大学野球

東京六大学開幕! 法政大「覚悟の継投」で早稲田に2連勝!

第1試合、相馬の先制打がそのまま決勝点となった

東京六大学秋季リーグ戦 第1週

9月14、15日@神宮球場
1回戦 法政大1-0早稲田大
2回戦 法政大2-0早稲田大

「覚悟の継投」から生まれた「投手陣の自信」。「勝負所での一本」と「安定的な守備力」。これらの要素により、法大は早大に2連勝し、開幕カード勝ち点奪取に成功した。

細かな継投策が的中し、18イニング連続無失点

1回戦の先発は若きエース三浦銀二(2年、福岡大大濠)ではなく、高田孝一(3年、平塚学園)に託された。青木久典監督は「シンプルにいいボールがきてましたし、オープン戦の調子もよかったですから」と、高田の起用理由を語った。高田はその期待に応えるピッチング。5回を終えたところで、被安打2で無失点。早大打線を圧倒していた。しかし青木監督は6回から継投策に出た。「高田の方からへばってきているという話もあった」と言うが、ここまで完璧な投球をした高田を代えるという「覚悟の継投」に出た。

見事な継投策でチームを開幕2連勝に導いた青木監督(左)と投手陣を総括する役目を持つ仲島大雅学生コーチ

この継投策が的中。その後を受けた石川達也(3年、横浜)、柏野(かしの)智也(3年、広陵)、新井悠太朗(4年、折尾愛真)、三浦はそれぞれピンチを背負う場面もあったが、1イニングずつをゼロに抑え、早大を零封した。青木監督の「覚悟の継投」が実った。翌日の2回戦も、先発の鈴木昭汰(3年、常総学院)は4回でマウンドを降り、ここからつないだ。朝山広憲(4年、作新学院)、新井、三浦のリレーでゼロを並べ、前日から18イニング連続無失点で乗りきった。

2試合連続で最後を締めくくった三浦

春のリーグ戦は防御率が4.34と投手陣に課題があったが、この継投成功により「投手陣全体の自信」が醸成された。春の嫌なイメージを払拭できた。

投手陣を助けた守備の力

投手陣を助けた守りの安定感も忘れてはならない。この2試合、法大はピンチを2度の併殺で切り抜けた。併殺はどちらも「4ー6ー3」。打球を捕ったセカンド相馬優人(4年、健大高崎)のプレーは決して簡単なものではなかった。一塁寄りの打球をスムーズに捕球し、素早くショートの福田光輝(4年、大阪桐蔭)にストライク送球。確かな技術がそこにはあった。

1回戦の6回裏に完成させた併殺について相馬は「難しいプレーでしたが、自分を信じて前に出られました」と語った。少しでも躊躇(ちゅうちょ)して前に出るのが遅れたら、二つのアウトはとれず、ピンチは続いただろう。そんな紙一重のプレーだった。

安定した守備を見せた相馬

相馬はまた、このカードで2試合連続の決勝打。下位打線にいながら『勝負所での一本』を放った。早大との明暗を分けたのは、まさにそこだった。「そこ(下位打線)に相馬がいることによって、彼の価値というのがまた上がってるんじゃないかな」と青木監督。8番相馬という打順は今後の戦いでも相手にプレッシャーを与えることとなるだろう。18イニング連続無失点という投手陣の功績があり、相馬の『勝負所での一本』と『安定した守備力』が2連勝を呼び込んだのだ。

第2試合、5回から登板しリーグ戦初白星を挙げた朝山

この開幕カードは、2連勝で勝ち点1を得たというだけでなく、今後の戦いに勢いのつく内容だったことに大きな価値があった。「覚悟の継投」から生まれた「投手陣の自信」。そして、「勝負所での一本」と「安定した守備力」。最高の形でスタートを切り、勝利への重要なピースも得た法大。これからの戦いに大きな期待を寄せずにはいられない。

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