陸上・駅伝

特集:エキスポ駅伝 2025

エキスポ駅伝チームエントリー・実業団編 トヨタ自動車の太田智樹、富士通の塩尻和也

今年2月の香川丸亀国際ハーフマラソンで日本新記録を樹立したトヨタ自動車の太田智樹(撮影・井上翔太)

大学と実業団のトップチームが参加する「大阪・関西万博開催記念 ACN EXPO EKIDEN 2025」(エキスポ駅伝)で、2月18日に出場チームのエントリーメンバーが発表された。レースは3月16日に行われ、万博記念公園をスタートして、大阪・関西万博会場がフィニッシュ地点となる7区間54.5km。この記事では、ニューイヤー駅伝で上位に入った実業団と実業団連合選抜のエントリーを紹介。各チーム最大12人までの登録が可能となっている。

【大学編はこちら】國學院大・平林清澄、青山学院大・鶴川正也和也らエントリー

ニューイヤー駅伝優勝 旭化成

今年のニューイヤー駅伝で5年ぶり26回目の優勝を果たした旭化成。優勝メンバーはキプルト・エマニエル・キプロプ以外エントリー外となったが、世界陸上10000mで日本代表経験を持つ村山謙太や鎧坂哲哉ら実力者がそろう。今井崇人、山田真生、亀田仁一路の3選手は関西の大学出身で、記念レースを盛り上げる。とくにルーキーの亀田は関西大学のエースとして3年時に日本インカレ10000mで日本人トップの4位入賞を果たすなど活躍した注目株。

亀田仁一路は関西大学4年時の全日本大学駅伝で2区を走った(撮影・佐伯航平)

鎧坂哲哉(明治大学)
市田孝(大東文化大学)
村山謙太(駒澤大学)
今井崇人(立命館大学)
手嶋杏丞(明治大学)
藤木宏太(國學院大學)
中西大翔(國學院大學)
山田真生(立命館大学)
加藤大誠(明治大学)
佐藤航希(早稲田大学)
亀田仁一路(関西大学)
キプルト・エマニエル・キプロプ( Kagondo Secondary School)

ニューイヤー駅伝3位 トヨタ自動車

ニューイヤー駅伝で4回の優勝を誇るトヨタ自動車。今年は目標の2連覇達成はならなかったが、3位と安定した強さを見せた。出走したメンバーからは7人中6人がエントリーされている。注目は2月に行われた香川丸亀国際ハーフマラソンで59分27秒と日本人初となる1時間切りを達成し日本記録を更新した太田智樹。昨年入社の新人選手からはニューイヤー駅伝も走った吉居大和、湯浅仁、サムエル・キバティが入っている。

中央大学でエースとして活躍した吉居大和(撮影・佐伯航平)

田中秀幸(順天堂大学)
西山雄介(駒澤大学)
丸山竜也(専修大学)
野中優志(関西学院大学)
太田智樹(早稲田大学)
西田壮志(東海大学)
西山和弥(東洋大学)
内田隼太(法政大学)
野村優作(順天堂大学)
吉居大和(中央大学)
湯浅仁(中央大学)
サムエル・キバティ(倉敷高校)

ニューイヤー駅伝4位 GMOインターネットグループ

今年のニューイヤー駅伝で過去最高順位の4位を記録したGMOインターネットグループ。2016年に創部した比較的新しいチームでありながら、青山学院大学出身の選手を中心に着実に力を伸ばしてきた。ニューイヤー駅伝出走メンバーからは、2区区間2位の今江勇人や6区区間賞の嶋津雄大ら6人がエントリー。昨年11月に新加入した吉田圭太、昨年12月の福岡国際マラソンで日本歴代3位の2時間5分16秒をマークして優勝した吉田祐也も擁し、充実の布陣だ。

第95回箱根駅伝9区で区間賞を獲得した吉田圭太(撮影・藤井みさ)

村山紘太(城西大学)
下田裕太(青山学院大学)
林奎介(青山学院大学)
吉田祐也(青山学院大学)
鈴木塁人(青山学院大学)
今江勇人(千葉大院)
吉田圭太(青山学院大学)
小野知大(鶴崎工業高校)
千明龍之佑(早稲田大学)
嶋津雄大(創価大学)
岸本大紀(青山学院大学)
児玉真輝(明治大学)

ニューイヤー駅伝6位 住友電工

ニューイヤー駅伝でチーム過去最高の6位入賞を果たした住友電工。5000mで13分10秒69のベスト記録を持つ遠藤日向のほか、ニューイヤー駅伝で唯一、外国人選手がエントリーするスピード区間の4区で区間11位と健闘した砂岡拓磨、明治大学4年時に主将・エースとして活躍した阿部弘輝らが名を連ねた。青山学院時代に4年連続で箱根駅伝に出走し、1、2年時に区間賞に輝いた田村和希は、今年のニューイヤー駅伝の3区で区間賞を獲得している。地元関西を舞台にしたレースで好成績を狙う。

4年時の第96回箱根駅伝で7区区間賞を獲得した阿部弘輝(撮影・佐伯航平)

村本一樹(兵庫県立大学)
熊谷拓馬(尽誠学園高校)
高田康暉(早稲田大学)
田村和希(青山学院大学)
永山博基(早稲田大学)
阿部弘輝(明治大学)
西川雄一朗(東海大学)
岩見秀哉(青山学院大学)
遠藤日向(学法石川高校)
砂岡拓磨(城西大学)
上田颯汰(関西学院大学)

