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特集:第88回日本学生陸上競技対校選手権

走り高跳び・赤松諒一 岐阜大の仲間の声援を背に、地元で笑顔のV

自己ベストが2m25の赤松は、2m24も1回目でクリアした(撮影・安本夏望)

第88回日本学生陸上競技対校選手権 男子走高跳決勝

9月15日@岐阜メモリアルセンター 長良川競技場
1位 赤松諒一(岐阜大学大学院修士課程2年) 2m24

陸上の日本学生対校選手権(日本インカレ)の最終日、岐阜・長良川競技場は朝から30度を超える真夏日となった。決勝種目が続く中、お膝元である岐阜大陸上部のメンバーは男子走り高跳びの赤松諒一(りょういち、大学院修士課程2年、加納)ただひとりを応援するため、長良川競技場へ駆けつけた。「いきます! 」と赤松が大きな声で言うと、仲間たちはもっと大きな声援を返した。そして赤松はバーをクリアする度、大きなガッツポーズと笑顔で応えた。

岐阜大大学院・赤松諒一 地元開催の日本インカレで最高の跳躍を

2m24まですべて1回目でクリア

赤松はこの1年、地元で開催される日本インカレでの優勝を目標にして取り組んできた。2m5から跳躍が始まったが、赤松は2m10から飛び始めた。跳躍前には何度もフォームを確認し、バーを大きく越えてのクリア。選手が一人また一人と脱落する中、赤松はすべて1回目で決めた。バーの高さが2m24なると、選手は赤松と蛭子屋雄一(中京大大学院1年、福翔)のふたりに絞られた。自己記録が2m25の赤松にとっては挑戦ともいえる高さ。それでもまた1回目に決めると、真っ先に仲間たちに笑顔を向け、右腕を大きく空に突き上げた。

蛭子屋が2m24の3回目の跳躍でバーを落とすと、赤松の優勝が決まった。そしてバーの高さは2m27へ。1回目と2回目、背中にバーが当たって失敗。会場の電光掲示板にも跳躍に挑む赤松の姿が映し出され、会場の注目を一身に浴びる中で最後の3回目に臨んだ。しかし3回目もバーを落としてしまい、4年ぶりの自己記録更新は果たせなかった。

日本トップレベルの高さに挑み続ける

跳躍を終えた赤松は「コンディションはよかったです。2m27も跳ぶ気で跳んだんですけど……。それでも優勝できた喜びの方がでかいですね。ずっとこの1年、インカレで優勝することを目標にしてやってきたので、目標を達成できてよかったです」と笑顔。たくさんの仲間の声援は赤松の力になった。

優勝の喜びは仲間やコーチ、家族に(撮影・安本夏望)

今シーズンの挑戦はまだ続く。「自己ベストの更新もそうですけど、もっと高い記録を目指して、社会人のトップレベルの人たちともやっていけるような選手になりたいです」と赤松。来シーズン以降、実業団か高校教諭かはまだ定まっていないが、これからも岐阜を拠点にして競技を続けていきたいと考えている。

赤松はいつもメガネをかけており、裸眼だと0.1ぐらいの視力しかなく、跳躍中はあまり見えていないという。コンタクトにした方がいいんじゃないですか? そう尋ねると「ずっと裸眼でやってきたので慣れてます」。そう言って、屈託のない笑顔を浮かべた。

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