「勝ちにこだわる」東海大 森永製菓「inゼリー」のサポートで全日本大学駅伝に臨む
東海大は11月3日に開かれる全日本大学駅伝で捲土重来(けんどちょうらい)を期している。過去2度、優勝しているが、昨年は9位に終わり、惜しくもシード権を逃した。まずはシード権内の8位をクリアし、チームのテーマである「勝ちにこだわる」走りを見せる。厳しい練習に打ち込む選手をサポートし続けているのが、森永製菓の「inゼリー」と「森永製菓inトレーニングラボ」(東京都港区)だ。
みんなで勝ち取った全日本地区選考会1位通過
全日本の関東地区選考会では1位通過を果たし、ポテンシャルが高い選手の多さを示した東海大。今シーズンのテーマに「勝ちにこだわる」を掲げている。今年5月の関東インカレ男子1部では2種目で入賞者を出し、選考会では目指していたことが形になった。主将の梶谷優斗(4年、滋賀学園)は「勝ちにこだわろう、という僕の考えに、後輩たちがよくついてきてくれました。みんなで勝ち取った1位通過だったと思います」と振り返る。
両角速監督は全日本に向けて自信をのぞかせる。
「昨年よりもバランスが取れたチームだと思います。適材適所の区間に選手を配置していくつもりです」
梶谷主将は「春先から(東海大の持ち味でもある)スピードの強化に重点を置いてきました。それとともに、スピードを生かすには持久力が必要なので、夏合宿の前から『脚作り』に取り組んできました。全日本の(9.5㎞から19.7㎞までの)区間距離はそれを最大限に生かせる場だと考えています」と言う。
花岡はエースとしての自覚十分
先頭に立っているのは、エースの花岡寿哉(3年、上田西)だ。関東インカレでは留学生相手に健闘し、10000mで5位。4月に走った5000mでも13分28秒18のタイムで自己ベストを更新し、日本選手権出場も果たした。正月の駅伝の予選会でもチーム内で1位となり、エースの走りを見せた。
花岡もエースの自覚が十分だ。「まだ3年生だから……というのはありません。自分がけん引していかないと、という意識は強いですね」
調子を落としていた夏合宿の後に気付いたことがある。
「自分がそういう状態だとチームに伝わってしまい、チーム全体を不安にさせてしまうのだと。自分が結果を出すためだけでなく、チームのためにいつも良い状態でいられる努力をしなければいけないと思いました」
昨年まで、当時4年のエース・石原翔太郎(現・SGホールディングス)の背中を追いかけていた花岡は、自らの背中を見せる立場になった。両角監督もそんな花岡を頼もしく感じている。
「トレーニング量は平均的なんですけど、レースになると他の選手以上のものをしっかりと出せる。勝負度胸があって、本番に強いタイプですね」
主将が最後の駅伝で残したいもの
正月の駅伝の予選会でチーム内4位となり、故障から完全復活したのが、南坂柚汰(ゆうた、2年、倉敷)だ。1年生だった昨年は全日本で駅伝デビューを果たすと、正月の駅伝にも出走したが、今年3月上旬に股関節を手術。今シーズンの前半はレース参戦がなかった。約5カ月もの間、本格的に走れなかったのは競技生活で初めてのことだった。
一方で、仲間が走るのを見ているしかなかった期間は、長い目で見れば、プラスにも働いたようだ。
「自分の走りを見つめ直す時間になりました。右のバランスを矯正したり、走れない分、ウエートトレニングに力を入れたりしたことで、フォームが安定しました」
両角監督は、南坂と同じ2年生では可児悠貴(東海大相模)にも期待している。また1年生ながら、全日本で1区を任されそうなのが、倉敷高時代からロードの逸材として知られた檜垣蒼(ひがき・あおい)。倉敷高2年時は都大路(全国高校駅伝)で優勝の実績もある。
来シーズン、チームの柱になる3年生もタレントがそろっている。関東インカレ1部5000mで日本人トップの3位に食い込み、全日本の関東地区選考会で花岡に先着した兵藤ジュダ(3年、東海大翔洋)に加え、今年2月にハーフマラソン、4月に10000mで自己ベストを更新した鈴木天智(そらち、一関学院)が控えている。2人は来シーズンを見据えつつ、仲間たちの走りをまぶたに焼き付けるつもりだ。
4年生にとっては全日本が最後の学生駅伝になる。梶谷は主将として、後輩たちに残したいものがあるという。「チームとして結果を残す姿です。今シーズンの駅伝は全日本だけになってしまいましたが、ここで結果を残せば、来年は選考会に回ることなく、次のステップにつながります。もちろん、僕自身もそれに貢献する、しっかりとした走りを見せるつもりです」
チームへの熱い思いを口にする梶谷を両角監督も評価している。
「梶谷の最大の長所は4年間でほとんど故障がないこと。『無事是名馬』を地で行く選手だったからこそ、練習でも引っ張ってくれたし、実業団チームから声をかけてもらえたのでしょう」
inゼリーはトレーニングシーンの一部
全日本での捲土重来を期している東海大のコンディショニングをサポートしているのが、森永製菓の「inゼリー」だ。森永製菓は2018年頃から、素早くエネルギー補給ができる「inゼリー」を東海大に提供している。両角監督は「トレーニングのあらゆるシーンでその一部になっている。それくらいチームに浸透、定着しています」と話す。
3回にわたって実施された夏合宿でも「inゼリー」は重宝された。「避暑地である合宿地も気温が高く、固形物での栄養摂取を受け付けないような時もありましたが、『inゼリー』は味も良く、すっとおなかの中に入っていくようです」(両角監督)
東海大の選手は朝練習の前や、ポイント練習など、強度の高い練習をした直後に「青」のパッケージの「inゼリー エネルギー」を飲んでいる。また、練習が終わった後は、手軽にたんぱく質を補給できる「赤」の「inゼリー プロテイン5g」を摂っている。ただし「inゼリー プロテイン5g」については、摂るタイミングと量に個人差があることから、管理栄養士からの指導を受けながら、飲むようにしているという。
「inゼリー エネルギー」は様々なシーンに活用されている。鈴木はハーフマラソンの時は必ず、スタート前に飲んでいるという。「ハーフマラソンのような長い距離を走ると、後半にエネルギー切れをする感覚があるので、『inゼリー エネルギー』は欠かせません」
南坂は股関節の手術後のリハビリの際、体重を増やさないために、「inゼリー エネルギー」を飲んでいた。「走れない中、故障前と同じように食べてしまうと、体重が増えてしまう反面、食事量を減らすとおなかが空いてしまうので、そういう時は『inゼリー エネルギー』で満たしていました」
森永製菓は、「森永製菓inトレーニングラボ」(東京都港区)で得たノウハウやデータも、東海大に提供している。「森永製菓inトレーニングラボ」は、最先端のトレーニングや栄養指導などを通して、アスリートをサポートする施設である。
東海大の選手は2年前から、月に1度くらいの頻度で数人ずつ、「森永製菓inトレーニングラボ」で、パフォーマンススペシャリストの牧野講平氏のもとでトレーニングを行っている。牧野氏は世界的に有名なアスリートを何人も指導しているアスレティックトレーナーの第一人者だ。
両角監督は「私たち陸上の長距離専門家では気付かないことも、指摘してもらっている」と牧野氏に信頼を寄せている。花岡も、牧野さんから教わることで、漠然と思っていたことが明確になり、トレーニングの種目1つ1つへの意識が高まったという。
「inゼリー」と「森永製菓inトレーニングラボ」のサポートも味方に、東海大は全日本で勝ちにこだわる。