ニューイヤー駅伝8位 富士通

ニューイヤー駅伝で3回優勝している富士通。10000m日本記録保持者の塩尻和也、マラソン日本記録保持者の鈴木健吾、2021年東京オリンピック5000m日本代表の松枝博輝らトップランナーを擁する。今年のニューイヤー駅伝は8位に入り、1区区間6位の塩澤稀夕、5区区間4位の横手健、6区区間5位の浦野雄平ら駅伝に強いランナーもそろっている。

箱根駅伝では3年連続3区を走った伊豫田達弥。写真は大学4年時のもの(撮影・藤井みさ)

横手健(明治大学)
松枝博輝(順天堂大学)
鈴木健吾(神奈川大学)
塩尻和也(順天堂大学)
浦野雄平(國學院大學)
塩澤稀夕(東海大学)
飯田貴之(青山学院大学)
椎野修羅(麗澤大学)
中村風馬(帝京大学)
伊豫田達弥(順天堂大学)
小澤大輝(明治大学)
コセン・ダニエル

ニューイヤー駅伝9位 安川電機

今年のニューイヤー駅伝9位の安川電機。花の2区を任された古賀淳紫は20人抜き達成し区間4位と快走した。漆畑瑠人は今年2月の全日本実業団ハーフマラソンでチーム記録を更新する 1時間0分47秒で10位に入った伸び盛りの選手。鈴木創士は早稲田大学4年時に主将を務め、箱根駅伝に4年連続で、ニューイヤー駅伝に2年連続で出走し、駅伝経験が豊富な選手だ。

大学4年時に最初で最後の箱根駅伝10区を走った漆畑瑠人(撮影・北川直樹)

大畑和真(法政大学)
古賀淳紫(鳥栖工業高校)
合田椋(拓殖大学)
漆畑瑠人(明治大学)
佐藤俊輔(東海大学)
助川拓海(中央大学)
鈴木創士(早稲田大学)
笠原大輔(鳥栖工業高校)
九嶋恵舜(東洋大学)
辻文哉(早稲田大学)
マゴマベヌエル・モゲニ(大分東明高校)

ニューイヤー駅伝10位 Kao

今年のニューイヤー駅伝で10位に入ったKao。早稲田大学時代に箱根駅伝に3度出走した平和真や、同じく早大出身で3000m障害において関東インカレ3連覇を達成した菖蒲敦司らがエントリー。駒澤大学4年時にワールドユニバーシティゲームズ5000mで銀メダルに輝いた安原太陽は、弟の海晴(駒澤大学2年)との兄弟共演が実現するか楽しみだ。昨年9月のベルリンマラソンで日本歴代2位の好記録で6位入賞し、今年のニューイヤー駅伝2区区間賞を獲得した池田耀平は登録がなかった。

Kao・安原太陽(左)と駒澤大学・安原海晴(右)のレースも見られるかもしれない(撮影・北川直樹)

矢野圭吾(日本体育大学)
平和真(早稲田大学)
鈴木祐希(神奈川大学)
物江雄利(駒澤大学)
杉山魁声(筑波大学)
松岡竜矢(日本大学)
若林陽大(中央大学)
巻田理空(神奈川大学)
安原太陽(駒澤大学)
菖蒲敦司(早稲田大学)
青木優(東京農業大学)
キサイサ・レダマ(桜美林大学)

ニューイヤー駅伝12位 ロジスティード

ニューイヤー駅伝最終区間の7区で出場圏内の12位に順位を上げたロジスティード。3区区間5位の好走を見せた藤本珠輝は、2月9日に行われた第53回全日本実業団ハーフマラソンで自己ベストを更新し、チーム内日本国籍選手の最高記録をマークした。ニューイヤー駅伝1区区間7位の山谷昌也は東京国際大学時代、箱根駅伝でも2年連続の1区。今大会もスターターの役割を担うだろうか。四釜峻佑は順天堂大学3、4年生時に5区を走り、それぞれ区間5位、2位と好走した登りに強いランナーだ。

第98回箱根駅伝で四釜峻佑は順天堂大学の準優勝に大きく貢献した(撮影・佐伯航平)

牟田祐樹(明治大学)
前田将太(大東文化大学)
横山徹(日本大学)
細谷翔馬(帝京大学)
山谷昌也(東京国際大学)
富田峻平(明治大学)
四釜峻佑(順天堂大学)
藤本珠輝(日本体育大学)
内田征冶(順天堂大学)
北村光(早稲田大学)
村松敬哲(東京国際大学)

実業団連合選抜

ニューイヤー駅伝に出走した選手や、大学時代に駅伝で活躍した選手もエントリーメンバーに名を連ねた。YKKの森山真伍はニューイヤー駅伝1区10位、マツダの向晃平は2区区間10位と好走。セキノ興産の奥山輝は東洋大学時代、出雲駅伝と全日本大学駅伝を走った。SGホールディングスの佐藤一世は青山学院大学1年時の全日本5区で当時の区間記録を塗り替え、第100回箱根駅伝総合優勝にも貢献した有力ランナーだ。

青山学院大学4年時の佐藤一世は箱根駅伝4区を走り優勝に貢献した(撮影・佐伯航平)

小渕稜央(トヨタ紡織、岐阜大学)
森山真伍(YKK、山梨学院大学)
奥山輝(セキノ興産、東洋大学)
坂東剛(大阪ガス、関西学院大学)
池田勘汰(中国電力、中央大学)
向晃平(マツダ、國學院大學)
チャールズ・カマウ(SGホールディングス、武蔵野学院大学)
佐藤一世(SGホールディングス、青山学院大学)

in Additionあわせて読みたい