野球

特集:第68回全日本大学野球選手権

佛教大・中山塁が1失点完投、チームに1991年以来の選手権2勝目もたらす

完投でチームに2勝目をもたらした中山塁

第68回全日本大学野球選手権 第3日

6月12日@東京ドーム
2回戦 佛教大(京滋大学)4-1 愛知工大(愛知学生)

全日本大学野球選手権3日目、東京ドームの第1試合は元プロ野球ロッテの平井光親監督率いる愛知工業大学と、1回戦で劇的な逆転サヨナラ勝ちをおさめた佛教大学の対戦。1回に2点を先制した佛教大が終始有利に試合を進め、4-1で勝利。1991年以来の選手権2勝を挙げた。あす6月13日の準々決勝で、2連覇を狙う東北福祉大学と対戦する。

1回に先制、いい流れのまま勝ちきる

ブラスバンドの迫力ある応援とともに始まった1回の佛教大の攻撃。2アウトから野嶋惇登(3年、県和歌山商)がレフトの頭上を越えるツーベースで出塁。続く4番石井太尊(たいそん、4年、玉野光南)はファーストゴロに倒れたかと思われたが、一塁手のエラーで一、三塁となる。このチャンスに5番木岡大地(2年、上宮太子)がセンター前に打ち返し、2点を先制した。

3回には1アウトからフォアボール、デッドボールなどで2アウト一、三塁に。ここで6番坪倉斗真(4年、近江)がセンター前にはじき返し、1点を追加した。

愛工大は犠牲フライで1点を返すが、あとが続かなかった

5回には愛知工大が反撃に出た。1アウト一、三塁から1番市川晃大(4年、いなべ総合学園)がセンターへの犠牲フライを打ち上げ、1点を返した。すると佛教大はその裏、石井がレフト中段へソロホームランを放ち、再び3点差に。その後はともに無得点で佛教大が勝った。

1回戦では登板のなかった佛教大先発の中山塁(4年、岡山南)は、9回を120球で投げ切り、被安打9ながら無四球で1失点にとどめた。

中山塁の人間的な部分を買ってます

佛教大・田原完行監督の話

「中山塁はリーグ戦のときよりも球が荒れてて、まとまりがなかった。それが逆に相手を惑わせたのかもしれません。こちらの守備も安定しない中、たまたまボール球を打ってくれたり、ありがたい展開になりました。中山は本格的にメンバーに入ったのは4回生からですけど、投げたゲームで結果を出していて、成長してるなあと感じます。性格はとてもストイックで、あまり周りの状況に影響されないタイプ。僕は彼の人間的な部分を買ってます。1991年以来の2勝という結果にはなりましたが、あまり意識しすぎることなく、明日の試合にも挑みたいと思います。選手みんながこれをいい経験として、今後につなげていってもらえたらと思います」

中山が本格的にメンバー入りしたのは、この4回生の春リーグからだ

チームのため、明日につなげたかった

佛教大・中山塁の話
「今日はまっすぐとスライダーの割合は半々ぐらいかなと思います。スライダーがよくて、ボールを動かして緩急をつけて投げられました。120球と少し球数は多くなってしまいましたけど、テンポはよかったのであまり気にしてませんでした。自分が投げきって、リリーフを休ませてチームのために明日につなげたいと思ってました。ベスト4以上を目標にしてるので、ベスト8といっても『まだまだ』って気持ちが強いです」

石井のホームランは勝利を決定づける1打となった

打った瞬間、入ると思った

佛教大・石井大尊の話
「東京ドームに来て、『思ったより広いな』という印象があったんですけど、ホームランの打席は打った瞬間に『入る』とは思いました。あの1点でベンチの雰囲気が明るくなって、攻めていこうという雰囲気がより高まったと思います。明日の試合でもピッチャーが楽に投げれるように、前のランナーを返したり、しっかり後ろにつないだりして、先制できるようにしていきたいです」

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