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特集:ジャパンラグビートップリーグ

NTTコムのグレイグ・レイドローら大物外国選手が先発出場 最後のトップリーグ

NTTコミュニケーションズに加入したグレイグ・レイドロー(©Craig Watson)

ラグビーのトップリーグが2月20日に開幕する。新型コロナウイルスの感染拡大の影響で約1カ月遅れのシーズンインとなるが、各チームに一流の海外選手がさらに加入した。来季から発展的に新リーグへ移行するため、トップリーグとして最後の戦いはハイレベルな優勝争いとなる。

日本で雄姿見納めか

20日に行われる開幕5試合のメンバーが発表され、強力な新外国選手がずらりと名を連ねた。代表格はNTTコミュニケーションズのSHで先発する元スコットランド代表主将のグレイグ・レイドロー(35)だ。代表76キャップのうち、39試合で主将を務めてきた。ワールドカップ(W杯)では2015年大会で日本を下し、19年大会のベスト8をかけた日本戦にも出場している。

スコットランド代表の主将も務めたレイドロー(撮影・以下は全て朝日新聞社)

優れた判断力とパスワークに加え、正確なゴールキックも魅力だ。2年契約で来日しており、今季と新リーグ元年で現役を終える可能性が高い。開幕戦で対戦するホンダには19年W杯で世界一に輝いた南アフリカのメンバー、フランコ・モスタート(30)が加入した。身長200cmのロックが日本代表プロップの具智元(26)らとどんなFW戦を挑むのか楽しみだ。

ホンダのフランコ・モスタート。南アの19年W杯優勝に貢献した

欧州からも続々と来日

これまではニュージーランド(NZ)など南半球からトップ選手が加わることが多かったが、今季はレイドローら欧州からトップリーグに活躍の場を移した選手も多い。5季ぶりの優勝を目指すパナソニックの開幕戦で先発するロックのジョージ・クルーズ(30)は19年W杯準優勝のイングランドのメンバーだった。CTBに入るハドレー・パークス(33)はNZ出身だが、W杯4強のウェールズ代表で29キャップを持っている。NECでSOに入る元イングランド代表のアレックス・グッド(32)のゲームコントロールには秀でたものがある。

パナソニックに加入したハドレー・パークス

神鋼にはさらにNZ代表

18年度に続く優勝を狙う神戸製鋼にはNZから点取り屋のベン・スミス(34)が加わった。代表84キャップの経験を重ね、W杯では15年大会の優勝に貢献、19年大会では3位決定戦での2トライなど計4トライを挙げた。NECとの開幕戦ではWTBで先発する。チームにはNZ代表で世界最高のロックと評される2季目のブロディ・レタリック(29)も健在。開幕戦のメンバーからは外れたが、NZ代表の司令塔だったアーロン・クルーデン(32)も加わった。

神戸製鋼のベン・スミス(左)とアーロン・クルーデン

トヨタ自動車に入ったオーストラリア代表の主将で105キャップを誇るフランカーのマイケル・フーパー(29)は、東芝との開幕戦はベンチスタート。トヨタで2季目となる前NZ代表主将のNo.8キアラン・リード(35)と夢のようなFW第3列を組む試合が実現するかもしれない。21日に開幕戦を迎えるサントリーにはNZの司令塔ボーデン・バレット(29)、NTTドコモには南アフリカ代表WTBマカゾレ・マピンピ(30)、NZ代表SHのTJ・ペレナラ(29)らが加わっており、世界一流のプレーから目が離せない。

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