黄金世代を書く 筑波大・木村誠【わっしょい新編集長】

木村編集長を中心に、スポーツだけでなく筑波大のいまを伝えている

体育会系の部と同じように、各校の大学スポーツ新聞も新体制へと移行しました。大学スポーツ新聞の活動は、たいてい3年間です。4years.よりもさらに短い期間に青春をかけ、大学スポーツの現場にいちばん近く、いちばん長く寄り添うのです。同じ大学の仲間のプレーに涙を流しながら写真を撮り、また思い出して泣きながら原稿を書きます。大学スポーツの中には、大学スポーツ新聞という生き方も含まれていると思うのです。さあ、春はそこまで来ています。4years.が提携する大学スポーツ新聞の新編集長にラストイヤーへの思いをつづってもらう連載「わっしょい新編集長」をお届けします。

筑波大学新聞は1974年創刊で、年7回・年間約19万部を発行しています。とりあげるニュースは筑波大学内だけでなく、大学が位置する茨城県つくば市の情報も発信。新聞は12面刷りで、うちスポーツは見開き2面で扱っています。

筑波大にはスポーツを専門的に学べる体育専門学群があり、数多くのメダリストや日本代表選手を出してきました。国立大としては珍しいスポーツの強豪校です。またNHK大河ドラマ「いだてん」の主人公で日本人として初めてオリンピックに出場した金栗四三は、筑波大の前身である東京高等師範学校の学生でした。また彼の恩師で柔道の創始者である嘉納治五郎は同高等師範学校の校長を務めるなど、歴史的にもスポーツが盛んだったと言えます。

そんな筑波大のスポーツの動向を、実際に試合の現場に赴き取材、報道しています。試合結果はもちろん、選手個人に焦点を当てた連載記事「スポーツの顔」も掲載中です。筑波大学新聞はスポーツごとに「番記者」を決めています。そのため、継続的かつ綿密な取材ができ、筑波大学新聞でしか知ることができない情報満載の記事には定評があります。さらに筑波大が昨年4月に発足させた運動部の活動を一元的に支援する組織「アスレチックデパートメント(AD)」についてや、大学スポーツ協会「UNIVAS(ユニバス)」の設置など、大学スポーツ全体のあり方についても、精力的に取材を続けています。

国立では珍しいスポーツ強豪校の筑波大。このメンバーで今年はスポーツ報道に力を入れる

昨年12月に3年生が引退し、私が新編集長を務めることとなりました。2019年、筑波大学新聞はさらに大学スポーツの報道に力を入れ、その魅力をより多くの人に伝えていきたいです。サッカーの三笘(みとま)薫、バレーの小澤宙輝、バスケの牧隼利と増田啓介、野球の篠原涼ら「黄金世代」が新4年生となります。最後の活躍に期待が集まります。

私たち筑波大学新聞の記者も、選手に負けないくらい全力で取材・執筆に挑み、選手の活躍ぶりを「正確に」「詳細に」「独自の視点で」報じていく所存です。また報道媒体を新聞だけに限らず、Twitter、InstagramなどのSNSをはじめとしたウェブ上でも選手の活躍を発信していきます。大学スポーツの頂点を走る「TSUKUBA」のことなら筑波大学新聞!!  まもなく始まる春のシーズンから、ご期待下さい!!

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