野球

3年ぶりに球児集った甲子園抽選会 コロナ禍の世代、主将たちの思い

組み合わせ抽選会で結果を見守る選手たち(撮影・柴田悠貴)

■第104回全国高校野球選手権大会 組み合わせ抽選会

【写真】甲子園を沸かせた「100回世代」も4年生 大学で活躍する大阪桐蔭メンバー

 3年ぶりに球児たちが会場に集った3日の抽選会で、49代表の組み合わせが決まった。3年生は、入学した2年前の選手権大会が中止になるなど、コロナ禍と向き合ってきた世代。感染対策にも気を使いながら、最後の夏に臨む。

 抽選会には、新型コロナの集団感染が発生した4校をのぞく45校の監督や選手らが出席した。

 注目は、昨秋の明治神宮大会と今春の選抜大会で優勝した大阪桐蔭。対戦相手が決まると、会場のフェスティバルホール(大阪市北区)では、「おー!」「よし!」などの声があちこちで聞こえた。

 星子天真(てんま)主将は、全国にいる知り合いの選手たちと再会のあいさつをした。「改めて集まることができ、甲子園はいいところだと感じた」。一方、新型コロナの影響で大会が中止になった2学年上の選手たちのことも、頭をよぎった。「先輩たちの思いも背負って戦っていかなければいけない」と語った。

 愛工大名電(愛知)の有馬伽久(がく)主将は「全チームが集まるのは、いい刺激になる」と会場での抽選会開催を喜んだ。「入学時から練習や試合ができなかった。その中で甲子園で野球ができるのは、いろんな人の支えがあってのことと思う。感謝の気持ちを忘れず、全力でプレーしたい」という。

 愛工大名電は選手全員が寮で共同生活を送る。倉野光生監督によると、今の3年生は新型コロナの影響で入寮が遅れ、毎日の検温などクラスター対策にも追われ続けてきたという。

 今春の選抜大会にも出場した九州国際大付(福岡)。春の開会式は、参加が初日に試合があるチームに限られた。中上息吹(いぶき)副主将は「自分の部屋以外には移動しないなど、感染予防をしっかりやりたい」と話した。

 日大三(西東京)は、夏の地方大会が始まったころから、寮の部屋でも寝るとき以外はマスクをつけるようにしているという。寒川忠主将は「細心の注意を払っていきたい」と気を引き締めた。

 昨夏優勝校の智弁和歌山の岡西佑弥主将は、周囲への思いを口にした。「色々な方々の支援や支えで、この大会が開催されて試合ができる。感謝の気持ちを持ちながら一戦一戦全力で戦っていきたい」

=朝日新聞デジタル2022年08月03日掲載

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