バスケ

特集:第70回全日本大学バスケ選手権

あっぱれ初出場、暴れた環太平洋大

キャプテン、ガードとして1年生たちをまとめた上園

全日本選手権 第2日

12月11日@東京・駒沢オリンピック公園総合運動場
男子1回戦 日体大119-62 環太平洋大

スタメン4人が1年生

スタメンのうち4人が1年生で、今大会がインカレ初出場となった環太平洋大。スコアだけを見れば完敗だが、その戦いぶりには、初出場校にありがちな怯えや恐れといったものが一切見受けられなかった。宮本尚樹(1年、金沢)は落ち着いてシュートファールをもらい、山本由伸(1年、城東)はタフに守って走り、粟飯原稜(あいはら・りょう、1年、神戸科学技術)は中から外から攻撃を仕掛けた。

身体能力の高さを生かしてダイナミックなプレーを見せた粟飯原

「1年生には、入学当初から『暴れてくれ』って言ってました。練習も試合も楽しもうって口酸っぱく伝えてきたのが、この場で生かされたのかもしれません」。キャプテンの上園隼太(うえぞの・しゅんた、4年、広島観音)はそう話した。

身長195cm、体重100kgのセンター、バム・ジョナサン(1年、福岡第一)を擁する日体大に対し、チームは複数人で対処するゾーンディフェンスを選択。出だしはこれがはまったが、遠藤善(3年、帝京長岡)の連続3ポイントを契機に点差をつけられる。マンツーマンディフェンスに切り替えてからは流れを取り戻したが、チームが課題としてきた3Qの出だしでつまずき、4Qの最初に日体大が仕掛けたゾーンプレスで勝負あり。「自分たちはいっぱいいっぱいの状態だったんですけど、向こうは余裕があったのかもしれません」と上園。

3年前までサークル

3年前まではサークルだった。かつて宮崎の小林高で男子を全国準優勝に導いた森億(はかる)氏が監督に就任し、体育会に昇格して2年目。週3、4回集まって試合をするだけだったチームが、本気で日本一を目指して週5日のハードな練習に取り組むようになった。当時のメンバーの大半が退部あるいは休部を選んだ。上園も「最初は体育会になることがちょっと嫌でした」と笑うが、最上級生になった今年は1年生がプレーに専念できるように雑務を引き受け、苦しい場面では必ず声をかけた。「3年後には日本一になってほしいし、自分たちがつくってきたバスケットを楽しむ気持ちも忘れないでほしい」。後輩たちに、こんなエールを残した。

2Qに豪快なシュートブロックを決めた1年生の中澤貴之

この記事をシェア

in Additionあわせて読みたい

Their Stories大学別・競技別に読む