野球

筑波大・篠原涼、侍ジャパン大学代表を引っ張った根っからのキャプテン

最終戦でヒットを放ち、喜ぶ篠原(左、すべて撮影・佐伯航平)

日米大学野球の最終第5戦が7月21日、神宮球場であり、6-1で日本が快勝した。対戦成績を3勝2敗とし、日本が2016年の第40回大会(日本開催)以来3大会ぶり19度目の優勝を飾った。日本は7月16日の初戦に勝ったあと、第2戦、第3戦と連敗し、もう負けられない状況から2連勝しての優勝。立候補してキャプテンになった筑波大4年生の篠原涼(敦賀気比)がチームを引っ張った。

代表選考合宿でキャプテンに立候補

「日本の大学生の代表としてのチームなので、日本の大学野球の強さを証明できたかなと思います。代表は本当にみんなが明るくて、元気のあるチームでした。試合で苦しい場面になってもベンチが明るく、試合に出てる選手を鼓舞して、チーム全員で戦っていくことができました」。優勝を決めた試合後、篠原は晴れやかな表情で言った。

大学日本代表に選ばれてキャプテンになるということは、篠原にとって目標の一つだった。6月下旬の代表選考合宿に入ってすぐ、代表を率いる生田勉監督(亜細亜大監督)に合宿中のキャプテンをさせてほしいと申し出て、任命された。
「篠原はU-18でも主将を務めてました。キャプテンシーは持ってると思ったので、彼に任せようと思いました」と生田監督。

サードの守備で軽快にゴロをさばく

福井の強豪・敦賀気比高3年生の春は選抜大会でキャプテンとしてチームを引っ張り、全国制覇を果たした。その年の9月にあったU18ワールドカップでは、オコエ瑠偉(関東一~楽天)、平沢大河(仙台育英~ロッテ)、小笠原慎之介(東海大相模~中日)、高橋純平(県岐阜商~ソフトバンク)、清宮幸太郎(当時高1、早稲田実~日本ハム)らスター選手が集まった高校日本代表のキャプテンを務め、銀メダル獲得に貢献した。筑波大でも最上級生となった今年はキャプテンを務めている。

最初の2試合はスタメンを外れた

日米大学野球の第1戦、篠原は試合に出られなかった。サードのポジションについたのは春の東京六大学リーグで5試合連続本塁打を放った法政大の安本竜二(4年、静岡)だった。篠原はベンチから声で仲間を鼓舞し続けた。

最終戦で二盗を決め、三塁まで進んだ

第2戦もスタメンを外れたが、6回から安本に代わってサードの守備についた。第3戦以降は9番サードで先発し、フル出場を果たす。アメリカに連敗し、負けられない戦いとなった第4戦では4打数2安打1打点の活躍。優勝を決めた第5戦では1点リードの3回に中前安打で出塁すると、二盗に成功。相手捕手の悪送球で三塁まで進んだ。得点には結びつかなかったが、キャプテンの躍動はチームに勢いをもたらした。出場の4試合を通じてサードの守備では無失策と、守りでも貢献した。

「自分の結果を出そう出そうと思って試合に臨むのではなく、チームが勝つために自分がどういう役割をしたらよいのかを考えて、実行しました。それによってチーム全体のまとまりも出てきましたし、自分の結果もついてきました。今回、代表で学んだことをチームに戻ってみんなに伝えて、秋のシーズンに生かしたいです」

日の丸を胸に戦った経験を、秋の筑波での戦いに生かしたい

「キャプテンで日本一」の最後のチャンス

今春の首都大学野球リーグ戦では、筑波大は勝ち点4で迎えた最終節で東海大に連敗し、2位に終わった。筑波大からは左ピッチャーの佐藤隼輔(2年、仙台)も日米大学野球に出て、全5試合に中継ぎとして登板。6イニングを投げて1失点と、安定した投球で優勝に貢献した。二人の国際試合での経験もチームに注入し、2006年秋以来のリーグ優勝、1987年の明治神宮大会以来の大学日本一に挑む。

高3の全国制覇に続き、大学でもキャプテンとしての日本一達成はなるか? 筑波大を引っ張る篠原の奮闘に注目したい。

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