陸上・駅伝

東洋大のキャプテン相澤晃 出雲駅伝前ラストの記録会で見せた強さ

相澤は終始余裕をもった走りを展開した

第273回日本体育大学長距離競技会

10月6日@横浜・日本体育大学健志台陸上競技場
男子5000m 21組 11着 相澤晃(東洋大4年)13分50秒19

東洋大陸上部の長距離ブロック主将、相澤晃(4年、学法石川)が10月6日の日体大記録会に出場。5000mを13分50秒19で走った。8日後に迫った出雲駅伝へ向け、準備は万全だ。

設定通りのペースを貫いてゴール

相澤は男子5000mの最終組にエントリー。出雲駅伝への最終調整として、フィニッシュタイムを13分50秒から55秒の間と設定した。「前の方にいくと、先頭を引っ張ってしまうと思った」と、序盤は集団の最後方につけた。気温が下がった中でスタートしたレースは、相澤の想定よりも速いペースで進んだ。

相澤は集団の後方につけ、徐々に位置を上げた

それでも相澤は終始余裕を持った走りで、徐々に前に出ていく。実業団の選手たちに引っ張られてハイレベルなレースが展開する中、相澤は当初設定した自分のペースを守り、ゴールした。タイムは設定通りの13分50秒台だった。6月の日本選手権以来の5000mのレース。「足のスタミナも、あのペースで余裕があった」と手応えを語った。谷川嘉朗コーチも「(出雲駅伝へ向け)ちょうどいい走りだった」と評価した。

キャプテンとして雰囲気づくりに取り組む

夏合宿では走り込みに加え、とくにフィジカル面の向上に力を注いだ。トラックシーズンは試合や実業団合宿でチームを離れることも多かったが、夏はチームメイトと多くの時間をともにした。相澤はキャプテンとしてチームの良好な雰囲気づくりにも取り組んだ。今回の記録会で自己ベストを更新した選手も多く出た。夏合宿の成果と言えるだろう。

ラストスパートをかける相澤。駅伝シーズンが楽しみだ

学生三大駅伝の開幕戦である出雲駅伝。チームが狙うのはやはり、優勝だ。出雲は6区間45.1kmと距離が短いだけに、初めから勢いに乗った走りが重要になってくる。攻める走りを貫く姿に注目したい。相澤自身は2年生のときに2区で区間6位、昨年は1区でトップに6秒遅れと、まだ区間賞を獲得していない。「キャプテンとして、エースとして区間賞をとりたい」と、相澤は覚悟を語る。鉄紺を背負う相澤が、最後の駅伝シーズンに臨む。

10000mを27分台で走れるマラソンランナーに 東洋大・相澤晃(上)

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