大学バスケ

特集:第70回全日本大学バスケ選手権

東京医保大2連覇 危機救った若原愛美の「主将力」

優勝の瞬間、東医保大は喜びを爆発させた

全日本選手権第6日

12月15日@東京・大田区総合体育館
女子決勝 東京医療保健大 85-76 愛知学泉大
東京医保大は2年連続2度目の優勝

昨年初優勝を飾った東京医療保健大と、18度の優勝を誇る愛知学泉大。平成最後のインカレの女子頂上決戦は新旧女王対決となり、東京医保大の連覇で幕を閉じた。

東京医保大は出だしから永田萌絵(3年、長崎商)や平末明日香(3年、四日市商)が持ち前の高い運動能力を生かして得点を重ね、21-12とスタートダッシュに成功。しかし、第2クオーター(Q)は学泉大にリバウンドで主導権を握られ、前半終了時には5点差にまで縮まった。

大会最優秀選手賞に輝いた永田は、決勝で20得点と11リバウンド

「手ではなく体でボールを取りにいけ。倒れるくらい飛びついていけ」。学泉大のボールへの執着心を上回るために、東京医保大の恩塚亨ヘッドコーチは選手に発破をかけた。これに呼応し、選手たちはディフェンスから流れを引き寄せ、第4Qの勝負どころでは藤本愛妃(3年、桜花学園)がゴール下で確実に得点。学泉大の平野実月(2年、桜花学園)、アイメレク・モニィーク(4年、安城学園)を中心とした仕掛けをしのぎ、歓喜のタイムアップを迎えた。

コーチ代わりの相談役も

昨年の初優勝を受け、東京医保大は意気揚々とシーズンインした。しかし、ここからが苦難の連続だった。恩塚コーチは4月からの5カ月間、女子日本代表のアシスタントコーチを兼任。9月には約1カ月間チームを離れた。さらに、春にはガードの岡田英里(3年、明秀学園日立)、秋には藤本がけがで長期離脱。関東学生選手権、関東リーグ戦と思うような成績を挙げられず、二人ともインカレ出場も危ぶまれるような状況だった。

若原はスタメン唯一の4年生として奮闘した

そんな中、主将でスタメン唯一の4年生である若原愛美(桜花学園)が、仲間たちに前向きな声をかけ続けた。「私が相談に乗ることが難しいような状況で、本当によく頑張ってくれた」と恩塚コーチ。若原は試合後にコーチからかけられた「頑張ったな」とのひとことに涙をこらえきれなかった。涙のあと、若原は「1年間の頑張りが報われました」と笑った。

恩塚コーチ(中央手前)が若原をねぎらった

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