野球

高校日本代表、悲願の初優勝 地元台湾を逆転で破る 野球U18W杯

野球のU18ワールドカップで初優勝した高校日本代表の選手たち(撮影・室田賢)

 野球の第31回U18(18歳以下)ワールドカップ(W杯)は10日、台北で決勝が行われ、高校日本代表が台湾を2―1で破り、初優勝を果たした。

青山学院大・星子天真 大学で必要な「自律」、きっかけ与えてくれた大阪桐蔭最後の夏

 夏の全国選手権に出場した選手を含めた高校日本代表として初めて出場した第21回大会(2004年)以降、8回目の出場で悲願を遂げた。

 1点を追う日本は四回、先頭・緒方漣(横浜)が四球で出塁。犠打で1死二塁とすると、丸田湊斗(慶応)がバント安打で一、三塁に好機を拡大し、高中一樹(聖光学院)が三前にスクイズを決めた。相手三塁手がこれを一塁に悪送球して、一塁走者の丸田も生還し、2―1と逆転した。

 エース前田悠伍(大阪桐蔭)は7回を1失点で完投した。

 昨年9月の前回大会で3位に入った馬淵史郎監督(高知・明徳義塾監督)が2大会連続で高校日本代表を率いた。

 1次リーグB組ではスペイン、パナマ、ベネズエラのほか、前回王者の米国も破った。オランダに敗れて4勝1敗で2位通過した。

 A、B組ともに上位3チーム間の戦績が持ち越される決勝ラウンド(R)には1勝1敗で臨み、韓国とプエルトリコに連勝して15年の第27回大会以来となる決勝進出を決めた。

 決勝R第3戦では台湾に敗れたが、この日、雪辱を果たした。

 日本は充実した投手力と小技を絡めた攻撃の歯車がかみ合い、全9試合で総得点は52、総失点は11だった。

 馬淵史郎監督(日) 「感無量です。スモールベースボールを掲げて、多少のミスもあったけど、やり遂げてよかったと思う。いろんなやり方があると思うけど、私が監督だとそれしかできないので。前田は本当によく投げた。四球を出しそうになっても、ぴちっと投げて打ち取って。本当に大したピッチャー。本当に(世界一を)とれてよかった。最高の仲間でした」

 前田悠伍(日) 7回1失点で完投。「勝てて素直にうれしい。初回に失点してしまったが、焦ることなく、味方がとってくれると信じていた。ピンチでも冷静に一球一球、丁寧に投げることを意識した」

■12の国・地域が参加 過去の最高成績は準優勝

 U18(18歳以下)ワールドカップ(W杯) 世界野球ソフトボール連盟(WBSC)が主催する。現在は世界12の国・地域が参加する。第17回(1997年)以降は原則、隔年で開催されている。2021年に予定されていた第30回は翌22年に開催された。夏の全国選手権に出場した選手を含む高校日本代表としての出場は第21回(04年)からで今大会が8回目。高校日本代表は04、13、15年に準優勝した。

(台北=室田賢)

=朝日新聞デジタル2023年09月10日掲載

in Additionあわせて読みたい