アメフト

アサヒ飲料の丸尾玲寿里ら6選手がCFLのドラフトで選ばれる、初の日本選手目指す

日本代表にも選ばれたアサヒ飲料の丸尾玲寿里(撮影・北川直樹)

カナダのプロフットボールCFL(Canadian Football League)は15日、カナダとアメリカ以外の選手を対象とした「グローバルドラフト」を開き、日本社会人Xリーグに所属する6選手が指名された。アサヒ飲料のLB丸尾玲寿里(れすり、テキサス大学サンアントニオ校)がウィニペグ・ブルーボマーズから1巡目(全体4位)で選ばれた。

2巡目で山岸、町野、佐藤

2巡目ではLB山岸明生(関西学院大学-富士通)がモントリオール・アルエッツ、OL町野友哉(京都大学-富士通)がウィニペグ・ブルーボマーズ、K佐藤敏基(早稲田大学-IBM)がトロント・アーゴナーツから指名を受けた。

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富士通の山岸明生(撮影・北川直樹)

K山﨑丈路(大阪大学-オービック)は3巡目でBCライオンズから、NFL(米プロフットボールリーグ)の外国人枠の練習生候補に選ばれているRB李卓(慶應義塾大学-オービック)もモントリオール・アルエッツから3巡目で指名された。

オービックの李卓(撮影・朝日新聞社)

Xリーグによると、CFLは1958年に始まったカナディアンフットボールの最高峰のプロリーグ。9チームが加盟しており、東西のディビジョンに分かれている。アメリカンフットボールと異なる点もあるが、基本的なルール、フィールドの仕様など多くの類似点がある。2019 年から 「グローバルプレーヤー」の登録選手枠が設けられた。日本や欧州、メキシコで測定会を行い、好成績を残した選手を対象にグローバルドラフトが開かれることになり、2020年はコロナ禍で中止、今回が初開催だった。

6月開幕の登録選手目指す

日本選手がCFLのチームからドラフト指名を受けるのは初めてで、選手は5月中旬から 約3週間かけて開催されるトレーニングキャンプに招かれ、6月11日から始まるレギュラーシーズンでの出場選手名簿入りを目指す。開幕時に出場選手名簿または練習生登録名簿に登録されればCFLに所属する初の日本選手が誕生する。Xリーグが発表した各選手のコメントは次の通り。

LB丸尾玲寿里(アサヒ飲料)
「CFLグローバルドラフトで日本人選手として初めて指名されたことをとてもうれしく思います。私を信じて1巡指名してくれたウィニペグ・ブルーボマーズに感謝します。また、これを実現してくれたXリーグにも感謝したいと思います。Xリーグの支援がなければ今のポジションはなかったでしょう。最高の選手になるために、そして日本という国を代表するために、これまで以上に努力していきたいと思います。そして、日本の選手たちが大きな夢を描けるようにモチベーションを与え続けたいと思いますし、将来、日本からCFLやNFLに進出する選手が増えることを祈ります。応援してくださる日本の皆様に感謝するとともにCFLでビッグプレイができるように頑張ります」

LB山岸明生(富士通)
「この度モントリオール・アルエッツから指名を頂きました。これまで多くの関係者の方々にご支援頂き、今日という日を迎えることが出来たことに心より感謝いたします。より一層の努力を重ねCFLで活躍し、日本の皆様に勇気やパワーを与えられるよう頑張ります。今後ともご声援のほどよろしくお願い申し上げます」

OL町野友哉(富士通)
「2年前に海外リーグでプレーすることを志し、今そのスタートラインに立てたことをうれしく思います。これまで応援、サポートしてくださった皆さま、ありがとうございました。プレーヤーとしてはまだまだ未熟ですが、伸び代は誰よりもあると信じています。日本の皆さんに勇気を与えられるようなプレーができるように引き続き精進してまいります。ご声援のほどよろしくお願いします」

富士通の町野友哉(撮影・北川直樹)

K佐藤敏基(IBM)
「指名して頂けて本当にうれしいです。しかし、まだアクティブロースター(出場選手名簿)に残り、スターターを勝ち取って活躍するためのスタートラインに立った状態です。カナダに渡航するまでの間、そしてチームに合流してからも成長し続けます。ここに至るまでにサポートして下さった皆様本当にありがとうございます。これからも目標に向けて走り続けますのでご声援のほどよろしくお願い致します」

IBMの佐藤敏基(撮影・朝日新聞社)

K山﨑丈路(オービック)
「海外挑戦を始めて5年、本当に多くの方のお力を頂いて進んでいると実感しています。本当にありがとうございます。 自分の目標を考えると、まだまだスタートラインに立ったとも思えていないというのが正直な感情です。ここに慢心せず、再度『キックの追究』という目標を見据えて、目の前の課題、結果にフォーカスしていきます。指名への期待、自分の可能性に応えていきます」

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オービックの山﨑丈路(撮影・朝日新聞社)

RB李卓(オービック)
「モントリオール・アルエッツに指名して頂きとてもありがたいです。海外挑戦を応援してくれているサポーターの皆様、オービックシーガルズ、そして、XリーグをはじめCFL2.0を実現してくださった皆様に感謝します」

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