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アメフト早慶戦 早大が快勝し、初の5連勝

春の早慶戦で初めて5連勝し、喜ぶ早稲田の選手たち

第67回早慶対校戦

4月29日@東京・駒沢陸上競技場
早稲田大 37-13 慶應義塾大(早稲田の5連勝)

春の定期戦である第67回早慶対校戦があり、秋の関東大学リーグ1部TOP8で2連覇を狙う早稲田が37-13で慶應に快勝した。早稲田は初の5連勝をなしとげた。ベストプレーヤー賞には、早稲田からはこの日ランとパスで4つのタッチダウン(TD)を決めたクオーターバック(QB)の柴崎哲平(4年、早大学院)が、慶應からは大型オフェンスライン(OL)の簗瀬真史(2年、慶應義塾)が選ばれた。

追いつかれて突き放した早稲田

近年優位に立つ早稲田は、最初のオフェンスシリーズでQB柴崎が3本のパスを通してゴール前10ydへ攻め込んだ。最後も柴崎がWRブレナン翼(4年、ユニバーシティラボラトリースクール)へ鋭いパスを決め、先制のTD。7-0とした。第2クオーター(Q)に入り、慶應が取り返す。早稲田の柴崎がパスを投げようとしてファンブルしたボールを慶應サイドが抑え、ゴール前25ydからのオフェンス。これをQB西澤巧馬(4年、清風)からWR工藤眞輝(2年、慶應義塾)への21ydTDパスにつなげ、7-7に追いついた。

早稲田はすぐにやり返した。直後のオフェンスで、力強いランと柴崎の柔らかいタッチのパスで全身。最後はゴール前7ydからパスに出て、ターゲットが空いていないと判断した柴崎がスクランブル。ランが苦手と公言している柴崎だが、軽々と相手のタックルを外してエンドゾーンに駆け込んだ。14-7になると、あとは慶應側にオフェンスやキッキングゲームでミスが続出。終わってみれば大差がついた。

第2クオーター、早稲田のQB柴崎がパスからランに切り替え、タッチダウン

慶應のトリックプレー成功

後半、慶應が一度だけ、会場のファンと早稲田サイドをアッと言わせた瞬間があった。

20点を追う第4Q最初のプレー。慶應はとっておきのトリックプレーに出た。QB西澤が左サイドのWR工藤へパス。これをわざとワンバウンドで投げた。前パスならワンバウンドした時点でパス失敗でプレー終了だが、この場合は真横より少し後方へのパス。ファンブルと同じ扱いになり、プレーは続いている。

このワンバウンドパスを、慶應の工藤は器用にキャッチ。QBに対して「どこ投げてんだよ」と文句を言うようなゼスチャーをした。それを見た早稲田のディフェンスは、パス失敗と勘違いして足が止まった。その間にWR佐藤凱輝(4年、慶應義塾)が左サイドをタテに駆け上がっていた。もちろん、誰もついてこない。最初のパスが後ろパスだから、前に投げても構わない。演技を終えた工藤が、完全にフリーの佐藤へロングパス。難なく決まってTDになった。駒沢陸上競技場の天然芝なら、ワンバウンドでも捕りやすいと判断した慶應は、このトリックプレーの練習を重ねていた。

第4クオーター、慶應のWR佐藤はトリックプレーからタッチダウンを決め、喜びを爆発させる

ただ、見せ場はこれだけ。TDパスを受けた佐藤はオフェンスを統括する立場として言った。「あのプレーが決まったのはよかったですけど、まったく喜んでる場合じゃないです。ミスが多すぎました。自滅です」。ただただ、春の早慶戦5連敗を悔いた。