陸上・駅伝

特集:第56回全日本大学駅伝

第56回全日本大学駅伝の地区選考会まとめ 北信越は新潟大が大接戦を制し3大会連続

前回大会のスタート地点。今年は11月3日に号砲が鳴る(撮影・葛谷晋吾)

第56回となる今年の全日本大学駅伝対校選手権大会は、11月3日(日)に開催される。熱田神宮西門前をスタートして伊勢神宮内宮宇治橋前まで、全8区間106.8kmのコースで行われ、全国から25の代表校と、オープン参加の日本学連選抜チーム、東海学連選抜チームの計27チームで争われる。この記事では各地区からの出場校数と、出場枠決定のルールについて解説する。

関西地区が4枠維持 関東は上限の15枠

全日本大学駅伝の代表枠は全25枠。この枠は「基本枠」「シード枠」「成績枠」の3種類に分けられる。

基本枠(8枠)

北海道、東北、関東、北信越、東海、関西、中国四国、九州の8地区にそれぞれ1枠が与えられる。

シード枠(8枠)

前年の上位8校にシード権が与えられる。すでにシード権を持っているのは駒澤大学、青山学院大学、國學院大學、中央大学、城西大学、創価大学、大東文化大学、東京国際大学。すべて関東地区に所属している大学となっている。

成績枠(9枠)

シード圏外の中で上位大学の所属地区に成績枠を配分する。昨年の9位~18位は東海大学(関東)、早稲田大学(関東)、順天堂大学(関東)、帝京大学(関東)、東京農業大学(関東)、東洋大学(関東)、国士舘大学(関東)、大阪経済大学(関西)、関西学院大学(関西)、関西大学(関西)。

また1地区から出場できる学校数は、最大で15と決まっている。そのため関東地区は基本枠(1)、シード枠(8)、成績枠(7)を合計すると16枠になるが、上限を1枠超えているため、前年18位の関西大学が所属する関西地区が成績枠の配分を受ける。

以上のことから、第56回全日本大学駅伝の各地区の出場枠は以下となる。

北海道地区  1枠
東北地区   1枠
関東地区   15枠
北信越地区  1枠
東海地区   1枠
関西地区   4枠
中国四国地区 1枠
九州地区   1枠

大会4連覇中の駒澤大学。レース終了後に決めポーズ(撮影・吉田耕一郎)

各地区の選考会

各地区の選考会は、それぞれの地区の学連により主催され、方式が異なる。今年最も早く行われるのが、6月2日の九州地区だ。選考会の日程や場所、前回出場校については以下の通り。情報は随時、更新する予定。

北海道地区(1枠)

日程:8月17日(土)
場所真駒内公園周回コース(北海道)
方式:1チーム8~11人がエントリーし、8人が出場。8区間89.9kmを競い、優勝校のみが本戦へ。
今年の出場校:
昨年の本戦出場校:札幌学院大学
今年の本戦出場校:

東北地区(1枠)

日程:9月29日(日)
場所:名取市サイクルスポーツセンター(宮城)
方式:各校10km4人、16km4人が走り、合計タイム上位1校が本戦へ。合計タイムが同じ場合は、16kmの各校最上位者順位が最もいい大学を代表校とする。
今年の出場校:
昨年の本戦出場校:東北学院大学
今年の本戦出場校:

関東地区(7枠)

日程:6月23日(日)
場所:相模原ギオンスタジアム(神奈川)
方式:各校2人ずつ、10000m4組のタイムレースを行い、8人の合計タイム上位7校を選出。なお、7校目が同タイムの場合は、当該大学代表者の抽選により推薦対象校を決める。
今年の出場校:東海大学、東洋大学、順天堂大学、帝京大学、早稲田大学、中央学院大学、日本大学、日本体育大学、明治大学、法政大学、駿河台大学、山梨学院大学、麗澤大学、専修大学、東京農業大学、国士舘大学、神奈川大学、立教大学、亜細亜大学、流通経済大学
昨年の本戦出場校:駒澤大学、國學院大學、青山学院大学、順天堂大学、創価大学、早稲田大学、中央大学、東洋大学(以上シード校)、城西大学、大東文化大学、東海大学、東京国際大学、東京農業大学、帝京大学、国士舘大学(以上選考会を経て選出)
今年の本戦出場校:駒澤大学、國學院大學、青山学院大学、順天堂大学、創価大学、早稲田大学、中央大学、東洋大学(以上シード校)、東海大学、東洋大学、早稲田大学、日本体育大学、立教大学、帝京大学、神奈川大学(以上選考会を経て選出)

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全日本大学駅伝初出場を決め、ガッツポーズで喜ぶ立教大の選手ら(撮影・吉田耕一郎)

北信越地区(1枠)

日程:7月6日(土)
場所:長野市営陸上競技場(長野)
方式:各校上位8人の10000m合計タイムで上位1校が代表校として伊勢路へ。
今年の出場校:新潟大学、信州大学、富山大学、新潟医療福祉大学、金沢大学、金沢学院大学
昨年の本戦出場校:新潟大学
今年の本戦出場校:新潟大学

東海地区(1枠)

日程:6月22日(土)
場所:マルヤス岡崎龍北スタジアム(愛知)
方式:1チームあたり8~11人がエントリーされ、当日は8人が出場。各校2人ずつ、全4組の10000mタイムレースを行い、合計タイムの上位1チームが本戦に出場。
今年の出場校:名古屋大学、皇學館大学、愛知工業大学、岐阜協立大学、中京大学、三重大学、岐阜大学、中部大学、静岡大学、南山大学、愛知大学、日本福祉大学、愛知教育大学、至学館大学、東海学園大学、名古屋工業大学、名城大学
昨年の本戦出場校:名古屋大学
今年の本戦出場校:皇學館大学

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2大会ぶりの本戦出場を決めた皇學館大学(撮影・浅野有美)

関西地区(4枠)

日程:6月23日(日)
場所:ヤンマーフィールド長居(大阪)
方式:各大学10人が10000m4組のタイムレースを行い、上位8人の合計タイム上位4校が本戦出場。
今年の出場校: 京都産業大学、関西大学、立命館大学、関西学院大学、大阪経済大学、びわこ学院大学、同志社大学、龍谷大学、大阪大学、摂南大学、佛教大学、神戸大学
昨年の本戦出場校:大阪経済大学、立命館大学、関西大学、関西学院大学
今年の本戦出場校:関西大学、京都産業大学、大阪経済大学、立命館大学

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中国四国地区(1枠)

日程:9月13日(金)
場所:Balcom BMW 広島総合グランド
方式: 1チーム8人以上13人以下のエントリーを行い、10000mのタイムレース各校上位8人の合計タイムトップが伊勢路へ。
今年の出場校: 
昨年の本戦出場校:環太平洋大学
今年の本戦出場校:

九州地区(1枠)

日程:6月2日(日)
場所:福岡大学陸上競技場(福岡)
方式:10000mのタイムレースを行い、各校上位8人の合計タイムが最もよかった1校が本戦出場。
今年の出場校: 日本文理大学、九州大学、福岡大学、長崎国際大学、熊本大学、鹿児島大学、志学館大学、第一工科大学
昨年の本戦出場校:鹿児島大学
今年の本戦出場校:鹿児島大学

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