柔道

特集:パリオリンピック・パラリンピック

柔道の瀬戸勇次郎が金メダル 弱視の男子73キロ級 パラリンピック

パラリンピック開幕前の今年7月、朝日新聞社の取材に応じる瀬戸勇次郎(撮影・吉田耕一郎)

 パリ・パラリンピック第10日の6日、柔道男子73キロ級(弱視)で瀬戸勇次郎(24)=九星飲料工業=が金メダルを獲得した。瀬戸は決勝で、ジョージアの選手と対戦。背負い投げと出足払いで技ありを奪って、合わせ技一本とした。

角田夏実(上)「自然農法」の東京学芸大学柔道部を経て、パリオリンピックで金メダル

 福岡県出身。生まれつきの色覚障害で両目ともに視力が0・1に満たない。兄の影響で4歳から柔道を習い、2017年、高校3年で視覚障害者柔道を始めた。福岡教育大4年だった3年前の東京大会では、66キロ級で初出場し、銅メダルを手にした。

 22年1月に障害の程度に応じて決まる「クラス分け」のルールが再編され、66キロ級は消滅。今大会は73キロ級に階級を変更して臨むことになり、これまであまりしてこなかった筋力トレーニングに取り組んだ。

【動画記事】視覚障害がある選手の見え方を再現(朝日新聞社の有料記事)

=朝日新聞デジタル2024年09月07日掲載

in Additionあわせて読みたい