CFLへ挑むXリーグの6選手が抱負、8月開幕予定へ生き残りをかける
アメリカンフットボールの日本社会人XリーグからカナダのプロフットボールCFL（Canadian Football League）に挑戦する6選手が6月25日、オンライン会見で意気込みなどを語った。選手は7月にカナダへ渡り、10日から各チームのキャンプに臨み、8月5日のレギュラーシーズン開幕へ生き残りをかける。開幕時に出場選手名簿（アクティブロースター）などに登録されればCFLに所属する初の日本選手が誕生する。
7月10日からキャンプ
Xリーグによると、CFLは1958年に始まったカナディアンフットボールの最高峰のプロリーグ。9チームが加盟しており、東西のディビジョンに分かれている。最高峰NFL（米プロフットボールリーグ）などのアメリカンフットボールと異なる点もあるが、基本的なルールなど多くの類似点がある。2019 年から 「グローバルプレーヤー」の登録選手枠が設けられた。日本や欧州、メキシコで測定会を行い、好成績を残した選手を対象にグローバルドラフトが開かれることに。2020年はコロナ禍で中止、21年4月に初開催されXリーグの6選手が指名を受けた。当初は6月開幕予定だったが、延期となっていた。
ウィニペグ・ブルーボマーズ1巡目（全体4番）LB丸尾玲寿里（れすり、テキサス大学サンアントニオ校-アサヒ飲料） 「CFLではたくさんの競争が待っています。才能のある選手がたくさんいるだけでなく、今年はアクティブロースターが46人から44人になりました。グローバルプレーヤー枠も2人から1人に減りました。競争が激しくなるのは仕方がないことです。でも、私はオフシーズンに毎日一生懸命練習に励んできました。他の人のことは気にせず、自分自身のことに集中します。自分のやるべきことに集中し、自分の可能性を最大限に信じてベストを尽くしてプレーする。トレーニングキャンプ中にできることはそれだけです」（ビデオメッセージから）
モントリオール・アルエッツ2巡目（全体13番）LB山岸明生（関西学院大学-富士通） 「プロフットボール選手として北米のリーグでプレーできることにワクワクしている。これからキャンプがあり、チーム内で競争あるが、自分のできることにフォーカスして、チーム内での信頼を勝ちとり、ロースター、スターター獲得、自分の存在をしっかり世界に知らしめたい。その先にみえるNFLに到達するような力をつけていき、日本の皆さんにいい影響を与える存在になっていきたい」
ウィニペグ・ブルーボマーズ2巡目（全体15番）OL町野友哉（京都大学-富士通） 「体のサイズの割にクイックに動けることやスピードが自分のプレーヤーとしての武器だと思う。CFLでも勝負できたらいい。日本からラインのポジションで挑戦するのは私だけ。特に体の大きさやフィジカルが重要視されているポジションで、日本人でも活躍できるというところを証明したい」
トロント・アーゴナーツ2巡目（全体16番）K佐藤敏基（早稲田大学-IBM） 「毎年、少しずつNFLに近づいている実感もありながら、確実に形に残すことができていなかった。CFLでプレーできるのは、今まで積み上げてきたものが一つ形になった。正直うれしい気持ちでいる。これは僕のゴールではない。かなりいいキッカーが移籍してきたので、彼とのロースター争いになる。もし、NFLに進めば、平均して3人ぐらいのキッカーの中からふるいにかけるので、レベルの高いライバルがいるチームに指名されたことはプラスにとらえている」
BCライオンズ3巡目（全体19番）K山﨑丈路（たける、大阪大学-オービック） 「自分の持ち味はキック力。CFLはアメフトよりフィールドの規格が大きく、長距離を蹴られる方が有利になってくると思う。自分の価値を出し、アクティブロースターに入って試合で結果を出すことがNFLに対して大きなアピールになる。最終的な目標をぶらさずに、一つひとつの瞬間を大事にやっていきたい」
モントリオール・アルエッツ3巡目（全体24番）RB李卓（り・たく、慶應義塾大学-オービック） 「CFLではカナダのファンの記憶に残るような活躍をしたい。CFL、NFL、世界に李卓というフットボーラーを認めさせたいという意気込みで、頑張ってくる。ドラフト選出からは、スピードトレーニングに専念してきた。純粋なスプリントの走りの速さを鍛えるため」
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