「怖い」→「もっと行け」 NMB渋谷凪咲のラグビー観を変えた兄

来年1月に開幕するラグビーの新リーグ「リーグワン」に参戦するNTTドコモレッドハリケーンズ大阪の公式アンバサダーの就任式が14日、大阪市内であった。アンバサダーの一人が、NMB48の渋谷凪咲(なぎさ)さん(25)だ。
トップリーグで8強入りを果たした昨季に続き、チームの認知度向上に一役買うことになった渋谷さんは、「ベスト8という目標をかなえたハリケーンズのみなさんはかっこよく、誇りに思います。今季も勝利のビーナスになれるように、大阪からめちゃくちゃ応援します」と力強く話した。
チーム名にちなんで、「赤い旋風を起こせるように日常から赤い所を歩き、赤い物を食べていく」。実はトマトが大の苦手。小さいころ、給食で出る日はずる休みしていたほどだという。だが、「ハリケーンズのためならトマトも食べたい」と宣言した。
兄は元ラグビー選手。強豪の帝京大で、「ジャッカル」で名をはせた日本代表・姫野和樹(27)らとともにプレーしていた。
ぶつかり合いが続く競技について「怖いと思っていました。でも兄が、『ぶつかることで仲間を守る。そのためにラグビー選手は体を鍛えている』と言ったんです。それを聞いてからは『もっと行けよ』と思うようになりました」
アンバサダーには渋谷さんの他に、同じくNMB48から加藤夕夏さん(24)と原かれんさん(20)も就任した。3人は来年5月末まで、試合やイベント、チームのユーチューブチャンネルへの出演などを通して、PR活動に取り組んでいく。
レッドハリケーンズ大阪の開幕戦は1月9日、大阪市のヨドコウ桜スタジアムでのリコーブラックラムズ東京戦。チームは昨季のトップリーグでの成績を上回る4強入りを目指している。
(内田快)=朝日新聞デジタル2021年10月14日掲載