バレー

特集:全日本バレー大学選手権2019

同志社男子バレー 誇れる全国ベスト16、4年生は後輩たちにエール

互角の接戦に力が入る主将の梅原

第72回全日本大学男子選手権 3回戦

11月28日@墨田区総合体育館
同志社大 2(14-25.25-19.21-25.25-22.13-15)3 福山平成大

11月28日に墨田区総合体育館で、第72回秩父宮賜杯全日本バレーボール大学男子選手権大会の3回戦が行われた。ここまで2戦を勝ち進んできた同志社大だったが、前大会準優勝の福山平成大を相手にフルセットの接戦の末に惜敗。快進撃はベスト16で止まった。

下馬評を覆す健闘を見せた同志社

前大会準優勝校の強さを見せつけられた第1セット。西本圭吾(3年、尾道)、三好佳介(3年、高松工芸)を筆頭とした全国屈指のスパイク、ブロックに全く手が出ず第1セットを11点差で落とした。下馬評通りの結果かと思われたが、第2セットは同志社が優勢に。サーブを攻め、二段気味のトスにブロックをそろえるサーブ&ブロックが機能し始めた。セット序盤に藤谷彰人(4年、須磨友が丘)のサービスエースなどで4連続得点。リベロの宮野陽悠河(1年、洛南)を中心に安定したレセプションを見せ、主将の梅原拓磨(4年、洛南)も本圖真也(3年、洛南)のCクイックや伴大輝(1年、東福岡)のAクイックで速いバレーを展開する。最後は引田瑛樹(2年、鳥取商業)がしっかりと打ち切り、25-19でセットを奪取した。

エース金光はブロックアウトで得点を重ねる

第3セットはスパイクアウトなど、攻めた結果でのミスが目立ち、21-25でセットを落とした。シーソーゲームとなった第4セット。高さのある攻撃で攻めてくる福山平成大に対し、エースの金光出雲(4年、松山工業)はブロックアウトで着実に点を重ねた。序盤に伴のブロックで勝ち越すと、最後までリードを保ち第4セットを獲得。最終セットに望みをつないだ。

悔しさを糧に新生チームは再び関西へ

金光のスパイクで始まった最終セット。2-1の場面で本圖が三好のスパイクを止め2点差をつける。最高のスタートダッシュを切った同志社は、引田のブロックや金光のスパイクでリードを保った。先に10点台に乗ると、更に引田による2連続得点と藤谷のスパイクで13-10。勝利まで残り2点となったが、その2点が遠かった。三好のスパイクを止めきれず13-13の同点に追い付かれると、引田のスパイクを西本に止められ逆転を許す。最後は伴のスパイクも止められ、まさかの5連続失点で幕切れとなった。

敗北の瞬間。4年生はこれが最後のゲームとなった

4年生はこの試合で引退となった。「後輩たちには誇りを持ってほしい」と梅原。ベスト16に残れた関西の大学は龍谷大と大産大含め3校だけ。十分胸を張れる結果だ。来年は主力を担っていた4年生がいなくなり、チーム構成が大幅に変わる。次期主将である本圖は「最後決めきれずに負けたので、攻撃力など基礎の部分から作り直していきたい」と気持ちを新たにした。舞台は再び関西へ。この悔しさを糧に春季リーグでの躍動に期待したい。

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