陸上・駅伝

特集:第53回全日本大学駅伝

全日本大学駅伝チームエントリー発表・打倒関東勢編 2校の国立大も出場

東北大学のエース松浦崇之は東北学連選抜で走った出雲駅伝1区で4位と地力をみせた(撮影・辻隆徳)

11月7日に開催される第53回全日本大学駅伝のチームエントリーが発表された。8区間106.8kmで競われるこの大会は、今回も新型コロナウイルスの影響も考慮して16人までの登録となった。北海道、東北、北信越、東海、関西、中四国、九州代表の10校のメンバーを紹介する。

※資格記録は10月13日提出時時点、各大学の申告による。10000mの資格記録を持たない選手は5000mのタイムを記す。

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北海道地区代表 札幌学院大学

4大会連続28回目の出場の札幌学院大学。昨年は前々回の20位から順位を落とし23位にとどまった。繰り上げスタートを回避し最後まで1本の襷(たすき)をつないで、目標の北海道枠を2に増やすことができるか。1、2年生が多く下級生の踏ん張りがかかせない。4年生になった留学生のローレンス・グレが爆発力を取り戻せるかも鍵になる。

幸谷玲弥(4年、旭川龍谷) 30分7秒48
ローレンス・グレ(4年、札幌山の手)28分27秒16
木村一輝(3年、札幌山の手)31分4秒56
倉本皓司(3年、三浦学苑) 33分15秒27
江川李生(2年、八戸西)  32分43秒43
大栁達哉(2年、明成=現仙台大明成)32分36秒08
宮本蒼人(2年、北海道栄) 31分31秒11
村上一大(2年、北鷹)   30分34秒70
吉田光希(2年、聖光学院) 32分31秒73
浅水優人(1年、遠軽)   15分27秒34
佐藤匠 (1年、久慈東)  31分9秒19
千葉友太(1年、一関学院) 15分3秒08
畑中一二(1年、田名部)  32分10秒06
山崎樹羅(1年、池田)   33分2秒00
渡邊隼翼(1年、清陵情報) 15分3秒05
ワング・イブラヒム(1年、札幌山の手)30分11秒44

東北地区代表 東北大学

東北大学は2大会連続15回目の出場。6人の院生がメンバーに入っており、松浦崇之、脇田陽平の主力が最後の大会でどんな走りをみせてくれるか。昨年は5時間47分38秒で25位。18位に入った第36回大会(2004年)に作った東北大学記録の5時間41分20秒を更新することが目標だ。

立野佑太(M2年、藤枝東)14分44秒53
松浦崇之(M2年、越谷北)29分52秒62
三浦大樹(M2年、仙台一)33分18秒19
脇田陽平(M2年、一宮) 32分6秒33
臼井駿斗(M1年、浅野) 35分29秒44
木村秀 (5年、秋田)   33分10秒83
黒須大地(M1年、栃木) 34分32秒11
酒井健 (4年、新潟)  35分54秒30
牧野雅紘(4年、富山東) 32分22秒29
阿部圭宏(3年、仙台二) 32分59秒26
井上大輝(3年、安積)  32分55秒27
工藤大介(3年、盛岡三) 32分54秒04
児玉健太(3年、東葛飾) 34分20秒25
坂本順 (2年、県浦和) 32分46秒92
矢嶋由弦(2年、上田)  16分17秒25
安本尚生(1年、筑波大付)15分53秒16

北信越地区代表 信州大学

2年連続15回目出場の信州大学。坪井響己、野部勇貴、大島宏輝の大学院生トリオが中心になる。5年ぶりに出場した前回は22位だった。松林直亮ら下級生も力をつけており、20位以内にどこまで迫れるか。東北大とともに国立大の意地をみせたい。

前回、22位でゴールした信州大学の大島宏輝(撮影・河合真人)

坪井響己(M2年、狭山ケ丘)29分12秒42
野部勇貴(M2年、川越東) 30分49秒16
大島宏輝(M1年、熊谷)  30分48秒39
關凱人 (4年、諏訪清陵) 31分12秒95
林大輔 (4年、奈良)   31分34秒58
小中龍之介(4年、明石北) 32分51秒69
石川寛大(3年、長野)   31分47秒58
落合亮太(3年、清水東)  33分19秒80
吉岡篤史(3年、筑紫)   31分40秒17
菅沼直紘(2年、松本深志) 31分52秒46
三林明弥(2年、桃山)   34分11秒21
松林直亮(2年、県西宮)  30分19秒62
小畑侑世(1年、桑名)   34分33秒08
古石浩太郎(1年、草津東) 33分51秒67
上甲和樹(1年、宇和島東) 32分8秒02
長谷川昂輝(1年、愛知)  33分43秒33

