卓球

駒澤大学・管琉乃介 1部復帰に貢献したルーキーは、いつも自分に厳しい練習を課す

ルーキーながら早くもチームに欠かせない存在となっている管(すべて撮影・駒大スポーツ新聞編集部)

駒澤大学卓球部は仲間たちの熱い思いに背中を押されて困難を乗り越え、お互いを信じて支えあう力が光っている。5月に行われた春季・関東学生2部リーグでも持ち前の「チーム力」が際立っていた。主将の尾中翔英(4年、埼玉栄)をはじめとするベンチの熱い声援が選手に届き、苦しい試合も乗り越えて全勝優勝で1部復帰を決めた。先月の全日本大学総合卓球選手権大会・団体の部(インカレ)でも6位入賞を果たすなど、勢いが止まらない。その輪の中心には期待のルーキー、管琉乃介(1年、遊学館)の姿があった。

普段はムードメーカー、ラケット握ると一変

管は高校時代に全国選抜の団体戦でベスト4入りを果たすなどの実績を収めてきた実力者だ。高校の先輩である清野晃大(4年、遊学館)に憧れて駒澤大に関心を持ち、「練習を見学したときに生徒同士が主体となって教えあったりしていた。雰囲気もとても良かったため、ここなら自分を出して強くなるためにプレーをすることができると思って入学を決意した」と話す。

普段はムードメーカーとしてチームを盛り上げている管だが、ラケットを握ると真剣な表情に変わり、アスリートとしての一面を見せる。管は「超」がつくほどの努力家で、常に自分に厳しい練習を課している。日々の熱心な努力が実を結び、輝かしい成績につながっている。持ち味は強烈なフォアハンドで、格上相手でもその威力は引けを取らない。この強烈なフォアハンドはフットワークの軽さから生み出され、鍛錬を積んできた管だからこそ出ると言っても過言ではない。

「超」がつくほどの努力家。ラケットを握ると表情が一変する

管は、もともと卓球の競技経験があった父の影響もあり、姉が先に卓球をはじめ、当時小学1年生だった管も、その背中を追いかけて練習についていくようになった。気が付いたらボールが打てるようになっていて、そのまま卓球の道に進んでいったという。競技生活12年の中で卓球をやめたいと思ったことや、実際に投げ出したことは一度もなく「試合で悔しいと思ったこと、苦しいと思ったことは何度もある。でも自分にとってボールを打っている時が一番楽しい。だから続けられる」と話した。

ルーキーながらインカレ初戦に出場

管の大学デビュー戦は4月に行われた関東学生新人戦。丹羽良(1年、愛工大名電)と組んだダブルスで3位、シングルスではベスト16という成績を残した。管は「ダブルスは優勝を狙っていたため悔しいが、自信にはなった。シングルスもさらに上を目指していた。負けた試合も競った結果だったので次はリベンジしたい」と熱く語った。

チームの期待が高まる中、翌月の春季関東学生2部リーグには1年生ながら初戦から起用された。初戦の相手は東洋大学で、管は2番手で出場。3セット先取で勝利というルールの中、管は最初の2セットを連続で取られた。しかし、ここから持ち前の粘り強さを発揮し、ベンチの声援に後押しされるように形勢を立て直し、3セット連取。逆転勝利を収めた。次の慶應義塾大学戦でも起用され、最終的には全5戦中4戦に出場し、個人3勝を挙げてチームのリーグ1部復帰に大きく貢献した。

2セットを連取されても慌てない粘り強さを武器にしている

先月のインカレでも初戦に出場し、3-0のストレートで勝利。その後は出場がなかったが、最終的には6位で終えた結果について、長崎隆志監督は「選手層が厚くなったこと。レギュラーで出場していてもおかしくない管が控えにいたことで、ハプニングがあってもチームとして余力のあるオーダーを組めた」と話した。主将の尾中も管について「今の駒澤大にとっても大きい存在だと思う。普段も自分に厳しく練習に取り組んでおり、その姿勢をみんなが見習っている」と評価した。

秋の全日学にはダブルスで出場へ

管には目標がある。全日本大学総合卓球選手権大会(通称、全日学)の個人の部でランキング入りすることだ。全日学は全国から激しい予選を勝ち抜いてきた選手たちが集結し、国内大学生のトップを決める大きな大会だ。ベスト16に入ると、全日本ランカーとして順位がつけられる。今年の全日学は10月26日~28日、いしかわ総合スポーツセンターでシングルスとダブルスの2部に分かれて行われる。

管は8月2日から3日間行われた全日学の関東地区予選に出場。今年のシングルス本戦出場はかなわなかったが、丹羽と組んだダブルスで予選を通過し、本戦への初出場を決めた。「シングルスは自分が思っていた以上に甘くないことを痛感させられた試合だった。しかしダブルスでは、2人で思い切ってプレーしようと話していたため、いつも以上のプレーができたと思う。本戦ではダブルスでベスト8入りを目指して頑張りたいと思う。しかし今の自分ではその結果まで程遠いと感じているので、これからの練習を積み重ねて目標達成に向けて精進していきたい。応援よろしくお願いします」と話した。

全日学の個人の部でランキング入りすることをめざし、練習に励む

9月には代々木第二体育館と所沢市民体育館で行われる秋季・関東学生1部リーグがある。駒澤大にとって1部復帰後、最初のリーグ戦ということもあり、チームの熱量も大きい。春季優勝の日本大学をはじめとする強豪をいかに攻略していけるかが、重要なカギとなる。管の出場だけでなく、4年生にとって最後のリーグ戦という点も見どころとなりそうだ。

今後の活躍や成長に大きな期待が集まるが、管琉乃介の4年間はまだ始まったばかり。しかし憧れの清野のような駒澤大のエースとなる日は、そう遠くはないのかもしれない。

9月には1部復帰後、最初となる関東学生リーグに挑む

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