ラクロス

特集:第10回ラクロス全日本大学選手権

攻める早大 志の高さで学生日本一

攻める早大 志の高さで学生日本一
早大は5年ぶりに挑んだ全国舞台で学生の頂点に

全日本大学選手権 男子決勝

11月25日@東京・駒沢オリンピック公園総合運動場陸上競技場
早稲田大 16-2 京都大

1試合80分間、早大が自分たちのラクロスを貫いた。

京大に反撃の隙を与えず

フェイスオフをMF嶋田育巳人(4年、ウェストブルームフィールド)が取りきり、早大のオフェンスでスタート。パワー勝負が続いた後、パスカットからの攻撃で早大のMF小野泰輔(3年、早稲田実)がディフェンスを次々に抜いてショット。待望の先制点を決めた。1on1(1対1)を得意とする京大の攻撃に早大はファウルが相次ぎ、たびたび一時退場者を出してはマンダウンディフェンス(一人少ない状態でのディフェンス)を強いられた。京大はMF島佳輝(4年、東海)のショットで試合を振り出しに戻すも、早大はフェイスオフからポゼッションした嶋田がゾーンディフェンスの外からショットを放ち、2-1。さらに早大はAT(アタッカー)尾花一輝(4年、早稲田実)のアシストでAT菊地智貴(4年、早大学院)が決め、第1Q(クオーター)は3-1で終えた。

第2Q開始早々、尾花のショットが決まり4-1。早大はゾーンディフェンスの外でパスを回し、パスを受けた直後にショットを放つ。これがはまって、8-1で試合を折り返した。

 早稲田ラクロス_3
早大は相手オフェンスのキープレーヤーを徹底マーク

後半、京大はゾーンディフェンスをマンツーマンに切り替え、早大の勢いを絶つ。早大は尾花を中心にショットを放つも、京大のG(ゴーリー)鎌木誠人(4年、西大和学園)が連続セーブ。京大はAT椎橋広貴(3年、船橋)やAT庄晋太郎(3年、川越)が反撃の機会を狙ったが、堅い守りに阻まれショットに持ち込めず、パスカットされてターンオーバーになるシーンが続いた。早大は第3Q終了直前にAT小泉悠靖(4年、ビバリーヒルズ)とAT奥町遼太郎(4年、攻玉社)が決め、10-1で第4Qへ。

早大のMF青木俊汰(3年、早大学院)のショットで11-1になった後、フェイスオフで京大のMF仙石健斗(3年、岐阜)がポゼッションすると、椎橋がショットを決めて11-2。しかしその後も早大が攻めたて、16-2で試合を終えた。

打倒FALCONS

試合後、早大主将のMF後藤功輝(4年、早稲田実)は「京大は個の力が強いので、しっかり対策をしました。思っていたよりも自分たちのペースでいけました」と話した。早大はハットトリックを決めた菊地とMF森松達(4年、麻布)を含め10人が得点し、チームスローガンである「攻」を体現した。ディフェンスにおいても、得点力の高い京大のAT川本智貴(4年、東海)や椎橋、庄らがボールを持つと2人以上のディフェンダーがプレッシャーをかけ、パスカットで攻撃の起点をもたらした。その一方で、後藤は「後半の出だしで点が取れずに焦り、リズムが悪くなったのはよくなかったです」と反省点を語った。

12月8日には全日本選手権が始まる。早大の目標は11連覇を狙う社会人チーム、FALCONSを倒しての優勝だ。早大の山本大介コーチは「小野が決めた1点目は、社会人相手に勝つためにやっていこうとするワセダのスタイルを象徴するようなプレーでした」と話す。早大は練習試合でFALCONSに破れ、個々の能力、チームとしての完成度の高さを目の当たりにした。それでも後藤は、「ディフェンスから攻めていく。それをしっかりやり続ければ必ず勝てる。これから一人ひとりしっかりスカウティングして取り組んでいきます」と、確かな自信を口にした。

 早稲田ラクロス_2
小野(右)の先制点は早大の「攻」のスタイルを象徴するプレーだった

早大は5年ぶりに挑んだ全国の舞台で、準決勝に続いて決勝でも大勝。「攻」なる早大は相手が社会人だろうとも、そのスタイルを貫き通す。FALCONSを倒した先に広がる日本一をつかむために。

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