MARCH対抗戦を盛り上げた「僕青」 塩釜菜那さんと須永心海さんも選手から刺激
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関東の私立大学5校で争う陸上大会「MARCH対抗戦」が11月23日に開催され、「ABEMA」でも生中継された。会場の町田GIONスタジアムが色鮮やかなライトで照らされるなど普段の大会とはひと味違う雰囲気の中、会場を盛り上げたのがアイドルグループ「僕が見たかった青空(僕青)」だ。スペシャルライブで4枚目シングル「好きすぎてUp and down」など3曲を披露。レース前には各校監督へのインタビューも担当した。選手たちと同年代の塩釜菜那さん(22)と須永心海さん(19)に陸上競技の魅力やライブの感想、グループの今後の目標などを聞いた。
このライブをきっかけに「僕青」に興味を
――ライトアップされた会場で曲を披露しました。
須永:ライトアップされた演出が初めての経験だったので、私たちも踊っていてわくわくしましたし、新鮮な気持ちでステージに立つことができました。本当に楽しかったです!
塩釜:パフォーマンスしているときにスタンドにいる観客の方もそうなんですけど、選手や関係者の方が近くで見てくださっていたのがすごいうれしくて。みなさんの心に届くようなパフォーマンスができたらいいなと思いながら披露させていただきました。
――町田GIONスタジアムでは2月のサッカーJ1開幕戦以来2回目のパフォーマンスでした。当時とはまた違った心境でグラウンドに立ったのではないですか。
塩釜:2月のときは「どうしよう、どうしよう」とすごく緊張していたんですけど、今回は緊張はありつつも「僕青を見せつけるぞ」って、緊張を決意に変えてパフォーマンスに挑めるようになったのが、この約1年の成長かなと思います。
須永:確かに私も1年前までは緊張で震えていたんですけど、今は気持ちを切り替えてステージとかに立てるようになりました。「MARCH対抗戦」をきっかけに、誰か一人でも僕青に興味を持って欲しいなっていう気持ちを23人同じく持っているのが、1年の成長だなと感じています。
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箱根駅伝を勉強、印象に残っているシーンは……
――塩釜さんは解説席に座って明治大学について話されていましたね。
塩釜:昨日の夜に今日話したいことを考えていたんですけど、いざ座ってみると緊張しちゃって……。でも、すごく貴重な経験をさせていただきました。法政大学の坪田智夫監督にインタビューさせていただいて、注目選手を教えていただき勉強になりましたし、駅伝への興味もさらに大きくなりました。
――大会の発起人である青山学院大学の原晋監督がグループの名前をもじって、「僕が見たかった箱根への夢大作戦」を掲げていました。箱根駅伝の印象は。
須永:箱根駅伝って日本のお正月の定番じゃないですか。出演が決まって、箱根駅伝のことをめちゃくちゃ勉強してきました。私も「MARCH対抗戦」の観戦を楽しみたいと思ったので。
――どんなことを勉強したんですか。
須永:(ノートを出して)選手や大学のことを勉強したうえで、本気で優勝予想もしました(笑)。注目の選手も見つけました! 中央大学キャプテンの佐野拓実選手(4年、洛南)です。大学のYouTubeをいろいろ見て、チームのまとめ方に共感しました。キャプテンになっていいのか葛藤もあったみたいで。そんな中、チームの輪の中心になって選手とコミュニケーションをとる姿や一つひとつの考え方が素敵だなと思いました。あと、青山学院大の太田蒼生選手(4年、大牟田)。お料理が得意のようなんです。レースでは、競り合いになったら結構攻めた走りをするので、挑戦していく姿勢に注目したいです。
塩釜:お正月はよくおばあちゃんの家に行ってよく見ています。箱根駅伝の裏側の感動シーンを見たら涙が止まらなくなるんですけど、印象に残っているのが青山学院大の選手と中央大の選手が並んで走っていて、「俺についてこい」ってジェスチャーをしたシーンです。
