陸上

特集:第103回日本陸上競技選手権

雨は慣れっこのサニブラウン、雨予報の福岡で2冠狙う あす日本選手権開幕

2年ぶりとなる日本選手権でも2冠を目指す

陸上の日本選手権が6月27日、福岡・博多の森陸上競技場で開幕する。26日は注目の男子100mの有力選手たちが記者会見に臨んだ。先の全米大学選手権決勝で9秒97の日本新記録をマークして3位に入ったサニブラウン・ハキーム(フロリダ大)は「自分の走りができればそれで満足です。自分がやるべきことをやって、自分の課題をクリアできればいい」。桐生祥秀(日本生命)との9秒台対決に注目が集まる中、力みなく語った。男子100mは27日に予選と準決勝があり、決勝は28日の午後8時半に予定されている。

4日間開催「めちゃくちゃうれしい」

記者会見は練習を終えた選手から順に始まり、サニブラウンは予定よりも早く会場にやってきた。この大会に向けて6月20日、約1年半ぶりに帰国。自身の出身地でもある福岡で過ごしてきた。日本でのレースは2017年に大阪で開催された日本選手権以来。サニブラウンはその大阪で100mを10秒05(+0.6m)、200mを20秒32(+0.3m)で制し、2冠を達成している。

今大会も2種目にエントリー。「100mに集中する部分は多いと思いますが、200mは全米学生選手権のときにベスト(日本歴代2位の20秒08)が出たんですけど、最後は全然対応できなかったので、そこの部分を修正していければ」とサニブラウン。末続慎吾さんが持つ20秒03の日本記録超えにも大きな期待がかかる。

4日間開催の今大会、200mでも集中力を切らさずに狙いにいく

今回の日本選手権はこれまでの3日間開催から4日間に変更となった。従来は100m決勝の前に200m予選がある日程だった。「めちゃくちゃうれしいです。2年前は満身創痍(そうい)で走ってたんで。今回は100mが終わったあと、200mに切り替えて集中していけると思うんで、パフォーマンスにもいい影響が出ると思います」と笑った。

「タイムうんぬんより走りの内容」

9秒台を出したいま、改めて心境の変化を尋ねるられると「あまり……。そうですね、気持ちの面では変わってるものはないかなと思ってます」とサラリ。「やることは10秒でも9秒でも一緒なんで。課題も自分は結構多いんで、どんどん直していけばいい結果が出るのかな。タイムうんぬんよりは走りの内容、いい内容で走れたらいい。その部分を大切にしていきたいです」と、内容重視の姿勢を強調した。

サニブラウンが9秒台を出したレースのあと、コーチのマイク・ホロウェイ氏からは後半の加速が十分でなかったと指摘されたそうだ。「コーチには『いくら速く走っても、俺は必ず課題を指摘する』と言われたので、いつになっても完全な走りができることはないと思うんですけど、それを求めることによって、また速く走れるんだろうな」とサニブラウン。この考え方ができる限り、新しい世界を見られる可能性が続くのだろう。

常に課題を指摘してくれるコーチの言葉を信じて

福岡で生まれたサニブラウンだが、博多駅に降り立ったのは今回が初めてという。「博多の街自体も初めてなので、いろんな刺激を受けて大会に臨めてます」とサニブラウン。大会中ずっと雨の予報だが「自分が走る日本選手権2回とも雨が降ってるんで。自分のせいの部分もあるんですけど(笑)。結構慣れっこなんで、多分大丈夫だと思います」。ふるさとの雨を突き破り、サニブラウンはまた新しい世界に飛び込めるだろうか。

この記事をシェア

in Additionあわせて読みたい

Their Stories大学別・競技別に読む