大学サッカー

特集:第68回全日本大学サッカー選手権

法政大・松澤彰 インカレでの日本一が仲間とチームへの最大の恩返し

「プロサッカー選手・松澤彰」を作ってくれた仲間とチームに恩返しだ

「富山のサポーターに認められるように」。12月4日に法政大学内で行われた合同内定記者会見で、内定先クラブへの思いを口にした松澤彰(4年、浦和レッズユース)。同期の末木裕也(4年、ヴァンフォーレ甲府U-18)と共にJ3カターレ富山への入団が決まっているFWだ。

アントラーズ入りした上田から受けた影響

松澤の最大の特徴はなんといっても189cmの長身。法大では最前線の攻撃の拠点として体を張り、大学ラストイヤーとなった今季はリーグ戦のみならず総理大臣杯、天皇杯でゴールを決めるなど、大舞台での勝負強さも見せている。明るいキャラクターからピッチ外でも愛される中心選手だ。

明るい愛されキャラでありながら、大舞台に勝負強い松澤

地元のクラブ、名古屋FCEASTから越境で浦和レッズユースへ進み、法大へ進学というキャリアを歩んできた。節目でさまざまな選手から影響をもらったと話す松澤だが、中でも大きな影響を受けた選手が、7月に法大サッカー部を退部し一足先にJリーグの舞台に飛び込んだ上田綺世(鹿島アントラーズ)だ。「同じFWでも考えていることが全然違って、ゴールへのこだわりだとか、『FWはどんなに失敗をしても点を取れば全てチャラになる』ということであったり、FWには何が必要かということを吸収させてもらいました」。

また、FWの練習メニューを上田が考えるようになっていたともいう。「後々話を聞いてみると、綺世は自分がいなくなるのを分かっていて何かを残そうとしていたみたいで。それからは、FWみんなでシュート練習するようになりました。綺世が『今のはこうだったよね』と話しながら練習するようになって。悔しいですけど綺世がいなくなることで得点能力が下がることは目に見えてたので、みんなで良いものを作ろうという意識で練習するようになっています」と言葉を続けた。チームの柱であり、大学サッカーでも屈指だった上田の存在は、松澤だけでなく法大FW陣にも大きく影響を与えていた。

「法大サッカー部は『家族のような存在』」

大学時代については、「はじめは本当に何もできなくて苦しかった」と振り返る。しかし、それにより自分のできることや体の特徴を見つめ直した。「周りの先輩や後輩や同期に教えてもらって、こうしたほうが良いよと(長山一也)監督に言われたことを忠実にやってきたのが、富山に入るっていう結果になったと思います。足りないものばかりだった自分を大学で成長させてもらえました」。愚直に、ただまっすぐに努力を積み重ねた毎日が、「プロサッカー選手・松澤彰」を形作った。

兄弟のような仲間たちと、最後の戦いが始まる

成長させてくれた環境である法大サッカー部は、寮生活ということもあり「家族のような存在」と表現する松澤。残るタイトルであるインカレで、日本一をつかみ取ることこそが、何でも言い合える兄弟のような仲間たちとチームへの最大の恩返しになる。

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