陸上

連載:M高史の走ってみました

國學院大「歴史を変える挑戦」に向けて快進撃! ハイレベルな練習を体験しました

駒大の先輩にあたる前田監督と記念撮影!(写真はすべて提供・寺田辰朗氏)

ものまねアスリート芸人、M高史さんが大学の陸上部や駅伝部を訪れて練習に参加し、選手たちに取材する連載「M高史の走ってみました」。今回は國學院大陸上部です。前回の全日本大学駅伝では6位でシード権獲得、箱根駅伝では往路3位、総合7位という過去最高の成績をおさめました。5月の関東インカレ2部でもキャプテン土方英和選手(4年、埼玉栄)がハーフマラソンで優勝、浦野雄平選手(同、富山商)が5000m、10000mともに日本勢トップ。昨年からのチームのテーマである「歴史を変える挑戦」に向けて、快進撃が続いています。

前田監督は、M高史の先輩でもあるんです!

國學院大の前田康弘監督(41)は駒澤大OBです。駒大が箱根駅伝で初めて総合優勝したときのキャプテンでした。実業団の富士通で競技を続けたあと、駒大のコーチ、國學院大のコーチを経て、2009年から國學院大の指揮をとっています。

ちなみに私、M高史が駒大の学生だったころは、前田さんはちょうど駒大のコーチをされていた期間でした。本当にお世話になりました! さらに、主にスカウティング担当の石川昌伸コーチは僕の駒大時代の同級生。実は縁が深いんです。

國學院大学OBの山口祥太コーチ。2007年 関東インカレ2部10000m優勝者です!

昨年からは山口祥太コーチ(國學院大ー富士通)も加入し、長距離部員56人(男子54人、女子2人)の指導にあたります。

ハイスピードのインターバルトレーニング

取材に伺ったのは7月17日。この日の練習は國學院大たまプラーザキャンパスのトラックで、1000m×8のインターバルトレーニング。A、B、Cの3グループに分かれての練習でした。

僕はCチームで走らせていただきました!

練習に参加させていただいたのですが、僕にとっては設定タイムが速すぎ、Cチームで3本、女子チームのペース引っ張りで1本、合計4本走らせていただきました!

皆さん軽快に走られる中、僕は序盤から必死でした(汗)

僕からしたら中距離走のようなペース(汗)。しかし、みなさんリラックスしたフォームで走られていました。ほかにも400mのインターバル、快調走をするメンバーもいる中、マネージャーさんたちも手分けしてタイム測定や給水に、グラウンドを駆け巡ります。

信頼と実績を積み重ねて

練習の合間に前田監督にお話をうかがいました。就任当初は箱根駅伝の予選会で確実に走る練習が中心だったそうですが、近年のスピード化に対応できる練習にも力を入れています。

高校時代に無名でも、コツコツ頑張った選手が國學院大で結果を残すようになると、高校の先生方が「将来伸びそうな選手」を紹介してくれるようになったそうです。「信頼と実績が大事」という話をされていました。「走る量を増やすだけではなくフィジカルも鍛えていこう」ということで、3年ほど前からフィジカルトレーナーが週1回、トレーニングを指導しています。けがからの回復の段階では、理学療法士のアドバイスも取り入れています。専門スタッフによる分業化を進める一方、必ずスタッフ間で情報を共有するようにしています。

前田監督とは旧知の間柄ということもあり、色々なお話を伺えました

駒大時代の恩師である大八木弘明監督(61)については「情熱の人ですね! 尊敬してます」。そしてこう続けられました。「駒澤に勝ちたいという気持ちは、少しは心の中にありますが、それは個人的な話です。選手たちにはその気持ちを押しつけないようにしてます」。駒大に対しては、静かに闘志を燃やされていました。

現在チーム内に10000m28分台が5人。「上が頑張っていると、下の選手がついてくる」と、エースの躍進が起爆剤となり、チームの底上げも進んでいるようです。大学にとって13回目、前田監督にとっては9回目となる箱根駅伝では「國學院旋風」が吹き荒れそうですね!

駒大の選手時代に印象に残っていることを尋ねると、箱根駅伝で初の総合優勝を果たした栄光ではなく、悔しかったことを挙げられました。1年生のとき箱根の7区にエントリーされながら当日変更で走れなかったこと(その年、駒大は復路優勝)。3年生のとき、出雲、全日本と優勝し、三冠がかかった箱根で総合2位に終わったこと。ほかにも負けたこと、悔しかったことが強く印象に残っているようでした。

藤田敦史さん(42、現・駒大ヘッドコーチ)がマラソンの日本新記録(当時)を樹立されたときには、練習パートナーをされていました。競技引退後の駒大のコーチ、國學院大のコーチ時代の経験も、いまの指導に生きていると話してくださいました。昨年は浦野選手が世界大学クロカンに日本代表として出場。前田監督にとって陸上の世界観が広がったそうです。

チームを引っ張るWエース

続いてチームを引っ張るふたりの4年生エースにも話を聞きました。キャプテンの土方選手は「個人の目標は9月の日本インカレ、そして三大駅伝で区間賞です。チームとしては三大駅伝ともチーム過去最高順位を目指しています」。後輩が練習をやりすぎているときはアドバイスして、けがのリスクを回避。キャプテンとしてコミュニケーションをとることを意識しているそうです。前田監督については「選手との距離が近く、場を和ませてくださる方です」と、笑顔で話してくれました。

キャプテンの土方選手(右)と浦野選手。チームを引っ張る頼もしい存在です!

そして、この夏自己ベストを連発している浦野選手は「三大駅伝すべてで区間賞と、トラックは5000mの自己ベストが目標です。日本インカレでは留学生に挑みたいです。エースと呼ばれるからには一番上に立っていたいですね」と、力強く語ってくれました。その言葉通り、7月22日のホクレンディスタンス網走大会では5000mで13分45秒94の自己ベストを出し、國學院大記録も更新しました。

口にするものは日ごろから気をつけているという浦野選手。下級生にアドバイスを求められることもあるそうです。エースのストイックな姿勢が、ほかの選手にもいい影響を与えているようです。前田監督に関しては「どんなときも選手ファーストです。何かアクシデントが起きたとしても選手のコンディションのことを最優先に考えてくださる監督です」と話してくれました。

2人の女子部員、マネージャーも奮闘中!

そして、選手たちの活躍を支える人たちです。主務の三重悠晟マネージャー(4年、樟南)を中心に男子6人、女子5人のマネージャーのみなさんが選手をサポートします。日々の練習に加えて、試合や合宿でもマネージャーはほぼ休みなし。でも「陸上が楽しいんです!」と、三重主務は笑顔で語っていました。

マネージャーのみなさんといつものポーズで記念撮影!

また、同じグラウンドで女子部員も2人走っていました。中距離の長野優華選手(4年、國學院)、長距離の久保田かえで選手(3年、荏田)です。長野選手は「同級生が頑張っているので、私も箱根まで続けたいです」と、記録向上を目指していきます。

久保田選手(左)と長野選手。高い目標を掲げて日々練習に励んでいます

久保田選手は5000mで16分13秒の好タイムを持っていて、1、2年生のときは関東インカレにも出場。今年はけがの影響で関東インカレには出られませんでしたが、来年3月の日本学生女子ハーフマラソン選手権を目標に、日々練習に励んでいます。

大注目の國學院大。秋以降、さらに目が離せませんね!

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