の甲子園でベスト8に進出した花巻東(岩手)から、佐々木麟太郎(スタンフォード大学に進学)の前を打ったショートの熊谷陸が入部。齊藤大輝(現・東芝)、今泉颯太(現・トヨタ自動車)と歴代リーグを代表する内野手を育ててきたチームで成長なるか。小森勇凛は昨夏の甲子園で背番号18をつけ、2試合に登板した。

昨夏の甲子園で先発のマウンドに上がった小森勇凛(撮影・友永翔大)

◆投手
倉重聡(広陵)
小玉湧斗(健大高崎)
小森勇凛(土浦日大)
菅井颯(日大山形)
山﨑隆之介(横浜)
山床志郎(高鍋)

◆捕手
今泉秀悟(石見智翠館)

◆内野手
大西遼多(中京大中京)
中村騎士(東邦)
小川大地(大阪桐蔭)
熊谷陸(花巻東)

◆外野手
高田洸希(享栄)
豊田凌平(鳴門)
野田泰市(三重)

昨秋5位 立教大学

前田悠伍(現・福岡ソフトバンクホークス)らとともに2022年春の選抜高校野球大会で優勝し、昨春の選抜は準決勝まで進んだ大阪桐蔭の村本勇海が加入。広陵(広島)からは注目打者の真鍋慧(現・大阪商業大学)の後ろを任され、日本代表の一員としてU-18ワールドカップを経験した小林隼翔が加わった。将来的に2人の強力二遊間コンビが見られるかもしれない。

大阪桐蔭時代に甲子園でプレーする村本勇海(撮影・小林一茂)

◆投手
岡本昇磨(東邦)
菅野竜輝(高田)
小関悠生(成田)
田中優飛(仙台育英)
中澤欣士(長野日大)
中村雄太(長崎西)
西村元一(池田)
三宅陽士郎(立教池袋)
山田渓太(大垣日大)

◆捕手
高橋昂聖(國學院久我山)
高橋弥太郎(小松)
長谷川健太(立教新座)
福島良太(鎌倉学園)
三品遼(高島)

◆内野手
國江悠太(長良)
原野泰成(國學院栃木)
村本勇海(大阪桐蔭)
森木悠登(東筑)
河野優輝(広島新庄)
小林隼翔(広陵)
島田宗一郎(中央中等教育学校)
進藤天(山梨学院)
團原颯佑(福島)
畠山龍(盛岡一)

◆外野手
大泉光聖(立教池袋)
小田部輝(春日部共栄)
木津寿哉(國學院久我山)
住井力(立教新座)
龍野太優(浜松西)
森永健士郎(東明館)
八木獅王(興南)
吉岡真玖(佼成学園)

昨秋6位 東京大学

梅林浩大や別府洸太朗といった甲子園への出場経験がある選手は抜けたが、入れ違いで新たに甲子園経験者が入ってきた。松本慎之介(國學院久我山)は2022年春の選抜高校野球大会で3試合に登板し、ベスト4進出に貢献した左腕。上級生らとともに、勝ち点奪取と最下位脱出をめざす。

2022年の選抜でベスト4まで進んだ國學院久我山時代の松本慎之介(撮影・金居達朗)

◆投手
有水滉平(鶴丸)
岩佐理史(浅野)
高橋直人(日比谷)
玉置心(昭和学院秀英)
松本慎之介(國學院久我山)

◆捕手
土ケ端祐人(城北)
深見優斗(サレジオ学院)
松本康平(栄光学園)
矢田貝源(日比谷)
山本明良(武蔵)

◆内野手
昼馬康太郎(日比谷)
横井春太朗(市立向陽)
秋元諒(市川)
水野里玖(筑波大駒場)
片桐丈太(時習館)
スタンリー翔唯(早稲田実業)
成瀬悠人(筑波大駒場)

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