東海地区代表(選考会1位) 皇學館大学

前回、過去最高タイの17位でフィニッシュした皇學館大学は5大会連続5回目の挑戦になる。2区で17人抜きを演じた川瀬翔矢(Honda)らが抜けたが、東海インカレで長距離種目最高得点をマークするなどチーム力は上がっている。7人がエントリーされた1年生ら若い力にも期待したい。

東海地区選考会で力走する皇學館大の佐藤楓馬(中央、撮影・山本正樹)

鈴木翔也(4年、浜松日体) 29分56秒72
佐藤楓馬(2年、佐久長聖) 29分16秒29
山田奏楽(1年、豊川)   14分51秒48
笹竹陽希(3年、浜北西)  31分0秒02
浦瀬晃太朗(1年、鎮西学院)31分48秒41
中川雄斗(1年、伊賀白鳳) 33分52秒42
花井秀輔(3年、豊川)   30分30秒06
松野颯斗(2年、瓊浦)   30分45秒79
上杉泰伸(1年、名経大高蔵)32分25秒76
矢田大誠(2年、海星)   31分0秒48
加藤元紀(4年、宇治山田商)30分41秒87
毛利昂太(1年、神港学園) 14分42秒49
岩島昇汰(1年、益田清風) 31分44秒02
一ノ瀬結人(2年、瓊浦)  14分52秒27
畠山大輔(1年、豊川工=現豊川工科)15分6秒92
渋江恵和(2年、東海大山形)32分13秒34

東海地区代表(選考会2位) 岐阜協立大学

岐阜協立大学が5大会ぶりに復活した。2019年に岐阜経済大から校名変更してからは初めての伊勢路になる。過去3回の出場で最高順位は18位。前回の皇學館大の健闘で東海地区の枠が2に戻った。渡辺翔哉ら4年生を中心に東海枠を3に増やすため、さらに上位を目指す。

大橋光太郎(4年、龍谷富山) 30分42秒17
上小川リウキ(4年、享栄)  30分57秒75
榊原陸(4年、報徳学園)   29分57秒18
西村崚(4年、比叡山)    31分46秒70
渡辺翔哉(4年、中京学院大中京=現中京)29分56秒83
木村海光(3年、愛知総合工科)31分32秒61
高嶋翔太(3年、高岡商)   30分38秒42
中尾啓哉(3年、高岡向陵)  30分40秒01
村松俊哉(3年、浜松商)   31分24秒10
伊澤葵 (2年、浜松商)   30分35秒06
鵜飼蓮 (2年、守山)    30分46秒86
天野佑哉(1年、益田清風)  14分45秒27
黒木翔太(1年、益田清風)  15分3秒99
平田壮馬(1年、比叡山)   15分9秒14
宮山悠希(1年、高知中央)  15分21秒46
加藤凌平(3年、益田清風)  30分7秒61

関西地区代表(選考会1位) 立命館大学

「関西の雄」立命館大学は21大会連続33回目の出場。昨年は関東勢以外では最上位の15位に入ったが、それで満足しているわけにはいかない。山田真生や高畑凌太の上級生を中心に8位入賞を目標に掲げている。

長谷工グループから「たなかみ米」を受け取った立命館大の永田一輝主将(中央)と赤川雅直主務(撮影・朝日新聞社)

鈴木雄太(4年、豊川)         30分9秒57
高畑凌太(4年、草津東)        29分9秒64
永田一輝(4年、豊川)         29分36秒68
林海斗 (4年、京都外大西)      30分35秒72
安東竜平(3年、山梨学院)       30分23秒66
松嶋陸 (3年、須磨学園)       30分38秒50
松山旭良(3年、京都外大西)      30分45秒28
山田真生(3年、中京学院大中京=現中京)28分55秒90
森田健太郎(3年、南陽)        31分43秒21
北辻巴樹(2年、清風)         31分18秒08
谷口晴信(2年、網野)         29分42秒70
榎本隆之介(1年、智弁学園奈良カレッジ)14分43秒57
大森駿斗(1年、智弁学園奈良カレッジ) 30分33秒26
中田千太郎(1年、智弁学園奈良カレッジ)30分29秒09
山﨑皓太(1年、洛南)         29分53秒29

関西地区代表(選考会2位) 関西学院大学

関西学院大学は3大会連続11回目の出場になる。前回は18位、44回大会(2012年)の14位という過去最高順位を上回ることを目標に掲げる。3年生の上田颯汰をはじめ各学年バランスよくエントリーされた。10000m上位8選手の合計タイムで競われた地区選考会で23秒ほどで立命館大に敗れた。関西のライバルへの雪辱も期す。

