アイスホッケー

早大3年生が見せたリーダーシップ

早大は慶大に完封勝利し、春のリベンジを果たした

第83回早慶冬季定期戦

1月12日@東京・ダイドードリンコアイスアリーナ
早稲田大 7-0 慶應義塾大

早大が慶大にきっちり借りを返した。昨春の定期戦では実に42年ぶりに負けたが、この日は圧勝のリベンジ。4月の関東選手権から始まる新シーズンへ弾みをつけた。

試合を決めた次期主将のゴール

第1ピリオドの立ち上がりは慶大が鋭攻めを見せたが、早大がしのぐ。早大は12分、スピード自慢のFW澤出仁(さわで・じん、2年、武修館)が先制ゴール。2分後にも、DF坂本之麿(ゆきまろ、4年、八戸工大一)がゴール右からパックを流し込み、2-0で第1ピリオドを終えた。

慶大がネジを巻いて迎えた第2ピリオド59秒、早大の澤出からのパスを受けたFW青木孝史朗(こうしろう、3年、埼玉栄)がミドルシュートを決める。これで早大が完全に流れをつかみ、その後も得点を重ねて大勝した。

青木(左)は早大に3点目をもたらし、試合の流れを大きく引き寄せた

早大の3点目を決めた青木は、新年度の主将になる。次期主将は「いつもと違う会場の雰囲気で、試合の前半は早稲田らしくないホッケーをしてしまったと思います。ただ時間が経つにつれて、足を動かす本来のプレーになってきました。今日のように、常に相手よりアグレッシブなホッケーをして、春からタイトルを取りにいきたいです」と力強く話した。埼玉栄高でも主将を務め、勝敗を分ける場面で活躍してきた。伝統ある早稲田の「C(主将)マーク」をつけることで、さらに潜在能力がわき出るかもしれない。

負けから学んだGK

試合のMVPに輝いたのは早大のGK谷口嘉鷹(かよう、3年、早稲田実)。谷口もまた、この早慶戦で自信を深めた。昨年11月に閉幕した関東リーグでは、最終日まで首位をキープしながら、ライバル明治大との最終戦で1-7と大敗して優勝を逃した。谷口は開幕からスターターとしてゴールを守り続けながら、明大戦では開始13分で3点を奪われ、途中交代を告げられた。12月のインカレでも、また明大との準々決勝を3-4で落とした。4失点目はサッカーのPKにあたるGWS(ゲーム・ウイニング・ショット)で奪われたもので、これも谷口にとって大きなショックだった。

ゴールを最後まで守りきったGK谷口はMVPに選ばれた

谷口は言った。「MVPは自分ひとりの力で取ったものではなく、周りに助けてもらったおかげです」。仲間を称えながら、気持ちで引かなかったことをシャットアウトの要因に挙げた。「明治に負けた2試合から学んだのは、気持ちの面で下がって守ったらダメだということです。キーパーは守るのが仕事なんですけど、気持ちの上では攻めていこうと。それが結果に出たので、今日の勝ちは自分にとってすごく大きいです」

ホッケー部門の主将には青木が、フィギュアとスピードも含めたスケート部の総合主将は谷口が就くことになっている。彼ら3年生ふたりが早慶戦でリーダーシップを発揮し、4年生たちは安心してユニホームを脱げたことだろう。

4年生から新チームにバトンタッチ

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