バレー

同志社バレー、黒星発進の中できらめいたルーキー柴田竜

同志社大は藤谷、金光、ルーキー柴田の活躍で得点を重ねた

関西大学リーグ1部 第1週

4月7日@近畿大学記念会館
同志社大0-3大阪商業大

直前にけが人を5人も出してしまった同志社大は、急造チームを組んでリーグ初戦に臨んだ。難しい試合になるのは容易に予想できたが、第1セットは大商大と熾烈な戦いを演じた。

第2セットの勝負どころで流れ失う

とくに1年生の柴田竜(めぐむ、洛南)の活躍が目立った。レフトを任された柴田はブロックアウトやインナースパイクといったテクニックに優れ、外から内へ切り込んで打つような俊敏性も強みの選手だ。第1セットでは8得点し、自らの存在を印象付けた。主将の梅原拓磨(4年、洛南)はトスをレフトとライトに多く振り分け、コートの幅をフルに使った攻撃に誘導。藤谷彰仁(4年、須磨友が丘)、金光出雲(4年、松山工)と柴田が点を稼いでいく。しかし同志社は終盤でミスが相次ぎ、21-25で第1セットを落とした。

第2セットになると、金光や小林佑太(2年、洛南)を中心にレセプションが安定。第1セットであまり使わなかったセンター線の攻撃を繰り出し、点を重ねた。一時は大商大を13-11とリードしたが、大商大に3連続で得点され、13-14と逆転された。

次の1点で、このセットの流れが決まる。会場にはそんな雰囲気が漂った。長いラリーになった。チャンスボールが前衛にいる梅原の頭上にくると、梅原がすかさずダイレクトでスパイク。判定はアウトで、流れは大商大に移ってしまった。結局22-25で第2セットも落とした。続く第3セットも大商大の勢いを止められず、21-25。大商大にストレート負けを喫した。

コートを広く用いた配球で「速い攻撃」につなげた

相手のサーブミスが目立った試合だったが、同志社はチャンスを生かせなかった。それでもチームが掲げる「速い攻撃」は、何度も見られた。試合後、梅原は「レシーブはよかった」と言いつつ、「プレーの課題はサーブ力だけど、まずはけがをしないように」と苦笑いした。リーグ前半はとくに、修正点を見つけてはつぶす繰り返しになるかもしれない。それでも挑戦の先には、いい結果がついてくる。強い同志社を築き上げてほしい。

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