富家慈就(4年、豊浦)   31分5秒80
水口涼 (4年、岩国)   30分26秒74
伊藤昂輝(4年、北摂三田) 31分10秒83
今井由伸(3年、報徳学園) 30分14秒62
上田颯汰(3年、関大一)  28分42秒57
舩津一帆(3年、智弁学園奈良カレッジ)31分50秒31
松尾侑介(3年、福岡大大濠)30分49秒45
井手翔琉(3年、熊本一)  30分28秒04
田中優樹(2年、報徳学園) 29分31秒04
守屋和希(2年、県西宮)  29分49秒18
佐藤良祐(2年、東北学院) 30分19秒22
日隈達也(2年、萩)    15分19秒05
中尾心哉(1年、智弁学園奈良カレッジ)30分49秒30
岡田晃成(1年、田辺)   15分9秒00
八木悠晟(1年、関大北陽) 14分52秒26
清水皓太(1年、県西宮)  14分52秒32

関西地区代表(選考会3位) 大阪経済大学

23回目の出場になる大阪経済大学は50回大会(2018年)以来の伊勢路に挑む。早稲田大学出身の竹澤健介ヘッドコーチには初めての舞台になる、出雲駅伝では最終6区で中角航大が関西学院大をかわし、立命館大に続いて12位に入った。10000m29分台の選手はおらず、まとまりで対抗する。

練習後、選手に話をする大阪経済大学の竹澤健介ヘッドコーチ(中央、撮影・山田佳毅)

藤原亮太(4年、三田祥雲館)  30分33秒21
真鍋友貴(4年、大塚)     30分59秒43
片山蓮 (3年、東海大大阪仰星)30分52秒67
楠本拓真(3年、興国)     30分40秒43
佐々木凜太郎(3年、関大北陽) 30分13秒62
杉本翔 (3年、関大北陽)   14分46秒19
井上瑞貴(2年、三田松聖)   30分49秒06
木本悠翔(2年、相生)     32分52秒14
坂本智基(2年、智弁学園奈良カレッジ)30分42秒94
島野和志(2年、京都両洋)   14分43秒05
杉本平汰(2年、興国)     31分24秒61
中角航大(2年、履正社)    30分8秒37
堀拓海 (2年、東海大大阪仰星)32分13秒82
寺谷光汰(1年、飾磨工)    31分44秒50
寺谷壮汰(1年、飾磨工)    14分43秒21
藤村晴夫(1年、大阪)     31分7秒16

中四国地区代表 環太平洋大学

環太平洋大学は2大会ぶりの伊勢路。出場2回目は25大学で最もフレッシュなチーム。51回大会は22位、杉原健吾主将を中心に常連校への一歩として20位以内が目標だ。

中国四国地区選考会で力走する環太平洋大の選手たち(撮影・辻健治)

土倉稜貴(4年、水島工)   31分50秒68
小山太一(4年、新田)    30分15秒61
小森雅博(4年、日彰館)   32分37秒06
杉原健吾(3年、開星)    31分6秒42
折野僚紀(3年、徳島科技)  31分46秒01
片山直人(3年、広島皆実)  14分41秒01
中田龍之信(3年、広島新庄) 15分12秒02
林本涼 (2年、鳥取城北)  14分42秒86
脇健斗 (2年、尽誠学園)  31分7秒39
山﨑大空(2年、広島皆実)  14分47秒04
土倉光貴(2年、水島工)   14分36秒03
中島太陽(2年、鶴翔)    14分46秒02
白玖侑也(2年、神港学園)  32分17秒70
勝部遼 (1年、明誠)    14分45秒89
笹木恵斗(1年、広島国際学院)30分30秒91
中川大智(2年、南宇和)   31分53秒39

九州地区代表 第一工科大学

春に第一工業大学から名称を変更した第一工科大学は2大会ぶり25回目の出場。村島蒼太主将ら登録メンバーの大半を九州出身の選手が占める。近年は20位台が続くが過去には7位になった経験もある。一つでも上の順位を目指す。

大野海斗(4年、高鍋農)      33分46秒65
大野晃平(4年、れいめい)     33分33秒16
小山侑紀(4年、豊川工=現豊川工科)31分52秒92
村島蒼太(4年、鎮西学院)     31分37秒64
アニーダ・サレー(3年、ドリスプレミア)29分47秒17
中野翔麻(3年、指宿商)      32分28秒23
前原匠(3年、鹿児島実)      31分58秒94
金丸翔星(2年、鹿児島)      31分34秒86
谷口一希(2年、樟南)       30分35秒76
村島望海(2年、鎮西学院)     33分52秒50
牛之濱歩(1年、屋久島)      33分59秒88
柿原幹太(1年、飯塚)       32分42秒62
竹上直希(1年、開新)       15分12秒28
東汰騎 (1年、樟南)       31分42秒95
松本陸生(1年、出水中央)     34分24秒27
宮園天惠(1年、鹿児島)      32分38秒00

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