大学バレー

特集:全日本バレー大学選手権2019

躍進を遂げた関大男子バレー、「最高のチーム」で迎える最高の舞台

上位リーグ進出を決め歓喜に沸く関大の選手たち

2015年の秋季リーグ戦で44年ぶりに1部昇格を決めた関大男子バレーボール部。昇格を決めるまでは良かったが、昇格後は1部と2部の行き来を繰り返すなど、なかなか結果を出せない日々が続いていた。ところが、今年の関大は一味違った。エース・垂水唯人(4年、神戸学院大附属)を中心に春季リーグ戦を圧倒して2部優勝。毎年初夏に行われる関学大との定期戦・総合関関戦では、毎年ストレート負けを喫していた相手にフルセットの激戦を展開した。

西日本インカレ、秋季リーグで着実に成長

関大の躍進はここから始まったと言っても過言ではない。秋季リーグ戦の前に行われた西日本インカレでは、決勝トーナメント2戦目で強豪・近大とマッチアップ。垂水、丸山洸祐(4年、大阪学芸)ら4年生の活躍で大金星を挙げた。勢いはそこだけにとどまらない。続くベスト8を懸けた一戦では相性の悪い関学大を相手に、対策を練った戦術がはまり快勝。過去最高成績となるベスト8と好成績を残した。「1部の強豪相手にも自分たちのバレーは通用する」と林拓磨主将(4年、関大北陽)はチームの成長を実感。自信を持って秋季リーグ戦に臨むことができた。

仲間に祝福される垂水

迎えた秋季リーグ戦。「関西制覇」を目標に掲げた関大は1次リーグを3勝2敗で勝ち越し、上位リーグ進出を決める。関大バレー部の部員にとって、誰も経験したことのない上位リーグ。「上位リーグに進出できたことだけで満足してしまったのかもしれない」とレシーバー・田中伸哉(3年、開智)が語ったように、初の上位リーグでは1勝もできずにリーグ戦を終えた。

だが、彼らは何もできずに負けたのではない。去年までとは比べようもないくらいに技術、そして気持ちの面で大きな進化を遂げていた。実際、2節の大産大戦の3セット目。相手に3点をリードされた状況でマッチポイントを奪われるも、そこから垂水の連続スパイクで怒涛の追い上げを見せ同点に追い付くと、そこから30点にまでもつれたデュース合戦でも全員が集中してセットを取った。秋季リーグを6位という結果で終え、目標達成とはならなかったが、1部上位リーグという今まで体感したことのなかったステージで関大バレーは着実に成長を遂げた。

スパイクを決める垂水

最高のチームで迎える4年生最後の大会

このチームの強みは何といっても連携力だ。今年のチームは主力の大半が1年生から試合に出場。試合を重ねることで細かいところの動き出し、フォローの関係などが徹底されていった。その徹底が今年の躍進につながった。

さらにもう一つ、関大の強みを知る上で欠かせないのが下級生中心のチームということだ。レギュラー6人のうち、垂水そしてリベロの平城諒太(4年、関大北陽)の2人を除けば4人が下級生。そしてその下級生たちがチームの軸となっている。中心となるのは南本一成(2年、東山)と藤井徹太(2年、清風)の2年生アタッカー。中でも藤井は清風高時代には主将、そしてエースとしてチームをインターハイに導くなど輝かしい実績を持つ。高校時代に経験した全日本の舞台で、藤井が再び躍動することは間違いないだろう。

チームを引っ張る藤井

ここ数年では最高と言っていいほど完成度が高い今年の関大バレー。林主将は「全日本インカレは僕ら(4年生)にとって最後の大会。このチームでしっかり結果を残せるように」と意気込む。この最高のチームで迎える最高の舞台。躍進を遂げている関大はきっと、全日本でも更なる飛躍を見せてくれるだろう。

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