陸上・駅伝

乃木坂46・佐藤楓さん(上) いとこの青学・神林勇太がきっかけで駅伝好きに!

大好きな駅伝のこと、じっくりとお伺いしました!(佐藤さん撮影・すべて齋藤大輔)

乃木坂46の佐藤楓さん(22)は大の駅伝好き。今年は全日本大学駅伝の事前番組に瀬古利彦さん、増田明美さんとともに出演しました。その知識や着眼点には瀬古さんも驚くほど。今回、大学駅伝の話を彼女の視点から語ってもらおうとインタビューをお願いしました。前半では、全日本大学駅伝の話、そしてTBSのオールスター感謝祭で実際にミニマラソンを走ったときのことなどを伺いました。

いとこの青学・神林に「こんなに成長したんだな!」

4years.編集部(以下、――):今日はよろしくお願いします。さっそくですが、佐藤さんは青山学院大学の神林勇太選手(4年、九州学院)のいとこなんですよね。

佐藤楓さん(以下、佐藤):そうなんです。私が1つ上なんですが、小さい頃からよく遊んでて、家族同士で旅行に行ったり、一緒に走ったり、パターゴルフ、虫取り……いろんなことをしました。今も連絡してて、試合前に「青学どう?」って聞いたりして。

――やっぱり神林選手の影響で駅伝好きに?

佐藤:彼が全中に出た時、地元(愛知)だったので見に行ったことはあります。でもその時はそんなに「ハマった」って感じはなくて。勇太が九州学院に進んで、駅伝のメンバーになったりし始めてから、私も箱根駅伝を見始めました。ちょうど神野大地選手(現・セルソース)が青学で「山の神」になったときにいろんな特集を見て、こんなすごい人がいるんだ! って思って、そこから青山学院大学を見るようになりました。まさかいとこが入るとは思いませんでしたけど。

神林選手は全日本大学駅伝7区区間賞。圧倒的な強さを見せました(撮影・朝日新聞社)

――佐藤さんが青学に興味を持ったのと、神林選手が入学したのはまったく偶然だったんですね。

佐藤:偶然です! 最初は、「こんなに強いところに入って大丈夫なの?」って思ってました。選手層が厚いし、高校の時活躍していた選手もなかなかメンバーに入れないということは聞いていたので。4年間のうち1回は走ってほしいな、ぐらいに思っていたんですけど。

――それが今や、キャプテンでエースですね。

佐藤:まさかキャプテンを任されると思っていなかったんですが、いろんな記事を読んだりすると「生活面でも下級生を引っ張って頼もしい存在」ってあったりするので、すごいなあって。1年生の出雲駅伝では悔しい走り(5区区間3位、チームは2位)で泣いてたのを見てたので、あの泣いてた彼が4年間でこんなに成長したんだなって感動してます。姉のような気持ちですね(笑)。

1年生の活躍にワクワク

――神林選手は全日本大学駅伝でも7区区間賞の好走でしたね。佐藤さんは事前番組や当日のAbemaでの解説などにも出演されていましたが、改めてレースを振り返ってみていかがですか。

佐藤:まさか最後まであんなにもつれるとは思いませんでした。振り返ってみたらミスが少なく、大きく崩れなかったのが駒澤大学だったなって思います。あとは、個人的には明治大学に注目してたので3位に入って嬉しかったです。10月の記録会でも自己ベストを更新してた選手が多かったので、いいところに行くんじゃないかなって思ってました。

――それから注目選手として、皇學館大学の川瀬翔矢選手(4年、近大高専)の名前も上げられてましたね。今年は特にすごい活躍でした。

佐藤:川瀬選手のことは去年から知ってはいたんです。でもなかなか皇學館大学が前に来ることがなくて、駅伝での走りを見る機会がなかったんですよね。今年はラストイヤーということもあって4年生の意地もあると思うんですが、皇學館大学の名前を全国に知らしめることができたんじゃないかなあと。同じ東海地区出身者として嬉しいです。それにしても17人抜きはすごかったです。

21位で襷を受け取り、驚異の17人抜きを達成した川瀬選手(撮影・朝日新聞社)

――他に気になった選手は。

佐藤:やっぱり、順天堂大学の三浦龍司選手(1年、洛南)ですね。箱根駅伝予選会も見たんですが、あれが初ハーフだったじゃないですか(61分41秒でU20日本新記録、日本人トップ)。まずあそこであんなに走れるんだ! ってびっくりしました。今回もまさか1区に来るとは思わなかったんですが、すごい冷静なラストスパートで、他の選手を寄せ付けない走りで、「本当に1年生?」って思いました。すでに貫禄があって、4年間楽しみです。

それから、他にも全体的に1年生が活躍してたなって思います。大学で初めてユニフォームを着て襷(たすき)をつけて走るのってすごく緊張すると思うんですが、それを感じさせない走りがたくさん見られて、今年の1年生はすごいな! って。「黄金世代」感がありますね。

1年生の活躍すごかったです!「黄金世代」に期待ですね

――事前の順位予想では、佐藤さんは青学を1位にしていましたね。

佐藤:はい。今回は4位でしたけど、出てないメンバーでも速い選手はまだいるし、(全日本大学駅伝の)前日の記録会でも自己ベストを出している選手もいっぱいいたので、箱根に向けてもチーム内での争いが激しくなってきて、箱根ではやっぱり強さが見られるんじゃないかなって思います。

持久力には自信があります! ミニマラソン、リベンジしたい

――ちなみに、佐藤さんご自身も走られるんですよね。10月のTBSの「オールスター感謝祭」のミニマラソンに出て、女子2位の成績でしたね。

佐藤:マラソン大会で学年1位になったりとか、持久力は昔から自信があったんです。あとは中高6年間部活でバドミントンをしていて、毎日朝練で走らされてました。バドミントンってすごく体力を使うんですよ。運動はもともと好きで、オールスター感謝祭のマラソンもいつか出たいなって思っていたので、たまにジョギングしたりして準備してました(笑)。実際にお話をいただいた時はびっくりしましたし、嬉しかったですね。

体を動かすのが大好きという佐藤さん。ミニマラソンにも「リベンジしたいです」と笑顔

――実際に走ってみてどうでしたか?

佐藤:4.3km走ったんですが、緑山スタジオは緩やかな上り坂があって、それがめちゃくちゃきつくって。でも「絶対完走はしたい」って思ってて。昔からそういう意地だけはあって部活の練習中も1度も歩いたことがなかったので、今回もなんとか完走できました。女子2位ですごいねって言われますけど、ちょっと悔しいです。でも(女子1位だった)金田朋子さんが速すぎて、まったく追いつけず……。あと、最初しかカメラに映れないだろうって思ってめちゃくちゃ飛ばしたら、あとから疲れちゃいました(笑)。来年以降も機会をいただけるのであれば、リベンジしたいですね!

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後編はこちら!

乃木坂46・佐藤楓さん(下)「助け合ってチームで戦えるのが駅伝の良さ」

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