大学陸上・駅伝

特集:第96回箱根駅伝

箱根駅伝出場21チーム、それぞれの主務が語るチームの今と箱根路への思い

各大学の監督、主務が壇上に所狭しと並んだ(すべて撮影・藤井みさ)

12月10日に東京・恵比寿ガーデンプレイス ザ・ガーデンホールであった第96回箱根駅伝記者発表。壇上には出場21チームの監督、主務がずらりと並んだ。チーム紹介では主務がマイクを持ち、自らのチームについて紹介。選手を最も近くで支える主務の、それぞれの決意をお届けします。

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東海大「まぐれじゃなかったと証明したい」

東海大 中山駿主務

東海大 中山駿主務
「『令和の常勝軍団へ』をチームテーマとしてます。OBの栗原(俊)さんが今年の4月にコーチとして就任したときに『このチームの強みは4年生。4年生が抜けたあとに強みはない』と言われたのがきっかけでした。4年生が抜けた後も強い東海大学でいるために何ができるのか、残せるのかを考え、様々な制度や取り組みを変えてきました。箱根駅伝2連覇を果たして、まぐれではなかったことを証明したいです」

青山学院大 上村臣平主務

青山学院大 上村臣平主務
「今年1年、多くの苦境に立たされてきました。しかし、キャプテンの鈴木塁人(4年、流経大柏)中心に箱根駅伝総合優勝の目標を見失わずやってきました。その結果として、各種レースで青学の諦めない走りを見せられたと思います。しかし出雲5位、全日本2位と、優勝に届かず目標を達成できませんでした。箱根駅伝総合優勝は、チーム全員が共通の目標として持ってます。来年の1月3日が黄金世代の1日目となれるように戦います」

東洋大 中西唯斗主務

東洋大 中西唯斗主務
「今年は1年生にとても勢いがあり、6名がエントリーされました。チームの雰囲気も上がってきてます。主将であり、絶対的エースの相澤(晃、4年、学法石川)を中心としたチームですが、エースに頼るのではなく、エースを生かす走りをして総合優勝を勝ち取りたいです。また、スローガンとして掲げている『世界への挑戦』ですが、川野将虎(3年、御殿場南)が競歩50kmで、OBの服部勇馬さん(トヨタ自動車)が東京オリンピックの内定を勝ち取りました。彼らの勢いを得て、その1秒を削り出す東洋らしい走りを見せられるように、世界に挑戦する人材をたくさん出していけるように、チーム一丸となって戦っていきたいです」

駒澤大 青山尚大主務

駒澤大 青山尚大主務
「平成から令和に変わる中、『平成の常勝軍団』と言われた駒澤は近年その名にふさわしくない戦いぶりでした。今年は『原点と意欲~努力の継続~』をスローガンに掲げ、優勝争いできるチームを作ってきました。ここまで悔しい思いの戦いが続いています。OBの中村奨吾さんがMGCで優勝、その勢いにのって令和初の箱根駅伝優勝にこだわりを持ち、令和の常勝軍団になります」

帝京大 山崎隼輝主務

帝京大 山崎隼輝主務
「今年の帝京大は『世界一諦めの悪いチーム』を目指し、『自ら考え自分流に強くなろう』という意識のもと取り組んできました。しかし(出雲、全日本)駅伝では目標に遠く及びませんでした。(全日本大学)駅伝後、4年生を中心にチームを変えていき、チームに覚悟が芽生えたと思います。新春の箱根路にファイヤーレッド旋風を巻き起こします」

國學院大「復路でも勝負できる」

法政大 森田拓海主務

法政大 森田拓海主務
「山の区間に注目が集まりやすい法政ですが、いかに平地区間で勝負できるかがチーム目標達成のカギとなります。総合4位を目標に掲げてます」

國學院大 三重悠晟主務

國學院大 三重悠晟主務
「往路優勝、総合3位。95回大会が終わった1月3日からブレずに言い続けてきました。その結果、関東インカレ日本人トップ、ハーフ優勝。全日本インカレ10000m日本人1・2位、出雲駅伝優勝などの結果を残すことができました。『歴史を変える挑戦』のスローガンのもと、4年生を中心に取り組んできました。1・2年生の台頭もあり昨年より選手層が増し、今回は復路でも勝負できると思うので、大手町でみんなで笑えるように頑張っていきたいです」

順天堂大 榑沼達也主務

順天堂大 榑沼達也主務
「『マルサのプライド~勝利への執念』、このスローガンの理由は、長門監督が4年生のころに優勝してから遠ざかっているので、まずは優勝を目指せるチームづくりをしようということです。前回は塩尻さん(和也、富士通)という大エースがいましたが、今回はそういう存在はいません。それでもチーム力を高めてきて、10000m平均タイムが過去最速になりました。全日本大学駅伝も6区終了時点まで2位と攻められました。ここから上げていきたいです」

拓殖大 阿部力主務

拓殖大 阿部力主務
「今年は力のある4年生が抜け、岡田(正裕)前監督が勇退されるなど環境の変化が大きかったです。キャプテン赤﨑(暁、4年、開新)のもとチームスローガンに『挑戦者』を掲げ取り組んできました。うまくいかないこともありましたが、いまはメンバーに入っていない4年生の寮長2人が、本当にチームの支えになってくれました。赤崎、ラジニ(レメティキ、1年)のダブルエースを中心として、今後の部の発展につながるような駅伝にしたいと思います。感謝、喜びを感じながら、3年連続シード権獲得に全力で取り組みたいです」

