伝説のノーヒッター元中日の近藤真市さん、大学野球部の監督に

プロ野球中日で投手として活躍した近藤真市さん(53)が、岐阜市の岐阜聖徳学園大硬式野球部の監督に就任した。7日に学内で記者会見し、「わくわくしている。選手の人間形成を第一に、チームを強豪に育てたい」などと抱負を述べた。
近藤さんは享栄高(愛知)で1986年に春夏の甲子園に出場し、87年にドラフト1位で中日入り。同年8月の巨人戦で史上初めてプロ初登板でのノーヒットノーランを達成した。プロ8年間で12勝を挙げたが、肩、ひじの故障もあり、94年に引退。中日で投手コーチ、スカウトなどを務め、昨年末に退団した。
目指す監督像に、ともに中日監督だった故星野仙一さんと落合博満さん(68)を挙げ、「星野さんの闘争心を前面に出した野球や落合さんのように守りを基本にしたチームをつくりたい」としたうえで「やるからには徹底した基本と闘争心でチームをつくり、ドラフトで指名されるような選手も育てたい」と話した。
東海地区大学野球連盟岐阜県リーグに所属する岐阜聖徳学園大は昨年、全日本大学野球選手権大会へ19年ぶりに出場した。近藤さんは4月2日に開幕する県春季リーグ戦から公式戦の采配をふるう。
(ライター・森川洋)=朝日新聞デジタル2022年02月07日掲載
