大学アメフト

同志社アメフト リーグ最終戦で劇的な初勝利、2部との入れ替え戦に残留かける

劇的勝利に笑顔を見せる同志社の笹尾

アメフト関西学生リーグ1部 最終節

11月9日@大阪・エキスポフラッシュフィールド
同志社大(1勝5敗1分)15-13  龍谷大(7敗)

11月9日、アメフト関西学生リーグ1部の最終節があり、今シーズンいまだに勝ち星がなかった同志社は龍谷大と戦い、土壇場の逆転で15-13と劇的勝利。ようやく歓喜を味わった。

WR大山の活躍で第3Qに初タッチダウン

試合は同志社のキックオフで始まった。序盤、同志社は龍谷のランが止められず、自陣深くまで攻め込まれる。それでも第4ダウンギャンブルを止めてゼロで乗りきった。

すると第1クオーター(Q)中盤、相手がパントの際にスナップミス。ボールが龍谷のエンドゾーンに入った。追いかけてボールを拾い上げた相手のパンターを、同志社の主将でLBの笹尾健(4年、近大付)がタックル。セイフティで2点を先取した。さらに第2Qの6分すぎには、キッカーも務める笹尾が30ydのFG(フィールドゴール)を沈め、5-0で前半を終えた。

セーフティの判定に喜ぶ同志社守備陣

後半に入ると攻め切れない展開が続いた。それでも第3Q終盤、龍谷大のパントをWR大山航太郎(2年、都立富士)が13yd返し、敵陣31ydからの攻撃となった。まずはQB南竹司(4年、清風)が大山へパスを通し、敵陣16ydまで攻め込む。RB幹田真也(2年、同志社国際)のランを挟んで第2ダウン残り8ydの状況で、再び南竹が左サイドの大山へパスをヒット。大山が華麗なステップで相手のタックルを外し、エンドゾーンに入った。この日初めてのTD(タッチダウン)を挙げ、第3Q10分すぎで12-0とリードを広げた。

エンドゾーンへと走る大山

残り49秒で逆転されたが、笹尾が再逆転のFG

初勝利が見えてきたところで、次第に流れが龍谷大へと傾き始める。第4Qに入ると相手のQBが4回生のエースから3回生へと交代。すると思いきりのいいパスを決められ、後手に回った。カバーしづらいゾーンへ立て続けにパスを通され、2本のTDを奪われる。試合残り49秒で12-13と試合をひっくり返された。同志社サイドの観客席は静まり返った。それでも勝利を信じ、オフェンスチームはフィールドへ向かう。今シーズン初勝利をかけたラストドライブが、自陣12ydから始まった。

QB南竹がWR丹澤久輝(2年、同志社国際)、大山へとパスを次々に成功させて前進。敵陣に入ってからはパスが通らず苦しんだが、敵陣40ydからの第3ダウン10ydで、丹澤がナイスキャッチ。ギリギリで攻撃権を更新し、ゴール前26ydに迫った。

残り時間は残り9秒。QB南竹がボールをスパイクして時間を止める。残りは7秒。少しざわつきが起きた後、前半にアメフト歴7年で初めて公式戦でFGを決めた主将がフィールドへ入っていった。「緊張はまったくなかった」と笹尾。43ydと練習でも蹴っていない長いキックだったが、右足でジャストミートしたボールはバーの上、2本のポールの真ん中を通過した。FG成功で再逆転に成功。フィールドの同志社の選手たち、同志社を応援する人はみな歓喜に沸いた。残りは2秒。龍谷のキックオフリターンを止め、試合終了。待望の1勝をつかんだ。

笹尾のFGが決まると、選手たちは喜びを爆発させた

抽選で2部との入れ替え戦行きが決定

同志社には涙ぐむ選手もいた。「うれしいです」。笹尾は満面の笑みで言った。今シーズンの同志社は「歴史を変える」と言い続けながらも、なかなか勝ちがつかなかった。自身のキックでつかんだ初白星は、笹尾をはじめとするワイルドローバーの面々にとって、忘れられない勝利となった。

ただ、2部との入れ替え戦出場を回避するためには、次の試合で近大が関大に負けて同志社と同率の6位となり、直接対決が引き分けのために開かれる抽選、これに「勝つ」しかない。

抽選会場の外で待つ選手たちは、じっと笹尾の帰りを待った。しばらくして出てきた笹尾が言った。「もう1試合やるぞ!」。リーグ7位相当が確定し、入れ替え戦出場が決まったのだ。みんな苦笑いを浮かべ、試合会場を後にした。

抽選で引いたクジを見せる笹尾(右)

同志社は甲子園ボウル前日の12月14日、1部残留をかけて2部の2位校と対戦する。「1部でやってきたプライドにかけて、ボコボコにして引退してやろうと思います」と笹尾。決戦まではおよそ1カ月。勝ってもう1度、笑顔の花を咲かせてほしい。

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