陸上・駅伝

特集:第53回全日本大学駅伝

全日本大学駅伝メンバーエントリー関東7校編、中央大と日体大のエースがメンバー外へ

國學院大の藤木は補員になっているが、重要区間での起用が目されている(撮影・全て藤井みさ)

11月7日に開催される第53回全日本大学駅伝。10月13日のチームエントリーで1チームあたり16人の登録を届け出て、11月4日締め切りのメンバーエントリーで改めて競技者8人、補員5人へと絞られた。ここでは関東地区選考会を勝ち上がり出場権をつかんだ7校のメンバーを紹介する。

なお、当日の朝6時10分から6時30分までの間に最大3人までのメンバー変更を受け付けている。すでに区間に配置された選手の区間変更は認められない。最終的な走者はこのタイミングで発表される。

全日本大学駅伝メンバーエントリー シード8校編 駒澤大・田澤7区、順大・三浦2区
全日本大学駅伝メンバーエントリー発表 「打倒関東」東海・関西・地方勢&学連選抜

東京国際大学

前回10位の東京国際大学は、10月10日の出雲駅伝で初出場初優勝を果たしている。そのレースを走った佐藤榛紀、山谷昌也、白井勇佑、宗像聖をメンバーに加え、イェゴン・ヴィンセントと丹所健は補員となっている。過去2大会はルカ・ムセンビが出走しており、ヴィンセントはまだ伊勢路を経験していない。出雲駅伝のようにアンカーに抜擢(ばってき)となるか。

1区 佐藤榛紀(1年、四日市工)
2区 山谷昌也(3年、水城)
3区 三浦瞭太郎(4年、東農大二)
4区 白井勇佑(1年、仙台育英)
5区 生田琉海(2年、徳島科技)
6区 奥村辰徳(3年、九州学院)
7区 野澤巧理(4年、白鴎大足利)
8区 宗像聖(3年、学法石川)

補員 丹所健(3年、湘南工大付)、堀畑佳吾(3年、清風)、ルカ・ムセンビ(3年、仙台育英)、イェゴン・ヴィンセント(3年、チェビルベレク)、冨永昌輝(1年、小林)

國學院大學

前回9位とあと一歩でシード権を逃した國學院大學。出雲駅伝では2区を走った主将の木付琳が首位に立つという展開になったが、今回も1区と2区は同じ区間配置となっている。その出雲駅伝で1年生ながら最長区間のアンカーを務めたルーキーの平林清澄は、7位の重要区間に配置された。チームの中心メンバーである藤木宏太と中西大翔が補員になっており、当日エントリーでメンバー入りすると考えられる。

1区 島﨑慎愛(4年、藤岡中央)
2区 木付琳(4年、大分東明)
3区 川﨑康生(3年、浜松工)
4区 殿地琢朗(4年、益田清風)
5区 沼井優斗(1年、国学院久我山)
6区 坂本健悟(3年、藤沢翔陵)
7区 平林清澄(1年、美方)
8区 伊地知賢造(2年、松山)

補員 石川航平(4年、日体大柏)、藤木宏太(4年、北海道栄)、中西大翔(3年、金沢龍谷)、鶴元太(1年、八千代松陰)、山本歩夢(1年、自由ケ丘)

法政大学

2大会ぶりに伊勢路に挑む法政大学。メンバーエントリー通りとなれば、1区と2区は内田隼太とエースの鎌田航生で法政二同士での襷(たすき)リレーとなる。10月23日の箱根駅伝予選会でチーム内2位だったルーキーの小泉樹は現状、補員となっている。

法政大の鎌田は箱根駅伝予選会で日本人トップを狙っていたが、転倒で31位にとどまった

1区 内田隼太(3年、法政二)
2区 鎌田航生(4年、法政二)
3区 細迫海気(2年、世羅)
4区 松本康汰(3年、愛知)
5区 武田和馬(1年、一関学院)
6区 宗像直輝(2年、東農大二)
7区 清家陸(4年、八幡浜)
8区 河田太一平(3年、韮山)

補員 川上有生(3年、東北)、中園慎太朗(3年、八千代松陰)、山本恭澄(3年、伊賀白鳳)、高須賀大勢(2年、専大松戸)、小泉樹(1年、国学院久我山)