中央学院大 高見翔主務

中央学院大 高見翔主務
「目標は総合6位です。エースと呼ばれる選手はいないので、一人ひとりがミスなくそつなくつないでいきます。10月に台風の影響でグラウンドが使えなくなりましたが、職員、地域の方々の協力があって練習を継続できました。1年間の集大成として、支えてくれてる人、応援してくれる人に感謝の気持ちをもって、箱根路を全力で駆け抜けたいです」

東京国際大「シード権を獲得し有言実行を」

東京国際大学 小島聖五主務

東京国際大 小島聖五主務
留学生、エースの伊藤達彦(4年、浜松商)、4年生を中心にチームを引っ張ってくれています。今年のスローガンは『紺青奮迅』『奮い立て東国』です。目標として箱根駅伝予選会トップ通過、全日本大学駅伝初出場およびシード権獲得を達成することができました。令和になり新しくなった金色のユニをまとい、最後に(箱根駅伝でも)シード権を獲得し、有限実行したいです」

神奈川大学 柳拓麻主務

神奈川大 柳拓麻主務
「今年は4年生の個性が強くて、チームをまとめる難しさを感じました。それがいまになってチームの意思疎通、まとまりができてきたように感じてます。当たり前のことが当たり前にできるようになってることに、感謝の気持ちです。『全員駅伝』を掲げ、学生全員が大手町で笑顔で終われるように。総合5位以内、最低でもシード権獲得を目指します」

日体大 岩村稔大主務

日体大 岩村稔大主務
「新コーチ、新監督が就任し新しいスタートを切りました。走る選手が一人ひとり、自分の力を100%発揮したチームが勝つと思います。『結果にこだわる』ということで、箱根駅伝優勝を掲げてやってきました。夏合宿は全員で距離を踏め、多くの自己ベストを出せて、自信を持ってエントリー16人を出せました。選手一人ひとりが100%の力を発揮できるようにしたいです」

明治大 本橋佳樹主務

明治大 本橋佳樹主務
「いままでの明治大学は眠れる獅子のような、タイムを持ってるけどなかなか実力が出せないチームでした。主将の阿部(弘輝、4年、学法石川)を中心としてきましたが、彼も故障でチームをなかなか引っ張れませんでした。そんな中、下級生の力が台頭してきました。フレッシュな力を発揮し予選会通過、今回も多くの1年生がエントリーしてきました。当日は『明治たまらん』となるような走りを届けたいです」

創価大 吉田泰樹主務

創価大 吉田泰樹主務
「2大会ぶりの箱根駅伝本戦です。『獅子奮迅』『やるじゃん創価』のスローガンのもと、榎木新監督が就任し、ただ出場するだけではなく箱根で戦うことを目標にしてきました。予選会以降、自己ベストが連続で出るなど勢い上々です。この勢いをもって、シード権を必ずとります。『やるじゃん創価』と言ってもらえるような走りをしたいです」

筑波大「唯一の国立大学として」

筑波大 上迫彬岳主務

筑波大 上迫彬岳主務
「箱根駅伝本戦は26年ぶりの出場となり、唯一の国立大学として臨みます。これは長きにわたる応援なくしてありえないことで、チーム一同感謝しています。箱根路をひとつでも上の順位で堂々と走りぬき、チーム一丸となって少しでもいいパフォーマンスができるようにしていきたいです」

日本大 高信清人主務

日本大 高信清人主務
「『チームのための自立』をテーマに、規律を守った中で一人ひとり練習に取り組んできました。いまはチームに勢いと自信があります。『ONE TEAM』で選手、スタッフ、関係者がスクラムを組んでしっかり戦いたいです」

国士舘大 青柳泰河主務

国士舘大 青柳泰河主務
「強い先輩が卒業し、主将を中心に1からチームを作り上げてきました。ヴィンセント(ライモイ、2年)に注目されがちのチームですが、彼に頼るだけではなく一人ひとり堅実に、1本の襷(たすき)をつないでいきたいです。大手町ではみんな笑顔で終われるようにしたいです」

早稲田大 平子凛太郎主務

早稲田大 平子凛太郎主務
「(前回の)箱根本戦の結果を受けて、チーム全員で話し合いました。『強い早稲田を取り戻す』というスローガンのもと、太田(智樹、4年、浜松日体)を中心に取り組んできました。混戦が予想される今大会だからこそ、競り勝つ、競ったら負けない早稲田を見せていきたいです」

中央大 眞田翼主務

中央大 眞田翼主務
「中山(顕、ホンダ)、堀尾(謙介、トヨタ自動車)の2大エースが抜け心配されてきましたが、総合力を自慢とするチームができたと思います。田母神(一喜、4年、学法石川)を始めとする4年生が予選会のあと自己記録を出し、チームに力を与えています。田母神が作り出す最高の中央大学の走りを見せていけると思います」

関東学生連合 太田直也主務

学生連合 太田直也主務
「予選会のタイム(合計)は2位に相当します。選手全員が箱根駅伝本戦出場経験はありませんが、他チームにひけをとらない実力をもった選手が集まりました。16名がそれぞれ悔しい思いを抱いていますが、各大学の誇りを胸に、選手一人ひとりのつながりを、このあと10日間かけてやる合宿で強め、チーム力を高めていきたいと思います」

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「Dream Challenger~夢に挑む者たち~SP」12月29日(日)23:15~24:15、テレビ朝日系列 全国24局ネットで放送