陸上・駅伝

京大出身の山西利和が初V 全日本競歩能美大会

京大工学部物理工学科を出た山西の特技は折り紙

第43回全日本競歩能美(のみ)大会は3月17日、今秋の世界選手権代表選考会を兼ねて石川県能美市で開催され、男子20kmは昨年のアジア大会銀メダリストで京大出身の山西利和(23、愛知製鋼)が初優勝を飾った。山西は日本陸連の派遣設定記録1時間20分0秒を突破し、初の代表に決まった。

冷たい雨の中でのレースとなり、ラスト2kmから飛び出した山西が1時間17分15秒の好タイムで初優勝。2月17日の日本選手権20km競歩で優勝した高橋英輝(富士通)に続き、世界選手権への切符を手にした。川野将虎(まさとら、御殿場南)と池田向希(浜松日体)の東洋大2年生コンビが1時間17分24秒で2位、その1秒差で3位に入った。

女子20kmは中国の馬振霞(マ・ジェンシャ)が1時間28分28秒で優勝。日本勢のトップは淺田千安芸(DNP)で1時間32分23秒、学生トップは国士舘大4年の熊谷菜美(盛岡第一)で1時間37分45秒だった。

ラスト2kmで山西がグンと加速し、学生2人を置き去りにした

男子20km競歩で優勝した山西利和の話

ゴールした瞬間、一瞬うるってきたんですけど、心の中では「やっとスタートラインに立てただけ。ここで感極まっている場合じゃない」と、半分冷静になりました。雨とか条件が悪い方が、僕にとってはチャンスだと思ってました。2月の神戸の負け(日本選手権20km競歩で3位)からどうやって勝つのか。それだけを意識して練習してきました。勝負どころはラスト2kmと決めていたので、今回そこで決められたのでよかったです。去年のアジア大会は僕の中では明確に負けだと思ってます。次の世界選手権がやっと世界一を決める第一歩。心機一転でやっていきたいです。

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