サッカー

特集:第67回全日本大学サッカー選手権

あすインカレ開幕、4選手が胸の内を語る

記者会見に臨んだ4選手(左から筑波大・三笘、早稲田大・相馬、明治大・岩武、法政大・上田)

サッカーの大学日本一を決める第67回全日本大学サッカー選手権大会(インカレ)の開幕を翌日に控えた12月11日、東京・JFAハウスで記者会見があった。
出場全24校の選手を代表し、早稲田大(関東地区第1代表)のMF相馬勇紀(4年、三菱養和SC・Y)、筑波大(同第2代表)のMF三笘薫(3年、川崎フロンターレU-18)、法政大(同第3代表)のFW上田綺世(あやせ、2年、鹿島学園)、明治大(総理大臣杯優勝/同第5代表)のDF岩武克弥(4年、大分トリニータU-18)の4人がインカレにかける思いを語った。

アシストもゴールも

早大は2年ぶりに1部でリーグ戦を戦ったが、2位に勝ち点8差トップで後期を迎え、最終節を残して27度目のリーグ制覇を果たした。MF相馬は来年、名古屋グランパスへの加入が内定している。関東リーグでは20試合に出場して11のアシストを記録し、アシスト王となった。九つのゴールも記録し、得点王争いでは8位だった。記者会見で相馬は力強く言った。「僕たちは日本一しか目指してません。夏の総理大臣杯は初戦で負けました。トーナメントは1回負ければ終わり。1試合1試合、どうすれば相手に勝てるのかを考えて戦いたいです。ゲームでは僕の爆発的なスピードにも注目してほしいです。今シーズンはリーグのアシスト王になりましたけど、僕はゴールも取れます」

名古屋グランパスへの加入が内定している早大MF相馬



自らの手でインカレ王者に

筑波大は2年ぶりのインカレ王者を狙う。MF三苫は2年前、決勝には出られなかった。「優勝したことはうれしかったんですけど、正直、あまり実感がありません。個人としては悔しい思いもしました。今年は中心選手として活躍し、優勝に貢献します。チームが苦しいときに点を取りたいです」。今シーズンは18試合に出場して11得点を挙げ、リーグ4位だった。2020年に川崎フロンターレへの加入が内定している3年生は、自らの手で筑波をインカレ王者に、と燃えている。

大学3年で川崎フロンターレへの加入が内定している筑波大MF三笘



点取り屋としてのプライド

法大のFW上田は19試合で三苫と同じ11得点でリーグ4位。11月にU-21日本代表として臨んだドバイカップでは最優秀選手と得点王に輝いた。この日の記者会見では点取り屋としてのプライドを口にした。「僕のポジションは結果がすべて。ほかの大学のFWよりも高い得点能力を持ってる自信はあります。どん欲にゴールを狙い、見ている人を魅了するプレーをしたいです。夏の総理大臣杯では、初戦負けという悔しい思いをしました。今年、日本一の景色を見ることができるのはもうインカレだけです」。2年生がチームを勝たせようと意気込む。

U-21日本代表でも活躍した法大FW上田



大学に恩返しを

明大のDF岩武は来年、浦和レッズへの加入が内定している。「今年は総理大臣杯には優勝しましたけど、リーグ戦では思ったような結果が出せなかったです。その現実を踏まえ、インカレ開幕までの準備期間にチームをしっかりと立て直しました。明治の持ち味である、いい守備からいい攻撃につなげていきます。学生最後の大会。4年間、育ててもらった大学に結果で恩返しをしたいです」。4年生の意地を見せてくれそうな口ぶりだった。

浦和レッズへの加入が内定している明大DF岩武



インカレは12日に開幕し、15、17、19日と試合があり、22日の決勝で、今年最後の大学日本一が決まる。

◇出場校(計24校)
早稲田大(3年ぶり33回目)
北海道教育大岩見沢校(5年連続8回目)
日本文理大(2年ぶり4回目)
順天堂大(5年連続23回目)
四国学院大(2年ぶり2回目)
関西大(3年連続24回目)
関西学院大(2年ぶり21回目)
環太平洋大(6年連続6回目)
東洋大(初出場)
東海学園大(2年ぶり4回目)
新潟医療福祉大(2年連続5回目)
法政大(3年連続30回目)
大阪体育大(6年連続21回目)
松山大(15年ぶり9回目)
静岡産業大(3年連続13回目)
福岡大(2年連続42回目)
札幌大(2年ぶり42回目)
明治大(10年連続18回目)
駒澤大(8年ぶり15回目)
鹿屋体育大(10年連続22回目)
桃山学院大(3年ぶり8回目)
仙台大(18年連続35回目)
常葉大(2年連続11回目)
筑波大(3年連続37回目)

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