東洋大学に松井海斗、順天堂大に永原颯磨ら 期待のルーキー・3大駅伝主な有力校編2
春の到来とともに、来年の箱根駅伝や今秋の出雲駅伝、全日本大学駅伝で上位をめざすチームにも有力なルーキーたちが加わった。すでに第1回として青山学院大学や駒澤大学など6校を特集した記事を公開したが、新たに各チームのホームページなどで発表された有力校の新戦力を見ていきたい。出身校の後ろは5000mの持ちタイム。
第100回箱根駅伝総合4位 東洋大学
東洋大学には昨年の関東高校駅伝1区トップ3が軒並み名を連ねる。区間賞を獲得した松井海斗は全国高校駅伝(都大路)でも世代No.1ランナー折田壮太に次ぐ1区区間2位の実力者。関東高校駅伝1区2位宮崎優や同3位の内堀勇も5000m13分台のランナーだ。東洋大は昨年の全日本大学駅伝で14位とまさかのシード落ち。そのため6月の全日本大学駅伝関東地区選考会からのスタートとなる。互いに刺激し合いながら、1年目から活躍の場を得られるか。
内堀勇(巨摩)13分57秒80
小川隼登(三本木農業恵拓)14分38秒57
陳内紫音(小林)14分26秒87
杉浦蒼太(仙台育英)14分15秒79
永井孝明(洛北)14分26秒61
馬場アンジェロ光(学法石川)14分13秒85
藤本祐輔(小林)14分06秒84
松井海斗(埼玉栄)13分56秒81
宮崎優(東洋大牛久)13分56秒76
迎暖人(拓大一)14分08秒28
山口千皓(開志国際)14分43秒01
箱根駅伝8位、全日本大学駅伝6位 創価大学
創価大学には12人の新入生が入部した。持ちタイムトップの山口翔輝は全国高校駅伝3区区間4位、九州予選1区区間2位、福岡県予選で3区区間賞とどの大会でも安定した成績を残せることが魅力の選手だ。齋藤一筋は名門・学法石川高校の出身。高校時代は1500mを中心にインターハイ9位などの結果を残してきた。より長い距離への対応に注目したい。また石丸修那は今年の箱根駅伝で7区を走った石丸惇那の弟、榎木凜太朗は榎木和貴監督の甥(おい)とのこと。近年実力を伸ばし主力校の仲間入りを果たした創価大学。ルーキーの加入で戦力強化なるか。
有馬貫太(樟南)14分34秒61
石丸修那(出水中央)14分17秒39
浦川栞伍(開新)14分18秒72
榎木凜太朗(小林)14分20秒27
齋藤一筋(学法石川)14分10秒15
中村柊一(東京実業)14分39秒65
西山修平(京都外大西)14分04秒49
野尻七星(大阪)14分43秒96
迫紘太(九州学院)14分27秒16
八田聡良(西脇工業)14分53秒75
山口翔輝(大牟田)14分03秒25
山瀬美大(熊本工業)14分14秒14
全日本大学駅伝8位 東京国際大学
東京国際大学には他大と比べて多い16人のルーキーが集まった。昨年の全国高校駅伝6区11位の阿部涼大や強豪・学法石川高校から2人、鎮西学院からも2人が入部する。昨年の箱根駅伝予選会でエースのリチャード・エティーリ(2年、シル)が転倒し、悔しい予選落ちを経験しただけに、今年は巻き返しを狙う。
※ホームページに自己記録の記載なし
阿部涼大(仙台育英)
岩本偲遠(小林)
澳彰吾(和歌山北)
田中慧伊(藤沢翔陵)
千葉大翔(青森山田)
野崎太地(一関学院)
藤田篤史(学法石川)
井口愁斗(瓊浦)
木戸珀斗(鎮西学院)
久保遥斗(駒大高)
古賀智也(鎮西学院)
小柴裕士郎(水城)
菅原啓汰(酒田南)
角川夢有人(清風)
政仁斗(鹿児島実業)
山口陸(学法石川)
箱根駅伝11位 東海大学
箱根駅伝では10位と1分10秒差の11位でシード権を落としたが、箱根メンバーは8人残る。主力選手が上級生となり戦力アップが予想される。新入生唯一の13分台ランナーは檜垣蒼。昨年の全国高校駅伝2位の倉敷高校出身で、同大会エース区間の1区を走った。そのほか昨年のインターハイで800mと1500mの2種目に出場した勝山大珠や九州学院高校の主将を務めた水野夢大などがいる。
岩根正悟(九州学院)14分20秒64
小野真忠(仙台育英)14分13秒23
勝山大珠(市立長野)
河合章真(西脇工業)14分33秒28
坂井勇介(鎮西学院)14分47秒69
佐野鈴太(豊川)14分31秒75
杉本春(滋賀学園)14分54秒53
関雄也(白樺学園)14分48秒19
妹尾祐聖(東海大静岡翔洋)14分37秒18
田中佑空(秋田工業)14分53秒08
中野純平(清峰)14分44秒87
檜垣蒼(倉敷)13分55秒04
平井璃空(拓大一)14分19秒17
間野至恩(伊賀白鳳)14分23秒63
水野夢大(九州学院)14分06秒72
八百原隼大(仙台育英)14分53秒68
復活を期す順天堂大学
全日本大学駅伝、箱根駅伝ともにシード権を落とし、悔しい昨シーズンとなった順天堂大学。オリンピアンの三浦龍司(現・SUBARU)に憧れる有力な2人のルーキーがいる。まずは永原颯磨。高校2年生でU20日本選手権クロスカントリー男子8kmの部で優勝すると、勢いそのままに昨年のインターハイ3000障害では自身が持つ日本高校記録をさらに更新する8分32秒12で優勝を果たした。次に川原琉人。昨年のインターハイ5000mでは留学生選手の前を行く大逃げのレースプランに挑戦。結果は17位に終わったが記録以上のインパクトを残した。長崎の五島列島出身の川原。高校の陸上部は部員が少なく長崎県駅伝にも出場していないが、今年1月の全国都道府県対抗男子駅伝1区で区間新の走りを見せた。強豪校の指導を受け今後どのように成長していくのか注目したい。
池間凛斗(小林)13分58秒96
今井悠貴(前橋育英)14分20秒60
浦野恭成(富山商業)14分44秒65
川原琉人(五島南)13分52秒29
谷本昂士郎(大牟田)14分02秒69
玉目陸(出水中央)13分57秒45
辻昂介(拓大一)14分34秒83
永原颯磨(佐久長聖)13分43秒03
中村伸太朗(八千代松陰)14分56秒26
野崎健太朗(佐久長聖)14分22秒47
廣瀬朔太郎(京都外大西)14分38秒29
松尾侍弦(奈良育英)14分36秒94
三宅勇希(洛北)14分11秒16
山本悠(八千代松陰)14分02秒24