野球

特集:WBC戦士と4years.

東都の首位打者・中大の牧秀悟 、日本の「打の主役」となれ 日米大学野球

森下(写真右)とともに、日本代表としての決意を色紙に記した中大の牧

中大野球部は東都大学リーグ1部で昨春、昨秋と2シーズン連続の最下位に沈んでいたが、今春は2位に躍進した。リーグ戦終了後に大学日本代表選考合宿があり、中大から牧秀悟(3年、松本第一)と森下翔太(1年、東海大相模)が参加。ともに紅白戦で存在感を示し、24人の代表選手に入った。

春の東都1部で4割をマーク

全国屈指の実力派リーグである「戦国東都」で打率4割の首位打者に輝いた牧は、選考合宿の紅白戦で5打数3安打。自身初となる世代別代表の座をつかみ、3番候補に挙がっている。ここぞの勝負強さは今シーズンも健在で、20安打、14打点、11得点、二塁打7本はいずれもリーグトップだった。中大打線の軸として2位浮上を支えた。

好調の要因は打ち方を変えたところにあると牧は言う。「タイミングをキャンプからずっと考えてきました。去年までは上半身だけでミートしてたんですけど、いまは下半身も含めて全身を使って振れてます。体重も2、3kg増えたので、当たったら思った以上に飛んでます」

そんな牧が春のベストプレーとして挙げたのが、国学院大との2回戦(10-6で勝利)で放った勝ち越しの2点三塁打だ。4-4で迎えた5回、低めのボールをとらえてライナーで運んだ一打に「厳しい展開の中で打てたのがよかった」と振り返った。

国学院大との2回戦でスリーベースヒットを放った

昨秋のベストナインを受賞した際の表彰式で、色紙に記したこの春の目標は「頼れる男」だった。牧は「なれたかどうかわかりませんけど」と謙遜(けんそん)するが、有言実行の活躍で、まさに中大の頼れる主砲に成長した。

春季リーグ戦で首位打者とベストナインに輝いた

生田監督が「3番を任せる」と明言

1年生から出場機会を得た牧は、2年生になると不動のレギュラーに。そしてこの春、3年生ながら副将に就任した。中大の清水達也監督は、牧を副将に任命した理由について「明るいし声も出るし、引っ張ってくれるんじゃないかなということで選んだ」と話す。

持ち前の積極的なプレーは代表合宿でも健在だった。昨シーズンはショート、今シーズンはセカンドと守備位置が変わった。「いろんなポジションを守れた方がいいと思うんです。セカンドは頭を使うし、まだ足りないところもあるけど、徐々に慣れてはきました」と、前向きにとらえている。代表発表の記者会見で侍ジャパン大学代表監督を務める生田勉・亜細亜大監督から「牧は3番バッターとしてスタメン起用を考えている」という発言もあった。それに対して「使っていただけるなら、結果を出して期待に応えるしかないと思います」と牧。強い覚悟が伝わってきた。

今季から守るセカンドで安定したプレーを見せる

今シーズンの活躍で、牧は名実ともに東都の「打の主役」となった。そして、初めて経験する国際舞台となる日米大学野球選手権(7月16~21日で5試合)。色紙に記した目標は「全勝」だ。JAPANのユニフォームをまとっても、「打の主役」は譲らない。きっと有言実行してくれるはずだ。

in Additionあわせて読みたい