陸上・駅伝

特集:第103回日本陸上競技選手権

東海大・阪口竜平 日本選手権男子3000m障害で塩尻和也を抑えて初優勝

表彰台で笑みを浮かべる阪口(中央)。左は2位の打越、右は3位の青木(写真はすべて撮影・藤井みさ)

第103回日本陸上競技選手権 第3日

6月29日@博多の森陸上競技場
男子3000m障害 決勝
1位 阪口竜平(東海大4年、洛南) 8分29秒85
2位 打越雄允(大塚製薬) 8分35秒39 
3位 青木涼真(法政大4年、春日部) 8分36秒65
4位 滋野聖也(プレス工業) 8分38秒84
5位 三浦龍司(洛南高3年) 8分40秒30
6位 山口浩勢(愛三工業) 8分44秒86
7位 近藤聖志(トヨタ自動車) 8分48秒49
8位 塩尻和也(富士通) 8分51秒73


陸上の第103回日本選手権第3日は6月29日、今秋のドーハ世界選手権の代表選考会を兼ねて福岡・博多の森陸上競技場であり、男子3000m障害で東海大学4年の阪口竜平(洛南)が8分29秒85で初優勝を果たした。予選で世界陸上の標準記録(8分29秒)を破り、優勝候補とみられていた塩尻和也(順天堂大学~富士通)は転倒もあり、8分51秒44で8位に終わった。

はじめから積極的にレースを引っ張った阪口

阪口はスタートから先頭に立ち、集団を積極的に引っ張った

スタートとともに阪口はトップに立ち、積極的に集団を引っ張った。最初の1000mの入りは2分53秒のハイペースだったが、集団はなかなかばらけない。4周目から次第に集団が縦長になり、阪口に続いて塩尻、潰滝大記(中央学院大学~富士通)がついた。5周目からは阪口と塩尻の二人旅となり、トップを交代しながら周回を重ねた。ラスト300mで阪口が前に出たのち、塩尻はバックストレートのハードルで転倒。最後は阪口の独走となり、日本選手権の優勝という栄冠をつかんだ。以前から「塩尻さんを倒す」と口にしていた阪口が、初めて塩尻に勝ったレースともなった。

優勝はしたけど、有言実行できなかった

阪口竜平の話
「日本選手権で優勝して、世界陸上の標準を切って内定をもらうというのが目標で、それを口にしていたんですが、優勝はしたけどあとちょっとで標準を切れなくて、嬉しいような嬉しくないようななんとも言えない気持ちです。有言実行できなかったなと。塩尻さんは予選で標準を切っているので、なんとなく最初からは前にいかずここぞというところでロングスパートをかけてくるんじゃないかと思っていました。最後の水濠を飛ぶ前に西出コーチが『切れるぞ、切れるぞ!』と叫んでいるのが聞こえたんですが、具体的にあと何秒とかわかっていたらもっとがんばれたかも(笑)。若干油断してしまいました。最後はきつくて計算できなかったです。関東インカレの決勝で剥離骨折をしてしまい、水濠を飛ぶたびに痛くて、やめようかと思うぐらいでした。この後ユニバーシアードもあるので勝負にはこだわりたいですが、もっと上を目指していく中でトレーニングをしっかりしていかないとと思います」

阪口と塩尻はお互いが引っ張り合い、前後を交代しながらレースをすすめた

1000m手前で障害に左膝をぶつけ、かみ合わなくなった

塩尻和也の話
「最初の800mぐらいで離していければなと思ってたんですけど、そこで離せなくて……。1000mの前に自分でも左膝が(障害に)ぶつかったなというのは分かったんですけど、その痛みだったり、動かしにくさだったりが出たとかじゃなかったので、そのまま走りました。それからは障害とちょっとかみ合わないところもあって、結果的にただ走りきるだけになってしまいました。とくに最後は足が全然上がらなくて、満足に飛べませんでした。そうですね、やっぱり悔しい結果ですね。世界選手権はまだ分からないのでなんとも言えなんですけど、このシーズン中、レースが続いてあまり練習も積めてない状態だったので、これから秋シーズンに向けてしっかり練習を積めていければと思ってます」

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