陸上・駅伝

特集:第54回全日本大学駅伝

各校監督の優勝予想は? 14チームが挙げたのは駒澤大学 全日本大学駅伝アンケート

第53回全日本大学駅伝で一斉にスタートする選手たち(撮影・朝日新聞社)

11月6日に開催される第54回全日本大学駅伝には25の大学と2つのチームが出場する。優勝は今年もあの大学? 今年のダークホースは? さまざまな予想が交錯する。出場チームの監督たちは今年のレースをどのように見ているのか。全日本大学駅伝事務局が事前に行ったアンケートをまとめてみた。

3連覇目指す駒澤、青山学院・順天堂も優勝狙う 全日本大学駅伝監督アンケート

駒澤大学は全日本大学駅伝と相性抜群

アンケートに入っている「優勝候補はどの大学と見ますか、その理由は」の質問。自由記述となっているため、複数の校名の回答もあった。大学名として、駒澤大学、青山学院大学、東京国際大学、國學院大學、中央大学、東洋大学の6校が挙がった。昨年のアンケートでは駒澤大、東京国際大、青山学院大、早稲田大、東洋大の5校で、戦力が拮抗する「戦国駅伝」の様相と伝えたが、その傾向は今年も変わらないようだ。

その中で最も多くの名前が挙がったのは、大会2連覇中の駒澤大。のべ14チームの監督が回答した。

理由としては「絶対的エースと選手層、出雲駅伝優勝の勢い」(順天堂大学・長門俊介監督)、「エース、スピード、 経験値等、 バランス良くそろっている」(神奈川大学・大後栄治監督)、「田澤廉、山野力、鈴木芽吹、花尾恭輔等の学生トップ選手に加え、佐藤圭汰といったスーパールーキー加入で、層が厚くエースぞろいのチーム」(大阪経済大学・青木基泰監督)など、選手層の厚さに注目する声が多かった。昨シーズンまで仙台育英高校で男子監督を務めていた大東文化大学の真名子圭監督も「高校時代からの実力者多数」と評する。

前回大会で駒澤大・田澤廉に声をかける大八木弘明監督(撮影・西畑志朗)

全日本大学駅伝とも相性がよく、53回の歴史で最多14回の優勝を誇る。

青山学院大は総合力を評価

続いて青山学院大学で、のべ10チームが挙げた。

理由としては「選手層が厚い上に、上位で勝負できる選手が多い」(立命館大学・山菅善樹監督)、「総合力が高く、隙がない」(中央大学・藤原正和監督)など。エースの近藤幸太郎(4年、豊川工)を筆頭に、10000m28分台の選手をそろえており、4年ぶりの3度目の優勝を狙う原晋監督の采配に注目が集まる。出雲駅伝では4位に甘んじたが、今年1月の箱根駅伝覇者のプライドにかけて伊勢路に乗り込む。

ちなみに原監督は優勝候補について、自校以外に中央大、東京国際大、駒澤大と回答し、「大混戦のおもしろみのある全日本大学駅伝となるでしょう」と予想している。

前日会見では青山学院大・原監督の作戦名にも注目が集まる(撮影・越田省吾)

同様に、「ここ数年各大学のレベルも上がり力も拮抗しているのでどの大学にも優勝のチャンスがある」(創価大学・榎木和貴監督)や「どの大学も力が有り、予想が難しい」(東海大学・両角速監督)といった見方もあった。

10月12日のチームエントリーでは1チームあたり16人を届け出た。11月3日締め切りのメンバーエントリーで改めて競技者8人、補員5人に絞られる。伊勢神宮のゴールテープをトップで切るのはどのチームなのか。レースのスタートは名古屋・熱田神宮西門前、午前8時5分に号砲が鳴る。

【区間エントリー発表】シード編 駒澤大は田澤廉7区、佐藤圭汰2区
【区間エントリー発表】関東7校編 創価大5区に嶋津、東洋大2区に石田
【区間エントリー発表】打倒関東勢編 東海・関西・地方勢・学連選抜
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