拓殖大学

2大会ぶりの出場となる拓殖大学。箱根駅伝予選会では10000mの日本学生記録を持つジョセフ・ラジニ(27分25秒65)が5位と奮闘したが、10位の国士舘大学と55秒差での次点で涙をのんだ。そのラジニは補員となっているが、当日エントリーでメンバー入りすると考えられる。2区にエントリーされている主将の合田椋の走りに注目したい。

1区 工藤翼(3年、花咲徳栄)
2区 合田椋(4年、倉敷)
3区 吉村陸(3年、島田)
4区 山田拓人(3年、倉敷)
5区 佐藤広夢(4年、中越)
6区 佐々木虎太郎(3年、市船橋)
7区 山﨑晃志郎(4年、唐津工)
8区 桐山剛(4年、相洋)

補員 新井遼平(4年、前橋育英)、竹蓋草太(4年、市船橋)、江口清洋(3年、大牟田)、ジョセフ・ラジニ(3年、オファファジェリショ)、小山晴空(1年、大分東明)

中央大学

9大会ぶりとなる中央大学は全員が伊勢路初挑戦となる。藤原正和監督は「前半から攻めていきたい」と話していた通り、1区にエースの吉居大和、2区にルーキーながら結果を出し続けている阿部陽樹を配置している。エースとしての走りが期待されていた森凪也がメンバーから外れたのは痛いところだが、箱根駅伝予選会2位の勢いを伊勢路でも見せたい。

1区 吉居大和(2年、仙台育英)
2区 阿部陽樹(1年、西京)
3区 中野翔太(2年、世羅)
4区 助川拓海(3年、水城)
5区 三浦拓朗(4年、西脇工)
6区 東海林宏一(1年、山形南)
7区 中澤雄大(3年、学法石川)
8区 手島駿(4年、国学院久我山)

補員 井上大輝(4年、須磨学園)、田井野悠介(3年、世羅)、湯浅仁(2年、宮崎日大)、山平怜生(1年、仙台育英)、山口大輔(1年、藤沢翔陵)

中央学院大学

昨年11位の中央学院大学は箱根駅伝予選会で7位に入り、昨年の予選落ちから1年で箱根路に返り咲いている。主将の小島慎也や武川流以名など、主力選手の半数ほどがけがなどで出場できなかった中、エース・栗原啓吾が日本人トップの走りを見せた。小島と武川は補員となっているが、この2人の状態がチームの走りに大きく関わると言えるだろう。

中央学院大は箱根駅伝予選会で苦しい戦いを強いられたが、エースの栗原が力を示した

1区 松井尚希(4年、花咲徳栄)
2区 栗原啓吾(4年、東農大二)
3区 川田啓仁(3年、武蔵越生)
4区 吉田礼志(1年、拓大紅陵)
5区 伊藤秀虎(2年、四日市工)
6区 芳賀利紀(1年、秋田北鷹)
7区 吉田光汰(4年、拓大紅陵)
8区 吉本光希(3年、中央学院)

補員 武川流以名(3年、島田樟誠)、小島慎也(3年、大阪)、谷口唯翔(2年、鳥取中央育英)、堀田晟礼(1年、千原台)、工藤巧夢(1年、那須拓陽)

日本体育大学

昨年12位だった日本体育大学。箱根駅伝予選会を3位通過し、連続出場記録を74年に更新した。全日本大学駅伝に向けて玉城良二監督は「出る限りはもちろんシードをとりたい。ただうちは、4年生を箱根駅伝に集中させたいので、若手にチャンスを与えて戦わざるを得ないのかな」と話していたが、エースの藤本珠輝(3年)と今シーズンになって調子を上げてきた大畑怜士(4年)はメンバーから外れている。

1区 佐藤慎巴(4年、埼玉栄)
2区 盛本聖也(3年、洛南)
3区 漆畑徳輝(2年、山梨学院)
4区 名村樹哉(3年、四日市工)
5区 大森椋太(2年、玉野光南)
6区 水金大亮(2年、報徳学園)
7区 分須尊紀(1年、東農大二)
8区 岡嶋翼(4年、遊学館)

補員 大内宏樹(4年、松山商)、九嶋大雅(3年、伊賀白鳳)、谷口貴亮(3年、益田清風)、村越凌太(3年、埼玉栄)、溝上賢伸(1年、白石)

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