陸上・駅伝

特集:第89回日本学生陸上競技対校選手権大会

インカレ100mは城西大の水久保漱至が10秒14で初V「自分の走りに集中できた」

優勝し、カメラに向かってガッツポーズする水久保(すべて撮影・藤井みさ)

第89回日本学生陸上競技対校選手権大会

9月12日@新潟・デンカビッグスワンスタジアム 
男子100m決勝(追い風1.8m)
1位 水久保漱至(城西大4年)10秒14
2位 デーデーブルーノチクワド凌(東海大3年)10秒20
3位 鈴木涼太(城西大3年)10秒22
4位 宮本大輔(東洋大3年)10秒36
5位 平野翔大(大東文化大2年)10秒37
6位 三浦励央奈(早稲田大2年)10秒41
7位 小倉朱右(関西学院大4年)10秒44
8位 杉本大騎(中京大3年)10秒48

日本インカレ2日目の9月12日、男子100m決勝が行われ、城西大4年の水久保漱至(そうし、宮崎工)が10秒14で初優勝を果たした。水久保は予選、準決勝ともに組トップで、勢いそのままに栄冠をつかみとった。2位には水久保の隣のレーンを走ったデーデーブルーノチクワド凌(東海大3年、創造学園)が入った。

水久保(左)とデーデーブルーノの差は0.06秒だった

水久保「体幹を鍛えることで後半の伸びにつながった

優勝した水久保の話
「4年生で最後の大会ということでしっかり自分の走りに集中できて、それが結果につながったのかな。しっかり練習も積めていたので自己ベストは出るかなという感触はありましたけど、0.1秒以上記録を更新して優勝できたので、正直驚いています。コロナの影響で自宅トレーニングが増えたこともあり、去年に比べて体幹トレーニングを増やしました。後半、力を逃がさずにぶれを少なくすることを課題にしていたので、体幹を鍛えることでそこを修正でき、後半の伸びにつながったと思います。最後の全カレなのでしっかり結果を残せてうれしかったんですけど、日本選手権の決勝で戦うためにもっと速くならないといけないので。桐生(祥秀)さんやケンブリッジ(飛鳥)さんが10秒0台を連発しているように、自分もまずは10秒0台に記録をのせないと勝負できないので、そこを見据えて頑張っていきたいです」

デーデーブルーノ「狙えると思って力んでしまった

デーデーブルーノは準決勝でも2位。「スピードはついてきている」と手応えをにじませた

2位のデーデーブルーノの話
「この大会中はあんまり調子は良くないかなと思ってたんですが、レースをするにつれて感覚が上がってきました。でも決勝は同じくらいの力の選手がいて、(優勝を)狙えるんじゃないかなと思って力んでしまいました。1年生の頃からスタートが課題だったんですが、練習をしてきて、決勝の時はうまくいったので良かったと思います。次は日本選手権があるので、そこに向けてうまく調整して、日本選手権の決勝に残って勝負するのが一番の目標です。今日は自己ベストだったんですが、スピードもついてきてるなと感じるので、(日本選手権の)決勝である程度戦えるんじゃないかなと思います」

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