全日本大学駅伝 出場27チームの10000m平均タイム、上位8人の平均タイムは?
いよいよ週末、11月7日の開催と迫った全日本大学駅伝。5日には各チームが提出したメンバーエントリーが発表される。この記事では10月13日に提出されたチームエントリー時の選手の申告タイムから、10000m平均タイムを算出して紹介する。
※チームエントリー16人中、5000mのタイムを申告した選手は除き、10000mのタイムをもつ選手の平均となる。
10000m平均最速は青山学院大
平均が28分台のチーム
青山学院大学 28:53.08
早稲田大学 28:58.65
全27チーム中、10000mの平均タイムが最も速かったのは青山学院大学。申告した14人のうち10人が28分台のタイムを持っている。その中でも最速はエース・近藤幸太郎(3年、豊川工)の28分10秒50だ。次いで早かった早稲田大学は申告14人中、28分台は3人だが、中谷雄飛(4年、佐久長聖)が27分54秒06、太田直希(4年、浜松日体)が27分55秒59、井川龍人(3年、九州学院)が27分59秒74と3人の27分台がいることで平均タイムを大きく引き下げている。
平均が29分台のチーム
駒澤大学 29:01.81
國學院大學 29:05.12
明治大学 29:08.64
東京国際大学 29:10.12
順天堂大学 29:12.07
中央大学 29:13.26
拓殖大学 29:17.87
日本体育大学 29:17.95
東洋大学 29:21.54
中央学院大 29:24.49
帝京大学 29:31.71
法政大学 29:33.25
東海大学 29:35.02
全日本大学駅伝に出場する関東地区の大学はすべて、チームメンバーの平均タイム29分以下となっている。駒澤大学は田澤廉(3年、青森山田)が27分39秒21、鈴木芽吹(2年、佐久長聖)が27分41秒68と日本陸上界でもトップレベルのタイムをもっている。出雲駅伝1区を走った篠原倖太朗(1年、富里)の持ちタイムは32分36秒65だが、これは高校2年の4月に出したもの。それ以降10000mの記録会に出場していないためタイムが更新されていないので、現状の参考にはなりにくい。
また、全エントリー選手の中で最速タイムを持つのは拓殖大学のジョセフ・ラジニ(3年、オファファジェリショ)で27分25秒65。東京国際大学のイェゴン・ヴィンセント(3年、チェビルべレク)が27分30秒24とつづく。
ちなみに法政大学、拓殖大、中央大学、中央学院大学、日本体育大学の5校はチームエントリーの選手16人全員が10000mのタイムを持っている。
平均タイムが30分以降のチーム
日本学連選抜 30:03.12
立命館大学 30:16.76
関西学院大学 30:26.42
岐阜協立大学 30:45.44
東海学連選抜 31:06.20
大阪経済大学 31:06.30
皇學館大学 31:16.26
環太平洋大学 31:29.46
札幌学院大学 31:29.55
信州大学 32:07.26
第一工科大学 32:26.37
東北大学 33:17.07
30分台で最も速い平均タイムを持つチームは日本学連選抜。チームでの出場はかなわなかったものの、各地区選考会で上位の成績を残した選手が選ばれているため、「全国のエースが集まるチーム」とも言える。登録14人のうち持ちタイムが最も速いのは大東文化大学の久保田徹(2年、聖望学園)で28分43秒55だ。
上位8名の平均は駒澤大が最速
全日本大学駅伝は8区間で争われるため実際に走るのは各チーム8人。そのため上位8人の平均タイムも計算してみた。すると全員平均とはまったく異なる様子が見えてきた。
8人平均が28分台のチーム
駒澤大学 28:11.48
早稲田大学 28:29.11
明治大学 28:31.28
青山学院大学 28:40.30
順天堂大学 28:40.53
中央大学 28:40.88
國學院大學 28:40.89
東京国際大学 28:43.91
中央学院大学 28:49.17
東海大学 28:50.49
日本体育大学 28:52.18
拓殖大学 28:55.39
帝京大学 28:58.60
8人平均での最速となったのは駒澤大で、驚異の28分11秒48。次いで27分台3人を持つ早稲田大となった。青学大、順天堂大学、中央大、國學院大學は28分40秒台でほぼ横一線という結果になった。
8人平均が29分台のチーム
東洋大学 29:00.21
法政大学 29:05.25
日本学連選抜 29:22.92
立命館大学 29:47.57
東洋大学は今年の前半シーズン、トラックレースで思うように結果が出なかった影響もあり、上位8人の平均タイムは29分台にとどまる。しかし出雲駅伝も最速平均タイムを持つ駒澤大が5位、東洋大は3位となったことからもわかるように、駅伝は単純に持ちタイムだけではなく経験や流れなどさまざまな要素がからんでくるため、全日本でも上位をうかがう可能性は十分にある。立命館大学は男子長距離部門の部員が15人のみという少数だが、その中でレベル高く選手を揃えてきている。
8人平均が30分台以降のチーム
関西学院大学 30:02.59
岐阜協立大学 30:25.52
皇學館大学 30:36.91
大阪経済大学 30:37.47
札幌学院大学 30:39.46
東海学連選抜 30:45.08
信州大学 30:55.61
環太平洋大学 31:21.01
第一工科大学 31:27.31
東北大学 32:23.44
今回出場するチームの中で国立大は2校。信州大学のエース・坪井響己(M2年、狭山ヶ丘)は29分12秒42、東北大学のエース・松浦崇之(M2年、越谷北)は29分52秒62のタイムをもつ。ともに大学院2年、ラストイヤーの集大成となる走りにも注目したい。