法政サッカー、逆転負けで「打倒・明治」ならず
関東リーグ1部後期 第18節
10月26日@Shonan BMWスタジアム平塚
法政大(勝ち点29) 1-3 明治大(49)
ここ7試合負けなしの法政大は、前節を終えて3位へ浮上した。今節の相手は明治大。ここまで15勝1分け1敗と圧倒的な強さで首位を独走している紫紺軍団は、法政にとって今夏の総理大臣杯決勝で苦杯を喫した相手だ。そのときのリベンジを果たすべく、集中応援による法政ファミリーの後押しを受けながら“血の法明戦”に臨んだ。
得意の攻撃パターンから、試合の均衡を破る
この試合で明治は4バック気味のシステムを採用。法政としては想定外の形だったが、選手たちは冷静に対応し、明治ゴールへ迫った。前半23分、ゴールキーパーからのフィードを受けたMF森俊貴(4年、栃木SCユース)がMF大西遼太郎(4年、ジュビロ磐田ユース)とのワンツーからシュート。同26分にはDFの背後へ抜けたFW松澤彰(4年、浦和レッズユース)がゴールネットを揺らしたものの、これはオフサイドと判定されてノーゴールに。得点こそ奪えなかったが、明治相手に好ゲームを繰り広げ前半を折り返した。
法政は後半も果敢に攻め、後半9分、MF紺野和也(4年、武南)からのクロスをファーサイドで森が折り返し、最後はMF長谷川元希(3年、大宮アルディージャユース)が頭でフィニッシュ。「紺野から森への形は法政の強みなので、自分は中に入るだけでした」と長谷川。得意の攻撃パターンからついに試合の均衡を破った。
しかし、法政のリードは長くは続かなかった。同19分、途中出場した明治のFW小柏剛(3年、大宮アルディージャユース)からのクロスをFW佐藤亮(4年、FC東京U-18)に押し込まれて失点。「サイドバックが中を締めれば対応できたところを逃してしまった」と長山一也監督。明治の佐藤には今季対戦した3試合で4ゴールを奪われていたこともあり、悔しさをあらわにした。
明治の勢いに飲まれた法政はその後、同20分と42分に失点。1-3の逆転負けとなった。先制するまでは理想的な展開だったものの「畳み掛けることができずに腰が引けたようになってしまった。自分たちで崩れたゲームだった」と長山監督。明治の強さを見せつけられた。
次なるリベンジの場は一つ。まずはその舞台となるインカレの出場権争いに勝利しなければならない。リーグ戦は残り4節、「打倒・明治」の想いを胸にオレンジ軍団はさらに進化を遂げて大学サッカーの頂点を目指す。