陸上・駅伝

女子1500mは名城大・和田有菜がまくって初V 学生個人選手権

残り150mでトップに立った和田(左)が、髙松(右)の追い上げを振り切った

日本学生陸上競技個人選手権第1日

女子1500m決勝
6月7日@Shonan BMWスタジアム平塚
1位 和田有菜(名城大2年)4分24秒23
2位 髙松智美ムセンビ(同)4分24秒65
3位 樺澤和佳奈(慶應義塾大3年)4分25秒31

切れ味のあるラストスパートだった。

女子1500mは残り1周に入り、髙松智美ムセンビが先頭に立った。小さな体でグングン飛ばしていく。その後ろには同じユニフォームの和田有菜。ともに7月のユニバーシアード(イタリア・ナポリ)代表の名城大の同級生が競り合う。残り150mで和田がグッと前に出た。そのまま大きな走りでゴールまで駆け込んだ。

和田(右端)はタイムより順位という位置づけで臨んだが、自分が出るしかない状況になってレースを引っ張った

同級生のライバルと優勝争い

レース後、和田の笑顔がはじけた。「1カ月以上ぶりのレースだったので、復帰のレースでいいスタートが切れてよかったです」。昨年末に足を痛め、春合宿もあまり走れなかった。4月のレースでユニバーシアード代表に内定したあとは、じっくり練習を積む時間にあてた。

タイムより勝負、と臨んだレースだった。残り150mでのスパートについて、「ゆとりがあったので、あのへんから智美と勝負しようかなと思いました」と振り返った。「いいスピード感覚が得られました」。同級生のライバルとの熾烈(しれつ)な優勝争いを、体に心に刻んだ。

髙松(右端)がトップでラスト1周に入った

それでも1500mでは「智美の方が強いと思います」と語る。「同じチームに切磋琢磨(せっさたくま)できる人がいるのはありがたいです」。7月のイタリアまで、競り合って駆けていく。

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