法政アメフト ミスが重なって明治に今シーズン初黒星、次節は全勝の早大に挑む
関東大学リーグ1部TOP8 第4節
10月27日@東京・AGFフィールド
法政大(4勝1敗)7-10 明治大(3勝2敗)
10月下旬とは思えない強い日差しの中、深緑色のフィールドに鮮やかなオレンジと白が映える法大オレンジのユニフォーム。その眼前に立ちはだかったのは、因縁の相手明大だ。昨シーズンの開幕戦、法大は明大と相まみえた。しかし結果は34年ぶりの明大戦敗退。出鼻をくじかれた苦い経験がある。この仇敵に実力を見せつけ、雪辱を果たしたいところだ。
チャンスを作るも、なかなか点を決められず
第1クオーター(Q)序盤、QB勝本将馬(4年、法政二)らのランが通り、ディフェンスでも山岸達矢(3年、同)を中心としたDL陣が堅実な守りを見せる。終盤、自陣25ydからWR神優成(同、同)への長いパスが通ると、RB星野凌太朗(1年、日大三)の中央突破などでフレッシュを重ねる。敵陣10ydまで攻め込んだところで第2Qに入った。
第2Q開始直後、ついにQB勝本がエンドゾーンまで駆け抜け、タッチダウン(TD)。キッカー高橋慎太郎(3年、法政二高)のキックも決まり、7点を先取した。その後もゲインを奪ったが、前半終了間際にパスを奪われて攻守交代。7-0のまま試合を折り返した。
簡単に逆転を許し、今季初黒星
第3Qの序盤、明大がリバースプレーからのTDパスを決め、7-7と追いつかれてしまう。オフェンスがなかなかダウンを更新できず、ディフェンスは抜かれるケースが増え、前半とは打って変わって劣勢を強いられた。さらにFGも決められ、7-10と3点ビハインドになった。
なんとか潮目を変えたい第4Qも苦しい展開に。DL藤田竜一(2年、横浜南陵)のQBサックなどディフェンスが踏ん張り、オフェンスは試合残り1分54秒でギャンブルに成功し敵陣へ。一発逆転を狙ってロングパスを投じたが、これをインターセプトされ、痛恨のターンオーバー。最後はニーダウンで時間を使われ、試合終了。昨シーズンのリベンジはならなかった。
今シーズン初黒星を喫した法大。試合後に有澤玄監督が指摘したように、目立ったのはターンオーバーの多さだ。第2Qにパスを奪われずに追加点につなげていれば、流れは法大に来ただろう。第4Qだけで2度もターンオーバー。ミスの多さが課題として浮き彫りになった。
次戦の相手は負けなしの早大。現在の4年生はまだ1度も勝てていない相手だ。今年も苦戦が予想される。しかし小さなきっかけからでもチャンスをつかみ、自らそれを手放さなければ、勝利は見えてくる。主将のRB岩田和樹(4年、法政二)は敗戦後のハドルで、「大事なのはこの2週間でどれだけ成長できるかだ」と声をかけた。打倒早大へ、気持ちはすでに一つだ。夢の甲子園に立つその日まで、オレンジは決して色あせない。