大学陸上・駅伝

特集:第103回日本陸上競技選手権

東洋大・相澤晃「最低でも表彰台」 日本選手権5000mで強さ示せるか

5月19日の日本選手権男子10000mで、平和真(右)と並走する相澤

陸上の日本選手権が6月27日に福岡・博多の森陸上競技場で開幕。4日間に渡って日本最高峰の戦いが繰り広げられます。4years.では注目の大学生アスリートや話題の種目について紹介していきます。最初は3月の日本学生ハーフマラソン選手権で優勝し、ハーフの日本代表として7月のユニバーシアードに出場する東洋大学の相澤晃(4年、学法石川)です。

「物足りなかった」日本選手権10000m

相澤の出る男子5000mは予選がなく、27日の午後7時に決勝がある。相澤のほかに大学生でエントリーしているのは東海大の鬼塚翔太(4年、大牟田)だけ。相澤は5月19日にあった日本選手権10000mにも出場し、28分32秒42で4位だった。このときは自己ベスト(28分17秒81)の更新を目指して走ったが、約15秒及ばなかった。「表彰台を目標にしていたので、自分としてはけっこう物足りない結果になったなと思います」と語った。

日本選手権のときは、思い描いたような走りができなかった(撮影・安本夏望)

日本選手権10000mのときの相澤の記事はこちら

練習不足+暑さにやられた関東インカレ

5月の日本選手権10000mの1週間後は、関東インカレで男子1部5000m決勝に出場。序盤は先頭に立ち、積極的にレースを引っ張ったが、2000mを過ぎたあたりから苦しい表情となり、ペースが上がらない。法政大の佐藤敏也(4年、愛知)にかわされ、日本勢2位の全体5位でゴールすると、しばらく座り込んで立ち上がれなかった。

序盤は積極的にトップに立ち、ペースメークした

今年1月2日に箱根駅伝4区の区間新記録をマークしたときも、学生ハーフで優勝したときも力強く走りきり、平然としていた。だからこそ、走り終えて倒れ込み、囲み取材のときでさえ座り込んでしまう相澤の姿に、少し驚いてしまった。聞くと、5月は4日のゴールデンゲームズinのべおかで10000mを走り、19日に日本選手権でまた10000m、そしてこの26日の5000mと三つのレースがあったため、試合と試合との間であまり練習、とくにジョグができなかったという。加えて今年一番の暑さだったこともあり、「キツかった」と漏らした。

「自分でペースを作ってやろうと思ってたんですけど、最初の1000mまで引っ張ったあたりから体が動かなくて、前を留学生に交代したあとも余裕がなくて……。練習不足と、暑さに耐えるだけのタフな体づくり、走り込みができてなかったです」。疲労困憊(こんぱい)の状態でも丁寧に取材に応じてくれて、こちらが申し訳ない気持ちになるほどだった。

法大の佐藤敏也(右)に抜かれ、苦しそうな表情になる相澤

世界に通用するランナーになるために

関東インカレのあと、6月末の日本選手権まで1カ月ほどレース間隔が空いた。「1週間ほど疲労を抜いてからしっかり走り込んで、いい走りができるようにしたい」と語っていた相澤。日本選手権の5000mでは「10000mで果たせなかった表彰台は最低限の目標」と言いきる。日本選手権のあとには、イタリア・ナポリで自身初の海外でのレースとなるユニバーシアードも控えている。ここでの目標は金メダル。「東京オリンピックを目指す」と明言した相澤にとって、さらに上を目指していく過程としてどちらも外せないレースとなる。

5000mに出場するのは、6月1日の日体大記録会1500mで日本歴代3位のタイムをマークした松枝博輝(順大~富士通)、今シーズンは5000mも10000mも自己ベストを更新した社会人1年目の坂東悠汰(法大~富士通)、学法石川高校の後輩である遠藤日向(住友電工)ら実力者ばかりだ。その中で相澤は、どうレースを進めるのか。
彼らしい強い走りで我々を魅了してくれることを期待している。

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