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――2023年のエース区間2区で近藤幸太郎選手(現・SGホールディングス)がかつて所属していたクラブの後輩である吉居大和選手(現・トヨタ自動車)に手招きした場面ですね。
塩釜:そうです。吉居選手が前に出て近藤選手より先に襷(たすき)を渡したんですけど、違う大学でもお互い頑張ろうよというスポーツマン精神や、その後にハグをしたのもすごく素敵だなって、感動しました。
――吉居大和選手の弟・駿恭選手(3年、仙台育英)は今回の大会に出場しています。
須永:吉居兄弟ですよね! 今年の箱根駅伝は兄弟で給水していましたよね。私、給水シーンも大好き。選手同士はもちろん、お父さんが給水役になることもあるじゃないですか。給水シーンも見どころの一つなのかなって思います。
中高で経た経験をアイドル活動に
――須永さんは中学時代はバレーボール部で部長だったと聞きました。スポーツ経験が今の活動に生きていることはありますか。
須永:ポジションはセッターでした。アタッカーをやりたかったんですけど、チームにとって自分が必要とされているところはどこだろうって考えて、3年間セッターを務めました。この間、マネージャーさんに「須永は僕青のセッターとしてこれからも引っ張っていって欲しい」って言っていただいて……。ポジションまでは伝えていなかったので、びっくりしました。中学時代がそのまま直結しているなって。部長でもあったので、僕青のリーダーの菜那ちゃんの苦労や大変さも少しはわかっているつもりなので、少しでもリーダーを支える存在になれたらいいなって思っています。
――塩釜さんは中学、高校で吹奏楽部。スポーツを演奏で応援する機会もありましたか。
塩釜:サッカー部や野球部の大会に応援に行きました。試合が終盤になると会場も緊張感に包まれていくんですけど、そこで音楽が重なるとより一致団結した感じも増します。応援がパワーとなって選手たちの背中を押していたと思うとうれしいですね。今、このアイドルという仕事をやっていて、応援されることってありがたくて、素敵なことなんだと感じています。私たちもファンの方がブログのコメントやイベントで応援していただいてます。それで、「私たち、もっと頑張ろう!」って思えるんです」
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2人が掲げる「グループと個人の目標」とは
――駅伝は一つの襷をつないでいくチームスポーツの側面もあります。今後の僕青をどうつなげていきたいですか。
塩釜:私が僕青で一番好きなのは個性なんです。私がこれまで出会ったことのないような面白い人たちが集まっているんです。でも、ステージに立つと表情も変わるんです。普段のメンバーとライブとかで曲によってかわいかったり、かっこよかったりするギャップも注目していただきたいです。個人としては自分が頑張ることは大前提としたうえで、メンバーのことをちゃんと愛していけるリーダーであり続けたいし、優しさを忘れない人でありたいなと思います。
須永:デビューして1年半くらいが経って、ステージに立つとか、歌番組に出演させていただくのは当たり前じゃないなと感じています。もっと高い壁にぶつかっていくと思いますけど、23人でこの1年半も乗り越えてきたので。2年目、3年目も23人で乗り越えられたらいいなって思っています。私は話すことが好きで、最近はライブでMCを任せてもらえるようになりました。バラエティー番組に出演して、僕青の魅力を広めていけるような存在になりたいです。
――最後にスポーツに励む学生へメッセージをお願いします。
須永:私もうまくいかなかったことや悔しかったこともたくさんあったんですけど、今思い返したら全部が青春だったんですよ。今は今しかないから、大切に1日1日を過ごして欲しいなって思います。
塩釜:一生懸命に頑張っている姿ってかっこいいですし、試合で見せる戦っている表情や結果が出なかったときの悔しい表情が、私はすごく美しいと思っていて、毎回心を動かされます。走り続けることってしんどいのに、あんなに頑張れるのがすごいなって。だからその強さを見習って私たちも走り続けていきたいと思います。
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